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第44話:神器と遺跡の元まで



 グランドマスターにあってから二日が経った…。


 遂にレイム達は炎の要塞ファイテンラスクへと到着した。


 ここは名前の通り炎の要塞、とても迷いそうだ…。


 「さてさて来たのはいいけど…どうやって入るか…」そう領域には高い塀が囲んでいる。

 だから普通は門から入るのがいいのだか、今までのレイム達は空から転移魔法で領域の中へ入った。

 領域にはそうゆう類の魔法結界はなく、移動魔法などを持っている者だったら軽々領域内に入ることができる。


 まぁそんなことは置いといてこの領域にある遺跡の奥へ探さないといけない。



 「じゃあロナ転移魔法でどこかの路地へ」とレイムはロナに言った。

 「了解しました。転移魔法!」


 そしてレイム達は路地へと消えていった。



 

 ファイテンラスク領域、主にドワーフ種が人口を占めており、ここでは魔法の武器など防具など鍛冶に関することをやっている。

 領域の周りには高級の鉱石などが豊富だ。


 そしてレイム達は狭い路地へと現れた。

 「ここが…って何も景色が見えない」それはそうだ。ここは路地…。


 壁は石の素材か…とても硬い…。

 周りを見ると前に微かな光が見えたのでレイム達はそこへ進み出した。


 ファイテンラスクはほぼ太陽の光が差さない場所だから昼間でも路地は暗い。



 光を辿っていくと、そこには小さな武器の店があった。周りを見ると人が通らないほどの路地で隠れた店の感じだった。


 「こんな所に武器屋が…」とレイムは呟いた。

 「隠れた店のようだね。こうゆう所には凄い武器があるんじゃない」とソージは店の前に出してある武器を見た。


 「まぁ、遺跡を見つけるけど急ぎじゃないし、見ようかな」とたくさんの武器の間を通り、店の奥へ進んで行き、ソージ達もレイムのあとへついて行った。




 中には骨董品みたいに価値がある武器は綺麗に飾られていた。

 レイムはまじまじと一つずつ武器を見た。


 この店は全体的にホコリで満ちていた。


 するとレイムは一つの武器に目を止めた。

 「ねぇねぇ、みんなこの武器なんか感じない…」と手で招いた。


 その武器は綺麗にガラスの向こうにあった。

 4人がガラスに張り付き、その武器をじっと見つめた。


 「これは見た所短剣、素材は水のような透き通った銀、水銀ということはこの武器は属性効果を無効化…いやそれよりもこれは…」とレイムは何かを言いかけたその瞬間、店の奥から男が剣をどかし、こっちへときた。


 「それはこの店で一番高い武器だ…古代の遺跡から見つけた武器なんだが…職人がその金属を溶岩で溶かそうと思ったのだがなんとこの短剣には溶かされなかったんだ。それを見ていた者達は沢山いた。一流の鍛冶屋でもこの剣の素材すら突き止められなかった。それで一流の鍛冶屋の中で言われたのは神器と言うことが決定した」


 「神器…やっぱり」とレイムは短剣を見つめた。


 そして「これはいくらですか」と店主に問いかけた。


 「レイム、もしかして買う気か…金はあるのか」とソージはレイムの横で慌てた。

 「売ってもいいが…じゃあ金貨一億枚でどうだ」と店主は莫大な金額を指定した。


 「じゃあこれで…」レイムは腰につけている小さい黒いポーチに手を入れ、出したのはカードだった。

 「なんだこれは…こんなもんでそれが買えると思ってるのか!」と店主は怒った。

 

 だが、レイムは「そのカードには金貨一億枚がある…どこか広い所でそのカードを折れば、金貨が出てくる…」と言った。

 「そんな話…」と言い、店主はこの場でそのカードを折ると、そのカードが光り出し出てきたのは一億枚の金貨だった。


 金貨は溢れだし店中を埋め尽くした。

 「なっなんだこれはぁぁぁっ!」と店主は埋もれながら叫んでいた。

 「じゃあ、これで…」とレイムはガラスに手を出すとガラスに手が通り抜け、短剣ごとガラスケースから手を抜いた。


 そして、その瞬間、一億もの金貨が店から溢れ出し路地まで流れるように充満した。


 その影響でレイム達は流されて、ひとまず酒場に足を踏み込んだ。


 まさか、レイムがあんな大金を持っているなんて…しかも本物とは……。




 「なぁレイム、その神器はどんな能力が…」とソージは店員に人数分の飲み物を頼んだ。

 「この短剣は全属性攻撃、魔法などの無効化する能力だね。固有名はシルバー・ウォー、水銀の無剣だね。これは強い」とレイムは鞘から短剣を抜き、光にかざした。


 「そういえばレイム、神器を使えるのは神器に選ばれた者の前に現れるってフィナと戦った時に言ってたよな」と届いた飲み物を一口飲んだ。



 「うん、神器は目の前に現れることもあり、自分から手にすることもある。そしてその神器と神器の主に強い絆が神器を握った瞬間に発生するんだ」

 「なるほど…」とソージはレイムが握っている短剣を見つめた。



 レイムはそれを見て、ソージが何を考えているのか察した。


 レイムは俺達の……。


 「まかせてよ。必ずソージ達の神器も探してみせるよ…」とレイムは3人に約束をした。


 その言葉の理由はまだわからないが、レイムはそう言い格即してくれた。


 

 そしてレイムは謎の飲み物を一気飲みした。


 「はぁ~、じゃあみんな遺跡に向かおう…って言っても場所がわからないと人から聞くしかないようだね。じゃあまずギルドへ行こう!」とレイムは短剣を手に入れたことが嬉しいのか酒場を飛び出した。


 ソージはため息をつき前を見た。


 目の前にはソピアとサリアが俺をじっと見つめていた。

 「2人共行くよ!」ソージ達はレイムの後を追いかけた。




 ギルドの建物はとても大きかった。


 この支部はファイテンラスクで唯一の支部だから…。


 ソージ達はレイムの後へ入っていった。



 するとさっそくカウンターでレイムは遺跡について聞いていたのでソージ達もレイムに駆け寄った。

 「その遺跡でしたら領域の西側に古の遺跡がありますが、そこはトラップなどがあり危険なため、近寄れませんが…」と受付の人はそう言ったがハイテンションのレイムは「ありがとうございました」とすぐさまお礼を言い、すれ違いのソージの袖を掴みギルドを出ていった。


 3人はレイムに引っ張られ、西の遺跡の前へ行った。



 「レイム何でそんなテンションが高いんだ」とソージは考えた。

 もしかして、酒場で一気飲みした奴が酒。


 「ロナ!状態異常を回復してくれ、全員に…」

 「わかりました…」ロナはすぐに全員を状態異常から回復した。


 

 すると「うぅ、頭が痛…くない…さっぱりした気分……」とテンションが戻ったようだ。


 ソージ達も酔いが治ったようだ。ってか酔ってたのはレイムだけだった。


 まぁ、子供だからという線もあるが酒に弱いのだろう。




 そして、落ち着きを取り戻したレイムはその遺跡の入り口を見た。


 この遺跡は前の遺跡より入り口も大きく、何とも領域内に存在する遺跡だと思わせるような雰囲気を醸し出していた。


 「じゃあみんな改めてここから先はおそらく3人の幹部が立ちはだかる…だけどレイム達は今、世界に蠢く紅蓮の魔王を倒す!…それが、私達のそして…これからの目指す目的にも繋がるこの最初の戦いに勝利を!」

 「おぉ~!」とレイムの演説でなぜか自然にソージ達は大声を上げた。


 世界最強を目指しスための最初の道だ…。



 そしてついに勇者パーティーたちは遺跡の入り口にきた。


 この先に待ち受けているものは…。

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