第80話:闇の島
視界から光が消えるとレイム達は滅びた町の中にいた。
「ここは…もう人は住んでいないのか…」辺りは建物はあるが、人は一人もいなかった。
「ここが…闇の島と言いたいほどの所です…」とロナは解説を始めた。
ここの島は破壊大司教という破壊の神の力を欲する集団のことだ…設立した当初は光の騎士や聖騎士などでも対処出来ていたが…3000年前から急に勢力が増して、今では手がつけられず…七神級とは言えないが噂では新世代とされる魔王が誕生したということも聞いている。
そしてこの島は人が住んでいたのに、ここには人はいない…一体何があったのか………。
今回はレイム、ソージ、ソピア、サリア、ロナのメンバーでやってきた。
だが、敵に気付かれることも考慮し、二手に分かれることにした。
まず、この島全体を徹底して調査する…。
改めてメンバーはある程度予想はできていると思うが、レイムとロナ…そしてソージ達だ。
神器を手に入れたことでソージ達の安全は少しは上がったということだ…だが何も情報もないから常識に連絡のとれる水晶をお互い持つことにした。
これで連絡とお互いの位置はわかるようになった。
「よしでは、唯一の情報である地図だ…」ロナは地図を空中に照らした。
この島はネルトシネアス寄りの孤立した島…この辺の島はまぁ簡単に言えば危ない領域だと言うこと…。
この島はどこの領域に属していない…つまり領域内にない国々や島々はどの神からも見られないということだ…言い方が悪いが神からすれば、それは見えない視界となり、その中では何をしているのか神すらわからない…。
ということで、世界で恐れられている破壊の神の領域なんて魔王とか以外入ってこないだろうということでレイムは普通に自分の領域から出られている理由だ…。
そしてこの島はここ、町の奥に佇む黒き城を中心に城の裏には工場地帯のようなものが見える。
「じゃあ、レイム様とロナは城の裏の工場地帯に行ってくる…ソージ達はここの町の調査をしてくれ…」ロナはそう言い地図をしまった。
「わかった、町の調査は任せとけ!…何かあったら連絡するよ…」ソージはそう言い、お互いしっかりと目と目を合わせ、そして二手に分かれた。
「さて、この町の調査を開始するか…」ソージは背伸びをし、2人に問い掛けた。
「うん、そうだね…この町大きいからちゃっちゃとやんないと…」ソピアは気合十分だった。
「あぁ、そうだな…早速始めよう…」3人は町の調査を開始した。
ぶっちゃけ、女性軍は怖いのは苦手だった……。




