表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/212

第57話:ラウル様からの手紙



 その者は、金色の鎧に身を纏っていた…。

 「聖騎士か……」


 そしてその騎士はレイムの前に跪いた。

 「エレクシア領域から参りました。聖騎士騎士団所属、光の5番目の騎士ヘンリ・ダウナーと申します。我が神、光の神から手紙を承りました……」とヘンリは手紙を差し出した。



 「手紙か…」レイムはロナに目線を送った。


 ロナはすぐさま手紙をとり、レイムに渡した。



 「たしか、聖騎士をまとめ上げるのが12人の光の騎士と聞いている…」とレイムは質問を投げかけた。


 「はい…1番目の騎士長や2番目の副長に続き、12人の騎士で構成されています」とさらっ言ってくれた。


 「5番目と言うことは貴様は強い方なのか…」

 「自分で言うのはあれですが、番号はおっしょると言うり強さで決まります。騎士長と副長のLv.420を最高にそのレベルに近い騎士から並べられているのです…」



 「そういえば、ソージ達はその騎士と同じように学んだのか…」とレイムは一番気になることを聞いてみた。


 「いいえ、ソージ様たちは普通の学院を卒業して勇者になった異例の者達です…」


 「そう聞くと、勇者は専門の所で学ぶのか…」

 「はい…元伝説の勇者が開いでいる所があるらしいです…」あるらしい…ということはどこにあるかはわからないのか…。


 「あるらしいということは一部の者しか、その場所は知らないのか…」


 「はい…どうもそのようです…そこの所属の勇者は指で数えられるくらいと聞いておりますので…ではそろそろ私はエレクシア領域に帰還したと思います…」


 「あぁ……」こうして会話は終わった。


 こんな所に来て、動じない光の騎士は珍しい…。




 レイムは手紙を見た。

 「何だと……一昨日、氷の大地で異変が発生した…氷結の魔王が復活したことを予測、私は聖騎士団を調査へと派遣したが連絡が途絶えた…これはもう決定だ…と書いてある。これは本当なのか…」レイムは信じられなかった…だが自称勇者としてはしかたないし…それとすっごく面白そうだから…。



 「ロナ…行くぞ氷の大地に…」とレイムはわくわくが止まらなかった。


 「わかりました…一様何にも予定がありませんから行って見るのも悪くはないですね…」



 「じゃあどうやって行こうか…」とその時、ソージ達が玉座に入ってきた。

 「ならば…飛行船でどうでしょう…船では時間がかかり過ぎる……」とロナは言った。

 「飛行船か…移動はそれでいい…」

 「私もそれで構わないよ…」

 「あぁ、私もだ…」

 みんなの同意を確認し、今レイム達は再び旅に行く準備をした。


 

 4人は最上へ上り、いつの間にか城の屋根には飛行船があった。

 「あらゆる魔法技術で作られた、飛行船です。落ちることなどありません…」ロナはこの飛行船の設計図を見せた。



 「お~なるほどなるほどって、私には設計図はわかんない……」

 「ですね~じゃあ乗りましょうか…乗り心地は高級ですよ…」とロナはレイムの手を取り、飛行船に案内した…。



 そしてロナは操縦を動かし、飛行船を動かした…。

 「では、氷の大地に向けて出発しますよ…」飛行船がだんだん上へと上がった。

 ロナの他にもリツリとピールとシールが賛同した。



 こうして光の神からきた手紙の内容は氷の大地の調査であった。

 レイムとソージ達は再び旅がはじまった。




 そしてアイテムを探しに行っているディリアは……。


 大きな建物…中はとても豪華だろう。

 「ここか……」と漆黒の兵士の一人が呟く…。


 調査の結果、ソルレンテの裏組織は沢山いて、その理由は簡単に金目の者や情報などが流れていきやすい……。


 

 そして漆黒の兵士がいる前の建物は、ここに秘宝レベルのアイテムがあると……。

 

 「よし……突入!」と漆黒の兵士の隊長が叫んだ瞬間、目の前の豪華な扉を蹴り破り全員が中に入った。

 「何だお前らはっ!」と組織の人間が叫んだ。


 

 するとあとから黒いスーツを着た青年がコツコツと靴を鳴らしながら、中へ入って来た。

 その者は他の者とは鎧や剣など装備させていなく、異様なオーラを感じた。


 そして青年は周りを見渡した。

 その目は彼が習得していう完全空間把握と透視、そして熱源感知でこの建物と人間達を確認していた。


 すると前を指さして兵士たちに命令した。

 「奥にいる者以外殺せ…それが完了したらここにある情報と秘宝を城に持ち替えるぞ…」

 「はっ…」


 そして兵士たちは命令通りに一人以外の人間達を切り殺していった。


 その行為について兵士たちは何も感じることがない…この兵士たちは人間ではない……。悪魔や幻人、魔人などの者達だ…。



 

 そして殺される叫びが止み、兵士たちは奥に進んで行った。

 「なっ、何だ…何をっ……」奥ではボスである男が床へ跪いていた。


 そしてディリアは近づき、目線の高さを合わせた。

 「ここに、秘宝が流れたそうだが……その秘宝はどこにある……」とディリアが聞くと怯えながら男は横を向いた。


 その目線の先には豪華な箱が置いてあった。

 兵士がその箱を開け、中を確認するとそこには王冠が入っていた…。


 ディリアがそれを手にした瞬間、彼の口元が歪み、笑みが生まれた。

 「これか……」とそれは神器だった…。


 その表情を見て、男は安心したように息を吐いた…だが……。

 「おいっ…まだもう一つあるよな……どこにある………」ディリアはそれを見抜いていた…。


 最初に完全空間把握と透視、熱源感知を使い、この部屋の奥の壁に仕掛けがあることが……。


 「その奥の壁に何か仕掛けがある……」と壁に指を指した。

 その壁には本棚があった。それをずらすと奥に続いていた…。


 その奥にはガラスケースの中に小さな箱が安置されていた。

 「これか……まったく面倒なことをしやがって………」ディリアは2つの神器を別の大きい黒い箱に入れた。


 「これで完了だ……兵士達よすぐに帰還するぞ………」と言い、足を動かそうとした瞬間、頭の中に声が響いた。

 


 「ワ―レストか…どうした……」

 「うん…単刀直入に言うけど、レイム様とロナ、リツリ、シール、ピール、そしてソージ達は氷結の大地に出発しました…。何か光の神からの手紙で……」とワ―レストは少し不満に思っていた。

 「…そうか……だが、レイム様をコマに使うもはやめてほしいくらいだ……」ディリアの発言にはワ―レストも賛成だった。

 

 「そうだな……だが、その話では氷結の魔王が復活したと言われたようだ……。これでレイム様が魔王を倒してくれれば、もっと面白くなるだろう………」

 「あぁ……あっそうだ。こっちは神器を回収した……すぐにディスラクシェント城へ帰還する……。あぁ…うん…わかった……」とワ―レストの会話は終了した。

 

 

 

 そしてすぐにため息をついた。

 「はぁ……また暇になるのか………。ではここを破壊する…すぐに外に出ろ……」

 「はっ!」


 兵士たちはすぐに大きい黒い箱を運び、外へ出た。


 そこ一件で給料は一人につき金貨5枚くらいだろう…。見た感じブラックだが、まぁ暮らすには全然不便ではない……。


 

 そして…。

 「ディスラクシェントってお前は破壊の神の……」男はそう言った。

 

 「そうだ…我が神は神々の中で最強の神であり、最強を目指すためには邪魔ものは滅ぼす……。最上位魔法―暗黒の柱…」そう唱えた瞬間、この建物の下に魔法陣が展開され、この建物だけ暗黒のエネルギーの柱が下から放たれ、一瞬にしてその建物だけ消滅した。


 「さぁ、ディスラクシェントへ帰還するぞ……」ディリアはそう呟き、久しぶりの満月を眺めた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ