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第86話:地下の美術館



 地下というものは物理できに地面から下ということだが…その力…破壊の影の中に入るともう自分がどこにいるかわからなくなるということで地下の世界と名付けられた。



 レイム達は螺旋階段を上り、上の階へと向かった。



 

 するとまた上がったら周りは暗く、全員が上へ上がり終わると空間が開き美術館みたいな所になった。


 「上の階はこんな感じなのか…」とソージが呟いた。


 まぁ、周りにはよくわからない絵や銅像があった。


 美術館か……。



 「いや、上の階と言うより一つの空間と認識した方がいいと思う……さっきロナが言ってたけどこの力が破壊の影だとすると目の前に見ているものが本当とは限らない………」


 レイムの言った通りに破壊の影の力はされる側にとっては非常に進みにくくなるのだ…。




 「そうだな…じゃあどうやってマインドコントロールの犯人を突き止めるんだ…」とソージはレイムに問い掛けた。


 「まず、この力がマインドコントロールの犯人が使用していると限らないよ…あんな強力な術ができるものなんてね…でもこの世界を進んで行けば必ずゴールにたどり着くかもしれない………」


 

 …んっ、かもしれない…。

 「レイム…かもしれないとは…」その言葉にソージ達は不安になった。


  

 「この力は言えばなんでもあり………もし、その者がこちらへこさせないと思っていれば、レイム達は永遠にこの空間に閉じ込められることになる…」とレイムはソージ達を怖がれせた。



 「でもレイム様…そんなことができるものは強さで言えば史上最強級の者です…現在このような力で史上最強級の者は確認できていません………。そんなことができるのならその力は本当に破壊の影の力で破壊の神と同等の者でございます……そうなると本当に永遠に空間をさまようことになります………」ロナが言ったことが合っているのか、今の状況では誰も分からない…。



 「じゃあ、空間を破ることができれば…」とソージが言った。


 「う~ん、それはレイム様だったら可能かもしれません…が一番手っ取り早いのはこの空間のようにいくつもの空間がこの城にあるとするなら術者はこの城にいる…この力は遠くからだと空間は消えてしまうから………」


 遠距離はなく、術者は絶対にこの近くにいる……。



 

 「なるほど…」だったらいいとして、もし進ませないとするなら………。



 「もし、進ませないとしたら…」

 「いや、それはないよ…犯人はこの城の中にいる…」レイムはそう言い、目の前の道に目をやった。



 「さぁ、行くよ!……」レイム達はこれ以上議論していても仕方ないと思い、先へ進んで行った。 




 この空間は美術館とされているようだ…。

 

 レイム達には全て見たことのない絵だった。

 「絵のセンスで言ったら全然だね…」レイムはもう絵を見ていて、美術館にいたお客になっていた。


 「色合いがめちゃくちゃですね…」ロナはレイムの横でそう呟いた。






 その時、道の先に違和感を感じたのか全員が道の先を向いた。

 



 そこには!………。


 「ようこそ、地下の世界へ……」とキレイにお辞儀をした。

 

 

 「お前はっ!あの時の道化か……」レイムはその姿を目にした瞬間、柄に手を乗せた。


 まさか…ここで現れるとは……。



 

 「まだ…紅蓮の魔王の計画を邪魔することは続いているようだな……」


 「それは、鋭いですね~その通りです。そして私はまだまだあなた達の邪魔をしなければいけないのです…」

 何か秘策があるのか、道化は挑発するようにレイム達を見つめた。




 「そっちがその気なら、本気で行くよ…」レイムは剣を抜いた。


 本当はもっと情報がほしい所だがレイムはやる気だ……。



 

 すると道化はニヤリと笑い…あるものを取り出した。 


 「望むところです…」と道化も本気かどうかはわからないが、やる気のようだ…。


 道化が取り出したのは、結構古いカメラだった。




 

 レイムは剣を抜き、剣先を道化に向けた。


 「レイム様、落ち着いてください…」ロナはまたレイムが暴走するのではないか不安だった。



 それと、なぜレイムは道化にはそんな態度になるのだろうとロナは疑問に思っていた。

 


 だがロナには一つだけわかることがある………。

 「あの道化……まさか………」とロナは何かに気付き、呟いた。



 「一瞬で終わらす…」レイムは地面を蹴り、道化に接近した。


 「はぁぁっ!」剣を一振りした。




 その時だった…道化がカメラを構えシャッターを押し、フラッシュがレイム達を包んだ。


 「くっ……」目くらましか……。



 するとただ写真を撮られたのかと思い、レイムは足を進めようとしたその時だった。



 「あがっ…」レイムは血を吐き、膝をついた。



 「レイム様!」ロナはレイムに駆け寄った。




 すると腹を一突きされていた。


 なにこれ……動きが見えなかった……一体…どうやって………。



 後ろのソージ達も唖然としていた。


 「何が…起きたの……」ロナやソージ達は大丈夫なのに、何でレイ

ムだけが…。


 血は出るが傷はすぐに回復できる…だが痛みはある…。



 「やっぱりすごい力だね~さぁ始めようか……楽しい楽しいサーカスをっ!………」


 ピエロは最高の笑顔でカメラを構えた。





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