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第9話:恐怖と怒り



 「私と戦いもし生き残れたら君達のパーティーに入ってあげます」


 その瞬間お風呂にいる俺は完全に沈黙した。ザァ―というお湯が流れる音が空間内に響き渡った。


 まさか…そんなことを言われるなんて……。

 神々の中で最強の神と言われる破壊神と…そんなことが……俺達に………。


 「うん。いいよ」とすぐに笑顔で言った。

 「おい正気か。神と戦うんなんてこの世に神に勝てる種族やまして俺達人間が…」俺は勝つとは思わあなかった。

 

 「大丈夫だって私達ならできるよ」妹は目をキラキラさせ顔を近づけてきた。


 ちっ近い…。

 俺はため息をついた。

 まったくどこにそんな自信があるんだよ。


 最強の神だぞ。 

 いくらバカでもそんなことはわかるよね…。


 まったくソピアは昔っから……。

 「まあ、考えてくれ」とレイムはちょっと遠慮に言った。


 完全に立場が逆転した。

 お誘いに来たのに逆にこっちが試練を受けることとなった。





 3人はお風呂から出て城を出た。

 空は曇っていてこの国にピッタリな環境だった。

 城は魔王城より黒く物語っており、天まで届くほどの高さだった。


 「戦いは明日だから今日はこの国で過ごすといい」

 この国のもしや…。

 「その国はつまり機人の国だよな」と俺は上を向きため息をついた。


 それは世界で一番の機械の国で有名だ。

 そこにはもちろん機械種族が住んでいてその国ではすべてが機械で出来ている。

 戦闘力は相手の攻撃=力を吸収・解析し完全コピーすることができる。


 姿は正式名機人ということで人の姿だ。

 世界ランクは最強級で種族の中では中くらいといったところだ。


 「まあ入れてくれるかわからないが一応案内するよ」

 「おー、一度行って見たかったんだよね」ソピアは両手を上に上げ言った。

 お前はどこまでマイペースなんだよ。





 俺達はレイムの後についていき湖の外側へとやってきた。

 進んで行くうちにとても不気味な感じがまわりに漂っていた。


 この国を監視する者でもある…その国は異様だ。


 そして機械の国の入口前まで歩いた。

 すると突然…。

 「熱源を感知、実体[人間]、侵入者を確認排除します」と一体の機人が現れそう言った。


 やっぱり、人間の視界では感知できない…熱源で生物の動きや大きななどを感知することもできる。

 

 「戦闘属性[炎]、上位魔法[爆炎]…展開します!」

 すると炎属性上位魔法が展開させ、大きい魔法陣が展開された。


 機人種は全ての属性を切り替え、展開することが可能で…全種族でそれができるのは、機人種・ドラゴン種・精霊種の3つだ…。

 そして魔法陣の中心に丸い炎が浮かびだんだんと大きくなっていった。


 くそ…いきなり襲われるとか…。

 この国はどうなっているんだ…。

 「おっおい、レイム何で襲われてるんだ」そう言ったがレイムに応答はなかった。

 その瞬間俺達は炎と爆発に巻き込まれた。

 

 全ての属性の魔法攻撃を繰り出し、その攻撃力はとてもの強さだった。





 その少し前のこと機人の国レイゼンスでは、

 「王、報告します。神の聖域で人間2人を確認一人偵察へと向かわせた塔が消滅しました」と玉座に座る王の前に跪いていった。


 そしてそれを聞いた王は立ち上り怒った。

 「なんだと人間ごときに我が機人が倒されるわけが…」機械であるがとても言葉を発する時は人間とあまり違いがなかった。

 「しかし、人間でも個人の属性に対して魔法を操ることができるのでは」

 「だがそれだけでは…まあいいこのことは一様レイム様に報告しておこう」

 王はそう言い玉座から姿を消した。

 そしてこの件は国中に広まった。


 そして俺達が焼かれた時に時間は戻る…。

 爆炎、そこらの人間や種族はこんな上位魔法使えるはずがない。

 やっぱり何でもあり種族だな。と俺は思ったが…うっ……ん熱くない。


 俺は目を開けると黒い翼に俺と妹は包まれていた。

 しばらくすると、炎の音が消え黒い翼が視界から消えた。


 げっ…マジかよ。

 俺達の周りには焦げ跡レベルではなく真っ黒だった。


 この黒い翼はれいむのものだった。

 「待て!私もいるぞ!この人間達は客人だ」レイムがそうゆうと俺達の前へと立った。


 「申し訳ありません。レイム様…」と言いレイムの前へ膝まついた。

 「ふう…まあいい。今日だけこの人間達を一日ここに泊めてくれないか」と一息つき言った。

 人間って…言い方…。

 俺はレイムのその言葉に少し不満を持っていたが…今はただの神と人間だからなぁ…。

 なんだか、仕方がなかった。


 「それには王の許可が要りますがこの国はドラゴン、幻人、精霊だけが立ち入り及び同盟が結ばれています。人間を入れることは一切ありませんので王でも許可するのは難しいかと…あとこの国は20万の同胞がいますので反対する者もいる可能が高いと…」

 「まあ歴史上人間がこの国に入ったことは一回もないし、この国近くにあった国はすべて機人、ドラゴン、幻人が焼き尽くしたからな~」

 レイムは他人のように上を向きながら言った。


 そう…このディスラクシェント領域の周辺には国や人影はない…。

 そして最も警戒しなくてはならないものは、他の種族だ…。

 機人のような未知の情報を防ぐためにも……。

 

 「だから今はこの近くには一つも国がないのか」

 俺は少し納得した。

 てかこっちの方が魔王っぽいことしてるし魔王の前にこっちの魔王倒したほうがいいじゃないんか。


 俺はため息をつきレイムの方を見た。

 「ソー兄何レイムを睨みつけてるの」

 「いっいや、別に」

 俺は魔王の前に神々の中で最強と言われている破壊の神と明日戦うということについて俺の頭は埋め尽くされていた。


 俺は明日死ぬのか~と頭の中に100回思った。


 そしてその機人が王に聞いてきたが王の許しが出なかった。


 まぁ、そりゃそうだろうと…俺は思った。

 レイムは悩んだ結果…「じゃあしかたない。城に泊まってくれ」レイムはそう言った。


 だったら最初から城に泊まらせろよ…ってかこの国の歴史を知っているんだったら泊めてくれないのはわかるだろうバカが…。

 俺はだんだんイラついてきた。


 ソピアの行動から俺の中では不満が溜まっていった。


 「申し訳ありません。レイム様」

 「あー、いいよ仕方ないでしょ」

 多分悪いのは機人じゃあなくて勝ってに入ってきた俺達だと俺は改めて思う。


 まぁ、こんな国になんて知っていたら俺は行きたくもなかったよ…。


 「じゃあ戻るよ」

 「はい…」


 少なくとも俺はクタクタだった…。

 だが、それよりも…「明日だな……」と俺はずっと頭の中にそれがあった。


 そして俺達は機人の国を去っていった。




 そしてレイムと俺達は城へ戻った。

 泊まる部屋は第ニ階層で、案内されて俺達はなぜか二人一つの部屋に泊まることとなった。


 「何で泊まる部屋が一つしかないんだよ」

 こんな時なら…一つずつの部屋がいいよ…。

 

 なぜか…俺の中で何かが込み上げた。


 「えーとそれはですね他はもう別の者が借りていて…」とレイムは悩むように言った。

 そうここの一つ一つの部屋には幻人が住んでいた。

 

 幻人とは…その名の通りに幻想を得意とする種族で戦いでは厄介な種族だ。


 その時、俺はもう我慢の限界だった。

 「ここはホテルかぁぁぁっ!年下だと思って聞いていればお前!俺ら人間をなめてんのかぁぁぁっ!」


 その瞬間、理性を取り戻した俺は凄く後悔した。

 俺はつい年下の女の子に怒ってしまった。

 まだ妹にも怒ったことがないのに~。


 するとその瞬間他の部屋の扉が全部開いた。

 出てきたのは精霊や幻人だった。

 それてみんな口を合わせて「うるさい!」と言って予め仕込まれていたかのように一斉に扉を閉めた。


 俺は再びレイムの方を見ると目を抑えて泣いていた。

 「ソー兄!そんなに言わなくても…私まだ12なのに」とソピアはレイムに寄り添い頭を撫でた。


 くそっ……俺としたことがぁっ……。

 自分の気持ちが抑えられず、つい怒ってしまった……これは反省すべきだ。

 

「ソー兄、私の前で女の子を泣かすなんて、お兄ちゃんとして失格だよ!」とソピアは俺を本気で注意した。

 俺はその威圧に負け素直に「ごめん…」と俺は下を向いた。

 俺は真面目に反省して落ち込んだ。


 そしてレイムは俺達を部屋の中で見送り自分の部屋へと戻った…。

 「はぁ…今日の俺はどうかしている…早く休むかぁ…」と俺は背伸びをし、ソピアの方を向くと、背を俺に向き、うずくまっていた。

 「おいっ、どうしたんだソピア…まさか俺に失望したか…」と俺はさっきの行動をソピアにまた誤った。

 そして背中を擦るとソピアがブルブルと震えていた。

 「ごめ……」とソピアが何かを言った。

 「おいっ…どうしたんだ…。さっきのことは謝るから…」

 すると「ごめん……」と一言。


 どうしたんだ…。

 俺が見た限りこんなソピアを見たのは、初めてだった。

 「何で、ソピアが謝るんだよ…」

 「だって…お兄ちゃんが嫌な思いを……」と…。

 

 今頃気付いたのかぁぁぁっっと俺は思ったがそんな思いはソピアが泣き、俺はその小さな体を抱きしめたことで、そんなことは綺麗サッパリ消え去った。

 「いいんだ…俺はいつでもどこでもソピアについて行くから…」

 

 一様言うが、これはマジで本音だ…。


 そして俺はソピアを抱きながら目を閉じた。


 そして俺の記憶はそこまでしか覚えていない。









この戦いは、無意味と思うけど…信頼や心などぶつかってみてわかる結果は…そうだと思います!

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