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第84話:闇の工場BAN




 「ここか……」地面に小さな足跡が止まりそこは町よりも雲が濃かった。

 「そのようです……」


 工場は高い塀に囲まれ、入り口はレイムとロナの目の前だけだ……。



 

 この工場は地帯と呼ばれたほどの広さだ。

 

 レイムはゆっくり歩き、扉の門である黒い鉄格子を押した。

 そして道なりに歩き目の前の心なしか黒く染まった工場を見上げた。


 「まずはここかな…」と呟いたその時だった…後ろから突然の爆発音と大きな煙が空に上がった。



 爆発?……町の方で何か………。


 「町の方で何かあったのかな…」レイムはロナの方を見た。

 「えーと、今水晶で連絡をとっています…………繋がりました…」繋がると水晶が白く光り出した。



 「こちら、ロナです。町の方はどうですか~」とロナはダルそうに話した。


 「こちら、ソージ…俺達3人無事だ…黒い化け物と戦い火薬庫を爆発させて周囲の建物が衝撃波で吹っ飛んで現在瓦礫の下にいます…」と疲れ口調で応答した。




 「あの爆発はそうだったのか…レイム様とロナは工場前なので今から工場を調査します…」とロナはそう言い、水晶をしまった。




 

 「じゃあ、早速入りますか…」レイムは工場を大扉を開いた。

 重い扉だったが、鍵もかかってなかったのですんなり開いた。



 扉の隙間から中を見ると暗く何も見えなかった。


 

 「ロナ、明かりをつけて…」2人は中に入り、扉を閉めた。



 何も見えない……完全にホラーだ………。




 そしてロナは氷結の大地でも使ったランプを取り出し、火を灯した。


 暗い空間に明かりが灯された。


 「レイム様…ここはとても闇が濃いです…絶対に何かあります…」ロナはランプを持ち、当たりを照らした。


 レイムはそのことはわかっていた…。

 入った瞬間から……空気があるごとく普通に………。


 「そうだね…でも一つ問題がある…私、イメージカラーが黒なんだけど暗い所とお化けが苦手…」


 これは、普通の女の子にとっては当たり前だ…そして氷結の大地の地下の洞窟で灯りを付けた瞬間目の前にでっかい骸骨が現れたことがちょっとトラウマになっているらしい。




 「まぁ、それは仕方ないですが…私がなぜ町とこの工場を調査しよと言ったのは、この件には破壊大司教が絡んでいる…ということはその裏では破壊の者か闇がいると言うことは絶対なのです…だからこの島が関わっているということはこの島もじっくり調査した方がーー」とロナが話した時だった。

 


 ギュアァァァァッ!


 奥から化け物の叫びが聞こえた。

 「そんなこと……マインドコントロールの犯人に聞けばいいじゃん………」はっきりで簡単な答えだ……。


 レイムは両手を前に出し、黒い魔法陣を展開した。



 「あっ、それもありますけど…たしかにこんな所に何かあるとは考えられませんし、町の方を爆発してしまったのでいいかもしれません…」ロナは後ろを向いて扉を開け、外へ出ていった。



 

 レイムは闇さえも破壊の力へと変換していった。



 そしてレイムの向こうから化け物が姿を現した。

 「あれが、ソー兄が言ってた黒い化け物……」化け物はレイムを認識するとこっちに向かってきた。




 そしてレイムの魔法陣が一面に展開していった。

 「全てを貫け!ディスラクシェント!!」



 その瞬間、工場地帯が消滅していった。


 「はぁ…じゃあ戻るよ…」レイムは自分の力が巨大だと言うことは知っていた。


 力を手に入れた時から…でも後悔はレイムはしていないらしい。




 「もう跡形もなく消滅しましたね…でもあの城ではそうはいかないかもしれません…」ロナはランプの火を消し、レイムとロナは町へ戻っていった。



 レイムとロナは工場を探索することなく、その工場を消滅させた………。

 

 



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