第39話:ダンジョン攻略
ダンジョンの中はうす暗く、大きい空間が下に続いていて、中は広がっており、道が橋になっていて道が何本も分かれていた。
「すごーい、結構広いんだね~」石の壁には丁寧に明かりが灯している。
上位魔法―空間完全透視で見ると、枝分かれのように大きな道の左右から小さい通路があちこちに変われていた。
「ほんとだ、これは難易度高いな…」
「何個も道があるね~」
「あぁ、迷いそうだ」
4人はロナが空間完全透視で見ている視点を空間に見せて、ダンジョンの中をじっと見つめた。
「とりあえず、進もうよ…」
まぁ、とりあえず進まないと話にならない。
ここは隠し部屋やトラップなどが多数っていうか、道という道にトラップがあると言われてる。
探し回って、見つかんなかったじゃあヤダから先に全てが見える地図を水晶で写した。
こうゆうアイテムは探索で使える。上位のギルドなどはそれで遺跡や迷宮を探索している。
「地下に広いね…多分ここから下は誰も入ったことはないと思う…」レイムは地図全体を見て、立ち入ってない場所を推した。
「ダンジョンというより迷宮だね…」レイムは遺跡内部全体の地図を見て、その規模を確かめた。
その通りだ…。
これだったら未探索ということが納得だ。
もし、レイム達のように地図がなければ、生きて出てこれないだろう。
まぁこんな大きければ、財宝なんてざっくざくだよね…。
「まぁ、財宝とか強い武器とかあればいいんだけどね」ソピアは地図の最深部をじっと見ていた。
「それかそれ以上のものが…」
「それは気になるな」とレイム、ソピア、サリアは俺をじっと見た。
「それはダンジョン攻略には一つの目的だね…じゃあ目的は最深部で…」
「おぉ~」とレイム達は気合いを入れて、一歩一歩進み始めた。
その頃、ディスラクシェント城のとある空間では…。
暗闇の中に大きな円のテーブルに8人の影がいた。
「この紅茶はおいしいねぇ…」とシールはそう言い、この影はロナを除く守護者だった。
「さぁ…レイム様が紅蓮の魔王とね……だからその後の事も私達で自主的に行動を行いたいと思う…」とワ―レストは話を進めた。
「紅蓮の魔王というものが倒させたら他の巨大な者からも目を付けられる……」紅蓮の魔王はそれだけ強大な者だと言うことがわかる……もし、目を付けられるとしたら、同じ最古の魔王である他の4人の魔王が一番可能性が高い…。
紅蓮の魔王は闇に属している…その闇の中でも一つの柱となっている。
その柱が崩れたら…う~ん…想像もつかない…。
情報では5人は3000年前の大戦では姿を確認されているが…今、姿が出ているのは第一位の紅蓮の魔王だけだ…。
そして確かなものとしては第二位の氷結の魔王は光の騎士達によって凍河の大地によって封印されている。
魔王だったらいつかはと思うが、光の騎士はある者を使った。
それは、絶対に誰も破壊できないオブジェクトを封印の鎖に繋いだとか…。
闇側には、強大な柱の影にはあらゆる国の影が……。
闇は深い…だが、死よりかは浅い……。
「結論から言うと、その後の敵の確認と各地から情報を集めるということだ…。まずはこれから始めたいと思う……」ワ―レストはそう言い、ニヤリと笑みを浮かべた。
そして、レイム達は順調に最深部まで進んだ。左右に柱が並んでいてレッドカーペットが結構、向こうに続いていた。
壁の性質はここから全くの素材になっている。
まるでこの先に大いなるものがある予想される。
「玉座かな…しかもしっかりしている…」
「レイム~どうだ」
今、レイムはこの玉座に敵がいるかを調べている。
「いない。だけど奥にいかないとまだわからない…それとここには人は立ち入ったことはないはずなんだけど、カーペットのすぐ横に人間らしき足跡がある…これは10人くらいいる」
「人が立ち入った…そんなはずはあるのか…」
「しかも少し前に…」とレイムは付け足した。
最深部はまだ、未探索のはず…。
「一体誰が…」




