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第27話:証明の紋章



 「そして現在に至る…」とシュナは今までの自分のことを全て、レイム達に話した。


 「なるほど、生き返ったときに膨大な力が手に入ったと…」ソージはそう言いレイム、ソピア、サリアの3人の反応を見た。


 レイムは不満そうな表情をしているがソピアとサリアは考えているのか分からない表情をしていた。


 まったく二人は同じな感じで…まったくピッタリ過ぎる二人だ…。



 「レイム、何か言いたい事は……」ソージは完璧に何か不満を持っているレイムに俺は恐る恐る問いかけた。


 「不満だらけ!何でレイムのお父さんの名前が貴様の口から出てくるの!」とシュナを指さした。


 「それは話した通りです」とレイムに言葉を返したが、それでもレイムは納得していなかった。


 「じゃあ本当に魔王というなら体のどこかに魔王の証である紋章があるはず…」とレイムは突然、自分の黒いワンピースをめくった。



 すると俺はとんでもない光景を目の当たりにする。


 俺はレイムがパンツを履いていると思ったのだが…それは絶対なる間違いだった。目にしたのはパンツの姿はなく、そもそもパンツを履いていなかった。



 もう、これは丸見えだった。


 「なっ…」その光景を目にして絶句と体が固まってしまった。 


 「なっ、ソー兄何ガン見してるの」とソピアは俺の前に立ち、サリアは俺の目を抑えた。

 「ほらっ、私はお腹に破壊の神である証の紋章がある」レイムはノーパンの下半身を出しながらそう言った。


 ソピアとサリアはそう言われて、レイムのお腹を見ると黒いドラゴンのような紋章があった。


 「ほんとだ。ドラゴンの紋章がある」とソピアとサリアは口を合わせていった。


 そしてレイムはシュナの白いワンピースを大きくめくった。

 「そして貴様が魔王である証拠の紋章が体のどこかに」とレイムはシュナの体の隅々を見渡した。


 すると「あった…本当にあった…」とレイムはシュナの胸部に指をさした。

 俺はサリアの指の隙間からそれを覗いた。



 それは緑色で魔王の紋章がそこにあった。

 「これは確かに魔王である証拠…魔王の紋章……」とレイムはその部分に指さした。

 「これで、私が魔王だと信じてくれましたか」


 レイムとシュナの体にある紋章は全く別のものだが、同じだ。

 

 レイムは王家の神としての紋章だ…。色は黒、そして破壊の神のシンボルでもある漆黒のドラゴンの形だ。

 

 そして、シュナの紋章は魔王クラスの力を持ち、ある条件を全て当てはまるとその体に魔王の紋章が浮かぶ、その者達を新世代の魔王と呼ぶ…。


 新世代の魔王と最古の魔王達の区別をつけるためと、この現象が起きたのは、あの大戦以来だ…。


 最古の魔王と新世代の魔王の違いは圧倒的にその強さが違うと言うことだ…。


 最強の魔王の紅蓮の魔王当人はこの世界に数人しかいないLv.700以上の強さの持ち主だ。


 それに比べて新世代の魔王達は史上最強級どまりだろう…。


 この現象のメリットとしては全魔王軍の戦力不足に困らないこと…魔王の目的はいつも同じく世界を支配することだから…。


 つまり、このシュナも魔王の戦力にすぎない……。



 ただ、全体としては死の戦力となる…。そしてその戦力の前に死の神は7つの神を生み出したと多々言われている…。


 まぁ、それに比べては神側の戦力は少な過ぎるし、強さが圧倒的だ…考えれば…その中で唯一同格に戦えるのは最強の神破壊の神だけだろう…。



 するとレイムはめくっている手を離し、座り込み「はぁ~」とため息をついた。


 シュナが魔王とみんながわかり、レイムは仕方なく真実を認めることにした。


 

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