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第48話:紅蓮の魔王幹部No.1紅蓮の大剣フィナ・ラベンズリ



 その間は長広く、奥には階段がありその上には大きな扉があった。


 おそらくあの先に紅蓮の魔王が…。


 そしてレイム達の目の前には人影があった。


 「とうとうここまで来てしまったのですか……ということは私以外の幹部3人は死んだということ……」とフィナは落ち着いたようすだった。



 「だが3人を倒せることは私の想像した通りです。たしかにあの3人は個人で戦えば、あなたは勝った。だが全員で相手をすれば、あなたは負けていたでしょう…」とフィナは負けたわけをいったが、それを聞いたら言い訳となってしまっている。


 「これは私の失態だった…だが幹部達は一人ずつで相手するということに私は反論できなかった。私はどっちでもよかったんだが、あの子達の意見も聞かなければならなかった…」とその言葉には後悔もあった。

 「レイム…私が負けたその状況は立っているのはあなただけという状況にしたい…つまり私が負けたその時魔王様に立ち向かうのはレイム、お前だけだっ!」


 つまり…ソージ達は邪魔だと言うことか…。


 金属音を立てながら、フィナは大剣を構えた。


 レイム達も武器を構えた。



 あの時は、決着もつかなった…。

 だからフィナの全力は今までの幹部と同じく未知数だ…。



 「では行くぞ……」

 「突撃は3人でサリアはサポートを…」レイムは3人に命令をし、目の前を向いた。


 「わかった!」ソージとソピアは前へ進み、サリアは弓を構えた。

 

 「いくよ!」

 そしてレイムは態勢を低くし、突撃する準備をした。


 フィナとレイム、ソージ、ソピアは同時に走り出した。



 「てぁぁぁぁっ!」まずレイムはフィナに攻撃した。

 フィナは攻撃を防御し、次にソージ、ソピアの攻撃を防いだ。


 だがそれでは終わらなかった。


 レイム達は攻撃を続けた。

 だが攻撃は一つも当たらなかった。


 あの時と一緒だ…。

 

 すると「全てを貫け、ディスラクシェント!」とレイムが唱えた。


 その瞬間、3人は地面を蹴り、フィナとの距離を取った。


 その直後、フィナの下に魔法陣が展開され、破壊の力が放たれた。


 これは、命中した…。

 

 そしてすぐさま攻撃を3人は繰り出した。


 破壊の力に飲み込まれたフィナは大きく周り斬ると、周りに炎の円ができた。


 

 「まだまだ…」とフィナは大剣を構えた。

 その隙にレイムは破壊の翼を展開し、フィナの後ろへ周り剣を振り下ろした。


 だが、フィナは後ろに振り返り、大剣を振った。

 「はっ…」レイムは血を流した。


 「何度も同じやり方は通じない」

 レイムは斬られた衝撃で飛ばされて地面に転がった。

 


 するとフィナは遂に赤い鎧を纏った。

 「これでわかったでしょ。私は本気ということが…」


 その目は本気だ…同じ攻撃は通用しない…か……。


 

 するとレイムはロナと目を合わせた瞬間、ロナは4人に魔法を唱えた。

 「これで、攻撃、防御が上がった。これで、少しは詰められれば……」


 「どうかな。試したことがないからわかんないな…」とフィナは大剣をレイムに向けた。


 「はぁぁぁぁっ!」フィナは大きく大剣を振り、それと同時に炎の斬撃が放たれた。




 だがレイムはお構いなく、突っ込んでいき剣を突き刺した。


 キンッ!


 フィナはぎりぎり受け止めたが、レイムは剣に力を入れフィナに剣を弾かせないようにした。


 前に力を加えれば、上に大剣を触れることは……。


 

 なるほど…考えましたね…。

 だけどこれだけじゃっ!


 

 ソージがフィナに剣を振り、鎧ごと切り刻んだ。

 この攻撃力はロナのおかげだ。



 「くそっ…」

 そしてソピアの攻撃も当たった。


 このままでは…。

 「はぁぁっ!」


 どうにか、レイムの剣を跳ね返したが、その大きな隙に3人は攻撃をし続けた。


 まさに、容赦ない攻撃だった。



 

 その後の光景はフィナの血が地面に垂れ、フィナは遂に膝をついた。

 

 こんな……何故……私は……。


 その時、フィナの頭には小さい頃のフィナと手を差し伸べる女性がいた。


 「私と一緒に来ないか?」とフィナは大剣を抱くように囁いていた。


 その光景を思い出したフィナは立ち上がった。


 まだだ…あの方のために…。




 「やはり鎧を纏ったのが間違いだった…」そう、この大剣を活かすのであれば、鎧を纏わず素早さをアップさせれば…こんなことにはならなかったのかもしれない…。


 「魔王様の所にはいかせない。戦いはここからだ…」フィナは大剣を天に捧げた。


 その行動をレイムは違和感を感じた。

 

 あの構えは……まっ…まさかっ!

 

 その瞬間、レイムの頭の中に光景がよぎった。

 「遂に…炎属性で最強の神器の……解放!」


 「我が神器よ、我に力を……」とフィナは深く深呼吸をした。

 

 「レイムっ!」とソージはレイムに近寄った。

 「フィナは何をする気だ…」ソージはそう呟いた。


 「逃げてっ……早く逃げてっ!…」レイムはソージを掴み、走り出した。




 





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