第7話:危険な道のり
これが初めてだ…。
誰だって気付いたら、あの国にいるんだもん…。
そして俺はそこに膝をつき呪文のようにこれから起こることを呟いた。
「あー俺らは光の国から追放…いや死刑もあり得る」…って言っても、自分はそれを知らずに来たんだからこれは俺の責任でもあるかも…。俺は少しこの状況を納得した。
「はぁー俺のバカバカ…ってちょっと何してんだよソピア」
俺があれこれ悩んでいる所で妹は湖に足をつけていた。
「おい、ソピア…まさかとは思うが…」とソージはこれからソピアがとる行動がわかってて問い掛けた。
「えっ泳いであの島までいくんだよ。まったくそれくらいわかるでしょそー兄」ソピアは当たり前なことを言っているがここの場所を知っている俺は何で!、が俺の最大の疑問だった。
「何言ってるんだ、この国は2つの種族に守られているんだぞ。それも種族の中でも上位のドラゴンとあと…」俺がもう一つの種族を言おうとしたその時だった。
俺と妹は空に何かの気配を感じ同時に上を見たそこには……。
「侵入者を確認排除します」
「あっあれは…」それは巨大なロボットだった。
まさに最強の神が創ったと言われている機械種族、見た目は俺ら人間と同じだけどそこにいたのは人型十体に対し司令塔となる一つの塔というものだった。
それは情報の伝達や攻撃と受けた攻撃への対策や不足の情報を埋め込むなどのことができ、人型と違い心をもっていなくすべて機械種族の中心にあるコンピューターと連結していて人型は塔と連結している。
しかも機械種族と出会ってしまったら相手は何でもありの種族だと言われている。
機械種族…即ち機人種は全属性を操れることができ、おまけに種族の中でもダントツで素早い…。
これは、もうお手上げだ…。
「まずいよりによって機械種族にあってしまうとはここは戦わす逃げ…」
俺はさっきまで湖に足をつけていたソピアがいないことに気付き再び上を見るとそこには剣を抜き塔に立ち向かうソピアがいた。
いやっ…早すぎるでしょ…。
どうなってるんだよ…主席卒業…。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」俺は今世紀最大の叫びをあげた。
「てぁっ」ソピアは両手で剣を握り大きく剣を振り下ろした。
そして一撃で塔を真っ二つに斬り、しかも相手が攻撃を認識する前に攻撃を繰り出した。
何で出会った瞬間から戦うとか、ないだろぉぉぉぉ。
俺は呆然とその光景を眺めていた。
まさか、機人種の攻撃の認識よりも早いとは…つくずく恐ろしい妹だ。
ソピアがよっと降りてきたあとガシャンと塔が落ちてきた。斬った部分はビリリと電気が発生している。
そしてソピアは俺の顔を見て笑いながら言った。
「どうしたのソー兄まだまだこれからだよ」とソピアは剣を鞘にしまい腰に手を当てた。
俺はそんなソピアにはついていけなかったが「あぁ、そうだな」とソピアについていくことにした。
そして俺とソピアは湖を城が建つ島の浜辺に着いた。
湖を泳ぐのは楽だがこれは無理と言ったほうがいい…。
見た感じ城に行く道というものはなくあるのは大きな絶壁だった。
「うっ…うっ…結構高いな」崖の上を見ると城が見えた。
その崖は人は登れるが50メートルくらいあるので登りきることは不可能だったが俺達は何とか半分まで 登ったがその時…。
「うーー腕が疲れた」と言った妹は俺より少し早くちょっと高い所にいた。
「おっおい。ちょちょっと」
妹は俺の高さまでわざわざ降りてきて俺の首に腕を巻いた。
何で、今なんだ…それよりも俺の腕がとれるぅぅぅっ…。
「いいじゃん」とソピアは俺に甘えた。
何で疲れる崖を登ろうとしたんだよ。そして俺と妹の体重が腕へとかかった。
「おっ重っ」やば、心の声が…。
確認するが、こう見えて女の子のソピアだ…。
ソージはすぐ後ろから凄い視線を受けた。
「何でもない…」と何とかごまかそうとしたが……まぁ、無理でしょう。
「うぅぅぅぅぅぅ」
ソピアは唸り出し、だんだんと俺の背中で暴れ始めた。
「わーーお前っ落ちたいのか!」妹は俺の背中で暴れた。
「私はこれでもダイエットしたのに~」ソピアは俺の後ろで泣き喚き暴れていた。
「俺は今お前をおぶって登ってるんだから動くなよっ!」俺の腕はだんだん消耗していった。
こうして俺は重い荷物を背負い崖を登った。
幸いに種族は現れなかった。
「はぁはぁ…はぁぁぁ……やっと着いた~」
俺は登ったすぐそこに倒れ込んだ。
息はとっくに切れていて腕は痛みがあった。
こんな体験…当たり前に…ない!…。
全ての元凶はすぐここにいるっ!
「お疲れさん。ソー兄」すると腕の痛みが引いていった。
腕を見るとソピアが俺の腕を握り回復の魔法を唱えていた。
こうゆうことは気が利くんだな…。
「ああ。結構きつかったな。おっ、うわぁぁぁぁっ!」
俺は起き上がり目の前にある城を見上げた。
この国で一番高い位置にある城でこの国のシンボルとも呼ばれていて近くで見た光景はとてもこの国の城とは思えなかった。
そんな俺がその光景に釘付けされているかな。
「あれ、あそこに誰かがいる」とソピアは指をさした。
俺は妹が指さす方を見てみると少し登った所の崖に座っている子供がいた。
本当だ…崖に腰を下ろしている…。
「あの子がそうだよ」
ソピアは目を輝かせ俺の服を引っ張った。
「え…」
あの子…知り合いか…。と俺は思った。
俺は誰かわからなかった。俺達は少し登りあの子の所に行った。
その子がだんだん近くなっていき俺は本当に人間なのか心配になった。
ん、女の子か…。見た感じ足短いし、フード被ってるからわからないな~。
「ソー兄、何、じっくり見てんの」と俺の耳元でソピアが囁いた。
「いっいや、女の子かなって」
「うん。女の子だけど妹の前で別の女をじっくり見るって私は許せない」とソピアは腰に手を当てた。
それはつまり…。「やきもち…」俺はソピアにはっきりと今の状況を言った。
「ちっ、違うもん。何で私がやきもちを焼かなくちゃいけないの。別にそんなことないっ!」
妹は完全にやきもちをやき、大声で泣きながら怒った。
別にそんなことで怒ることないだろう。
俺は一番の疲れは妹だと改めて思った。
その時…「誰…」と少女の声が聞こえた…。
まずいっ…ソピアの声が……。