第82話:闇に染まった怪物-1
ギャァァァァァッ!と叫びながらソージとソピアの方へ行き襲ってきた。
「ソピアっ!」ソージはソピアを抱き、地面へ倒れ自分が上にソピアを守った。
怪物の目は黒く染まり、体から黒い煙が漂っていた。
そしてもう少しで触れる距離まで怪物は2人に近づいた。
すると横から光が見えた瞬間、怪物が目の前から消え、残ったのは光の線だった。
それは、サリアが光の矢を放ち、怪物はそのまま横の住宅に突っ込んでいった。
「二人共大丈夫?……」怪物が光の矢で力尽きたことを確認し、ソージとソピアに駆け寄った。
「あぁ、危なかった…まさかあんな化け物いるなんて…」ソージはソピアを起き上がらせた。
だが、まだ終わりは来なかった…。
ソージとソピアは起き上がり、改めて3人で周りを見渡すとさっきの音で目覚めたのか何体も3人を囲んでいた。
「これは、まずい…」サリアは弓を構えた。
「ソージ…命令を……」サリアは弓を構え、ソージの方を向いた。
「全て、殲滅するぞ!…」ソージは神器・純龍剣を抜いた。
「あぁ、よし行くぞ!」
「うん!」
3人の周りには何十体もの化け物がこっちを見ていた。
完全に標的になった………。
そして化け物たちが動き出したのと同時に3人も攻撃を開始した。
最初にソージが回転斬りで周りの化け物を斬り、周りの化け物は消滅した。
だが、それでもどこからかわからないがどんどんその化け物は現れてきた。
このままでは、囲まれてしまう……。
「ここに止まるのはだめだ……逃げよう…」ソージが戦闘で化け物を倒し、道を作った。
「わかった…行こう…」
「だが、このままでは……」サリアは神器光氷弓の一つの力である氷を使い周辺の化け物氷に閉じ込めた。
これで、確実に逃げ道はできた……。
だが、何であんな無数の化け物が………。
「よし、進むぞ…」ソージ達は止まることなく、化け物から走って逃げた。
すると少し進んだ所に大きい建物があった。
「あれは、火薬庫じゃない…」ソピアは今現在ソージにおぶってもらっている…。
重い……これじゃああの崖と同じじゃないか………。
「あれがあるってことは、あれで化け物たちを爆発しろってことだな」ソージはもうフラグ発言をした。
あの化け物でもあの大量の火薬があれば……消滅する………。
「じゃあ、ひとまず入ろう」サリアは走りながら弓を構え、扉に矢を放った。
ズドーン!
すると光の力を宿していた矢に触れた瞬間扉が眩しく光り出しそして消えた。
近くから見るととても大きな火薬庫だった。
何に使うのかこの際はどうでもいい…。
そしてソージ達は入り口の横にあった階段に上り、その階段をサリアが壊したことによって上には簡単には上がれなくなった。
「それで…爆破するのはいいけど…どうやってここから出る?…」
俺はこんな作戦を考えた。




