第56話:4人の冒険者
勇者達が紅蓮の魔王を倒してもう、2週間が経った。
レイム達は一日休み、その後は冒険者組合で依頼をコツコツこなしていた…。
そう……レイムによってはいい経験だが……報酬がくそ過ぎる……。
「へぇ~ポーションにも色々種類があるんだね~」小さな小瓶にカラフルな液体をレイムは眺めていた。
本日は薬師の店に来ている。
治癒のポーションの材料を探して届ける依頼だった。
この世界のポーションは治癒、強化など色々あり、冒険者にとっては重要なアイテムだ…。
そして報酬をもらった4人は店を出て、宿屋へと帰っていった。
いつもの夜中だと思ったが、ロナが城から連絡を受けた。
「レイム様、城に訪問者が来たようです…」
「一体誰…こんな夜中に…まったく私の活動時間はとっくに過ぎているのに~」とレイムはゆっくりと起きあがった。
「それと、守護神達で話し合った結果、もうすでに我が兵を各地に派遣し調査及び目的を達成に励んでいます……」とレイムはそのことを一切聞いていなかった。
「んんっ、私そんなこと聞いてないんだけど…そりゃ、私が領域とそこに住む者達を苦なくならせるようにとか、城の発展とかの命令は出してないけどさ……まぁ、その件についても詳しく聞かせろ…」レイムは立ち上り、支度をした。
「わかりました。では城でその件をお話したいと思います…ではみなさんを起こして城へまいりましょう…」
こうしてレイムは夜中にみんなを起こしロナのテレポートで城へ向かった。
そして同じ時のことだった。
「やっぱり、ここの店だ隊長…。守護者様たちがお考えになられたことは我々もいいと思っている…だけどレイム様ものんきだよな~」と夜中暗い路地裏で3人の漆黒の騎士が話していた。
「レイム様が何で命令しないかはわかるだろう。我が領域は世界で最強だ…だから我々も安心して暮らせる…城につかえ暮らせるほどの給料をもらっている、そしてレイム様のためにも守護者様たちが話し合い我々にご命令されたんだ…それに各地に我々のように派遣したらしい…」と隊長は言った。
よく見ると周りにも漆黒の騎士がいた。
「隊長!」すると一人の騎士が駆け付けた。
「来たか…」
「はい。現在、3つのまとまりが各地に派遣され、そして3人の守護者様も派遣したとのことです。そしてここには、第五階層守護者ディリア・ブラット様が参りましたのこと…そして命令に従えと…」
「わかった。ではみな命令に従え…我々の目的はここ水源の都市ソルレンテ領域でマジックアイテムを探し、手に入れることだ。そのアイテムは我が神の秘宝の一つとなりうるものだ…」
「おぉぉぉぉ~」
兵士たちは歓喜をあげ、任務を開始した。
そして城では…。
「守護者達が出した結果は1つはこの城に保管されている…秘宝と同等のアイテムが水源の都市ソルレンテ領域に流れ着いたという情報がありました。そのアイテムについての詳細は分かりません。そしてこの世界で我が神の脅威になる者達の調査です。世界七神皇帝の人を現在2人を調査中です」
ここで説明します。
世界七神皇帝とは…この世界で天を除く、地にいる者達の中で最強と言われる七人のことです。
現在は2つの席が空いています。
その候補に破壊の神レイムと大魔王エマ・ラピリオンが置かれている。
それは、本人とその配下たちは知ってはいない…。
その世界七神皇帝を創ったのは死の神と言われている…そして今回で2代目の7人だそうだ……。
「世界七神皇帝か…それらを相手するのはこちらも避けたい、そして失敗は許されない…七神皇帝の中でも平和主義の者は数人だけだ。他の者は自分以外の者を倒し世界の神となることを夢見ているのだ…その中へ入るのはなぁ~まぁそのことは今はいい。訪問者を連れてこい…」
「扉の前に待機しております…」
「よし、参れ…」大きな扉が開き、一人がこの玉座に入ってきた。




