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第92話:闇の道化師デス・クラウン



 ペラーは立ち上がりヘラヘラと笑っていた。


 「それは、そうだな…だが力と言うのは持った者しかその限界を知らない…そしてお前は破壊の影の本当の力を知らない…」



 それは……どうだか………。

 

 ペラーはそう言ったが、レイムは半分信じていなかった。


 破壊の影に関する物などを読んだが、破壊の影の力は空間を作り出しその空間を操れることができ、目視できる距離のものを操ることができる。




 それ以外の力のことはレイムは知らなかった。

 本にも書いていないものが……。


 と思ったが別にこう思った。



 もしかして嘘…破壊の神の力であるのにその使用者を騙せるとでも思ってるのかな~。


 もしそうだったら、レイムより頭悪いよ…。




 でも立場が変わるのは避けないと…。


 「それでも、今からレイムのターンだよ…」レイムは剣を上に向けた。


 「これで、最後だ…」ペラーは指を鳴らした。




 すると周りには暗い背景に輝く星…そして宇宙を漂う床…。

 

 お互いに戦う準備は整った。


 

 そして息を一瞬吐いた瞬間、レイムはペラーへ走った。


 「はぁぁぁぁっ!」レイムは必ず仕留めるためにペラーの首目掛けて剣を大きく振った。



 

 すると手前でペラーの2本の短剣で剣を抑えられた。



 「なるほど、力はただの小娘のようだな…」ペラーは見かけによらず案外力があった。

 2本の短剣で剣を跳ね返され、後ろに押された。




 「じゃあ、これはどう?」

 これは、まだ誰にも見せたとこがない剣技…。



 レイムはその場で大きく振り下ろした。


 単純かつ高火力……。




 すると離れているペラーの体が縦に斬れた。



 「なっ…だとっ…」血を吐き、膝をついた。



 「これが、まだ誰にも見せたことのない剣技…お前の言ったように力は持った者しかわからない…その力は進化も可能だが使用する者が道化じゃあ表の力しか発揮されないということだ…お前なんか破壊の剣で十分だ…」


 膝をつく、ペラーにレイムは容赦なく……。

 「ふっ!」剣を横に振った。



 キンッ!


 ペラーはまたレイムの剣を受け止めただが、ペラーの腹が横へ斬れた。



 「何故…剣を止めたのに…」


 レイムは短剣を跳ね返し、そのまま横に斬った。





 するとまた体に切り傷ができた。


 「これが、破壊の剣の力だ…この剣自体も相当だけどこの剣は空気も刃となる…力を込めれば万物をも破壊し、そのまま振り下ろせば、見えない刃に切り刻まれる…」レイムは黒い刃を見つめた。






 「私が、お前如きに負けるはずがない…さぁ、もう消え去るがいい…」





 するとレイムの右目には薄っすらとあの紋章が浮かび上がっていた。

 

 「それは…もう………」ペラーはその紋章に釘付けになった。

 




 そして剣先に破壊の力を込め、ペラーに向けた。

 「跡形もなく、死ね!」


 ズドーン!


 「あぁぁぁっがぁぁぁぁぁっ!」

 ペラーはそのまま破壊の力を食らい空間が消滅した。


 




 その頃、ソージ達は城の最上階へ登り着いた。

 「あの部屋に…」ロナとソージ達は最上階の部屋に立てこもった。

 


 「この部屋は…」見た感じ、この部屋は外とは別に守られているような感じがした。


 「とてもきれいで全然古びていない…だけどここに大きな亀裂が…」この城が真っ二つに亀裂が入っている。


 「ここの支配者がいたのか…」

 ロナは部屋をあさり出した。





 すると高級そうな箱が空いていてその中には輝く宝石が詰まっていた。


 「わぁぁっ…こんなに…」ソピアとサリアは宝石を見つめていた。




 「この亀裂はどうやってできたのか…」ソージは亀裂を除いたが暗く、何も見えなかった。


 「もし、こんな大きい亀裂が入ったら、普通だったら崩れてもおかしくないんだけど…」ソージとロナが亀裂を挟んで話していた。





 その時、下から物凄い音が上へ向けて迫ってきた。






 そしてこの部屋の扉を破り、入ってきたのは黒い翼に囲まれたレイムだった。


 「あのピエロとの戦いは終わった…」レイムの目から少しずつ紋章が消えていった。

 

 「レイム!無事だったのか……」

 「レイム様、ご無事でなによりです……」とロナとソージはレイムに駆け寄った。




するとソピアとサリアが箱の横にあった紙を手に取った。

「これは…」その紙にはある事が記されていた。


ソピアはソージにその紙を渡し、目の色が変わった。




そしてソージはロナにその紙を渡した。


「これは…」ロナの表情を見てレイムも気になった。

「どうした?…」その表情に驚きのことだとレイムは思った。




「私は破壊大司教の1人…この身に破壊の影を宿す者…この島の支配者となって破壊大司教が長年探し求めていた6つの力の一つがこの島の地下で見つかった。私はこの事を他の者には秘密にすることにした。何故なら私はその力も手に入れて、さらに強大な力を手に入れるこの破壊の手の力を…」その紙には血があった。




「ということは他に破壊の手を宿した者がいる…」



と、その時…。

レイムとロナは破壊の力が近づいていることを感知した。



「レイム様、この力は破壊の手です…」


 何っ!……この力は予想外だ!……。


  


すると窓から黒い影が見えた。

「ヤバイ!逃げっ」



 ズドーーン!!



その瞬間、破壊の手によって城は潰された。


地下の世界の支配者は破壊の影ではなかった。



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