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第63話:眠っていたもの



 「終わったけど…つまり兵器が完成したってことでしょ…」とロナが丸く修めた…。


 「まぁ…そのようだな…」とソージは半分の理解だった。



 だが、この兵器が町の中で使用されるとなると町は一瞬にして壊滅してしまう。


 シーンとなる空気の中、全員がロナを見た。



 なっ何で…みんながロナの事を……。




 それに気づいたロナも空気を和ませようとした。

 「…ロナもこの兵器については知らなかった…いい勉強になったね……」と言ったが、まだみんなはロナを見つめていた。


 何で、ロナのせいじゃないでしょ……。



 そして「今だに神器の反応は近くなっているから、先へ進もう…」ロナは来た道を戻り、また暗い通路へと進んで行った。


 その後ろではクスクスとリツリとシールとピールが笑っていた。




 またまた全員で紐を繋ぎ、暗い通路を進んで行った。



 少し進むとガラッと周りの空気が変わったのが分かった。


 何だ…だんだんと寒気が強くなっている。

 

 何と言うか…違う寒気が体の外から襲ってくる……。


 

 それと同時に周りの空間も広くなった感じで、通路と言うより大きな洞窟の中のように感じた。


 ロナ自身もその目でもほぼ何も見えない状態だった。


 何かの力で見えなくなっているのか……今どの辺なんだろうか……レイム様は大丈夫なんだろうかと、ロナの頭の中では疑問と心配が駆け巡っていた。


 

 一つ一つ整理していくとすれば、まずこの目が見えないのは何かの力で制御されているからであろう…。そして今どの辺なのかはわからない…目的の場所に向かっていればいいが……。


 神器の察知はだんだんと近くなっている…方向は正解なのだろう……。


 

 そして、レイムがあぁなってしまったのは、間違いなく氷結の力によるものだろう…。氷結の魔王が司る氷の力は物体を凍らせる力とは別に見たものに精神障害を起こすことは知っていたがそれまで頭が回らなかった…。



 だが、あの神器から発生した氷の見てレイム様はあぁなってしまった……つまりは氷属性事態にそうゆう特性があるのかはまだわからないであろう……。




 ロナはそんなことを考えて、先頭として前に着々と進んで行った。



 「どうする…一旦ここで灯りを付けた方が…」ソージはそう言い、手探りでマッチを付け、ロナが用意したランプのロウソクに灯りを灯した。


 ロナが持ってきたランプは魔法に取る技術で施されていて、空間一体を照らすことができる…。

 



 そして空間全体に明かりが灯り、空間全体が見渡せるようになった。


 その瞬間だった……。



 目の前には何もないと思ってきたが、明かりが差した瞬間、彼らの目の前には洞窟にいっぱいに入った巨大な骸骨の顔があった。


 

 それを見て、ロナとソージとリツリは声を抑えたが…明かりが差したときに目を開けた、レイムとシールとピールが大声を上げた。




 それは、洞窟の壁に跳ね返りながら空気が振動した。


 リツリとソージは慌てて3人の口を押えた。


 「レっレイムっ…落ち着け…」レイムはソージの背中で怯えていた。

 これ以上精神に負担を加えては崩壊する可能性がある。



 その骸骨は丸まるように何体も奥に続いていた。

 「これは、生きているのか…そもそも何でこんな所に…」


 これは、偶然ここにいるのか…それともここに保管されているのか…。


 確か、これは魔族だったはず……。レベルは一体で最強級だ…。



 「まさか…氷の大地の地下にこんなものがいるなんて…そしてこの数…何体いるんだろう…」と先頭にいるロナは不気味に思いながら骸骨の後ろを見た。


 寝ているわけではなさそうだ……保管か……。


 まぁ、これが魔王軍の戦力の一部となっていたのは確実だろう……。


 大きさ的にもとても大きくて、これ一体で町が半壊するのではないかというレベルだ。




 「だけどこの先にしか行く所はないぜ…」ソージは湯かに座り、レイムを安静な姿勢した。


 「そうだね……神器感知魔道具はこの先を指している……」


 進んでいる方向は間違っていないようだ…。


 「だけど氷結の魔王は氷結の剣に鎖を繋がれて封印されていたのに、封印を解いたとなると誰かがその件を抜かない限り不可能なんだ……」ロナは一つの推測をした。


 誰かが、剣を抜いた……それが真実だろう。


 

 「その氷結の剣を抜かずに封印を解くことはできないのか…」とソージは質問をした。


 「いい、質問だね~だけどそれは不可能、氷結の剣は未だに主を探し求めていると言われている………紅蓮の魔王幹部のあの人みたいに選ばれたものだったら簡単に剣を持ち振るうこともできるけど、主のいない神器は使用することは不可能と言われているね……。だけど下級の神器だったら力で使用することができるが…最強クラスの神器はもう手をつけられないんだ…氷結の魔王だとしても……」ロナの長い説明の後リツリが挙手をした。



 「じゃあ、何で剣は抜かれたの…」

 「うん、それはねぇ~…う~ん…え~と…多分だけどオノマ系の神器を付けていたのかもしれない…」とロナは予想を立てた。



 するとすぐに質問がきた。

 「その神器は…」

 「たとえば…すべての神器を使用できる神器だったり、その属性だけの神器を使える者だったり…くらいかな~」ロナの推測に別の神器が出てきた。



 「てか…そんなに神器があるものなのか…」とソージが質問を投げかけた。


 「う~ん…そもそも神器は神が一から創ったものもあれば…その生命をリソースとして神器を創るものもある…。例えば紅蓮の大剣のように炎の結晶を元にして神が創ったものを創造神器と言い、生命から神器を創り出したものを転生神器と呼ぶんだよ……数で言えば、創造神器の方が多くて、転生神器の方が少ないんだよ…そして強さには転生神器の方が強いとされる……」


 そして創造神器は力を操りやすい…簡単に言えば使いやすいとされるが、それと反対に転生神器はその元となった生命の力が宿っているため、使い熟すのに時間がかかるとされる…。


 創造神器は見つかっているが、転生神器はまだまだ未発見なんだろう…。


 そしてまたまたソージから質問が飛んできた。

 「そういえば…オノマ系神器って言ったけどそれって何なの…」



 そのことを聞いて、守護神達がため息をついた。

 「本当に神器の事にして知らないんだね…それでよくも勇者なんかやりたいんなんていいだしたね…」とロナの毒舌が発動した。


 「はいはい、すいませんでした~」とソージは臍を曲げた。



 「神器には創造神器と転生神器も2つに分けられるが、その中から3つに種類が分けられるんだよ……」


 ロナの話では…まず、武器として扱われる神器のことをオプロ……防具として扱られる神器をアイギス……そして武器とも防具ともなるが主にアクセサリーなどの形をしていて、言葉の発して操る神器をオノマの3つに分けられる…。




 「と、言うことです…数としてはオプロ系の神器が大抵だが、アイギスやオノマは発見されていない数の方が多いんだって…まぁ集める気にはなんないね……」


 我が破壊の神もいくつかは所持しているが、全て守護者に与えている…。


 ワ―レスト、ビリル、ピールが分かる所だ…。



 ソージは改めてこの人達の強さを目の当たりをした。


 「さて、ロナの氷結の大地地下教室はここまで、さて先に進むよ~」ロナはランプを頭の上にのっけて骸骨の隙間を進んで行った。



 

 

 


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