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第25話:新世代の魔王



 そしてレイム達はリーズェルに戻ってきた。

 「何だったんだ…」俺は移動魔法で酔ってしまった。


 「フィナは予想外っていう顔してたよね」とソピアは言った。

 そうだった。でも他にあんなことできるのは他の魔王か…。


 「しかし、天空の城でということは空に城があるといことか…でもそでだけじゃあ情報が足りない」とサリアは頭を抱えた。


 するとレイムは目を輝かせて言った。

 「じゃあ光の神に情報を渡して向こうの情報を渡してもらおうよ。あといっぱい情報が詰まっている所を2カ所レイムは知っている…レイムの城とあの森の奥地にある図書館という所に神々しか知らない場所がある…」とその方向に指をさした。


 「じゃあまず光の国に行くか…」と俺はソピアとサリアにも言うと素直にいいよと言ってくれた。


 「じゃあ光の国に行ってみよう。ロナ頼むよ」とレイムは言ったがロナは不安な表情を浮かべた。

 「でもレイム様、破壊の神が光の国に入ったら光の神はともかくまた戦争になるかもしれません」とロナは言ったらレイムは座り込みショボショボした。


 「そんなこと言わなくたってレイム1度くらいは行ってみたかっただけなのに…」とレイムは泣き喚いた。


 やっぱりそんな感じか…だと俺は少し思っていたけど。


 しかしシズゼリア領域の唯一の人間の国だと言っても人口は多いので国の入口で泣き喚く少女がいることにより人々の目が痛かった。


 ロナは正直呆れている顔を浮かべていた。

 

 「でもわざわざ光の国に行かなくたって水晶で連絡をとれますし、あとあの城の本は神々ことしか記していません。あの奥地の図書館はその場所を知っているものしか行けません」ロナは呆れながら言った。


 ロナが言うに、奥地に保管されている本はあらゆる伝説が記してあるそうだ…。


 そんな所は世界に一つしかないだろう。



 「わかったよ…じゃあまず水晶で光の神と連絡をとろう」レイムは泣きやみ右手を前へ出した。


 すると純白の光がレイムの掌へと集まっていき球体へと形になった。

 「はい。ロナ変わりに話して」とレイムはその水晶をロナへと手渡した。


 「もしもし~ラウル様~」とロナは水晶に向かって話した。


 すると水晶にラウルが浮かび上がった。


 この水晶は最強級からの者が使用できる通信魔法だ…。


 「どうしたロナ…」ラウルの声が水晶から聞こえた。

 「えーとある魔王について情報がございます。なのでそちらの情報も教えていただけると助かります」

と言うとラウルは悩んだが頷きわかっているだけの情報を教えるから先にそっちの情報を渡せと言った。


 今頃だが、この会話でラウルがレイムが今何をしているのかが分かってしまった。

 

 そして紅蓮の魔王のことで破壊の神が動いていると光の神ラウルに分かったため、天界に情報が流れる可能性が高い。


 だが、そんなことは誰も思っていなかった。



 「えーまず、紅蓮の魔王の幹部の一人とシズゼリア領域の森の奥地ににて戦闘しましたが謎の者により襲われました。それとその幹部が天空の城にてと言ってました。紅蓮の魔王の城の手がかりになるかもしれません。以上です」ロナは情報のすべてを話した。


 そしてラウルは知っている情報を話した。

 「こっちの情報は紅蓮の魔王の配下なのかまだ分からないが魔人の組織がシズゼリア領域に現れた。それだけが今、持っている情報だ」ラウルはそう言い目を閉じた。


 なっそれだけか…俺達の方が情報量多いぞ。

 「つまり2つの情報をくっつけると魔人の組織は紅蓮の魔王の配下である可能性が高いですね。じゃあ城の特定はそっちに任せますのでよろしくお願いします」

 ロナは勝手に決めて勝手に話を終わらせた。



 そしてロナとラウルの話が終わると水晶は砕け散った。


 これも通信魔法の仕様だ…一回ごとに砕けてしまう。


 レイム達は情報量の現実に追いつめられため息をついた。

 「じゃあ図書館に行きましょうか…」レイムはこの重い現実なんか感じてない、そんな表情で俺達を誘った。

 そんなレイムの様子にみんなは励まされた。


 そんな心はある意味貴重なんだろう…。




 そして俺達は森の奥地にあるという図書館に向かった。

図書館の場所はロナが知っていたためロナの移動魔法で図書館へと向かった。


 そして図書館の入り口へとついた。

図書館の周りには人の入った痕跡などまったくなくもう何十年もここには人が来ていないことがわかる。


 外壁には植物が巡っていたて、図書館はとても大きく所々苔などが生えていて遥か昔からここに建っていることを物語っていた。

 この中に古から伝えられていることや神々が記したとされる本が数々あると言われていた。


 中に入ると高い天井から光が当たっている。


 その光景はとても古の空気で中の時が止まっているみたいだった。

 「ここには、色々なことが記されてあるらしいです。神器やすべての魔法や禁断の術式などもあります」レイムはそう言い高い本棚を見上げた。


 その景色は奥まで続いた。

 世界のことはここに全て保管されているからこの量は納得できる。


 「じゃあこの中から天空の城についての本を探すのか~何時間…いや何日かかるかわからないぞ」と俺はこの館の中にある本の数に圧倒された。

 「でも図書館だから大雑把に本がまとまっているじゃあないのかな」とレイムは高い本棚を見上げながら言った。

 

 たしかに魔王についての本がどこかに数冊あるのかもしれない…


 すると本棚の奥から一人の少女がこっちへとゆっくり歩いてきた。

 見た目はレイムより背も年齢の低くく、金髪の長い髪が床までの長さがあり、白いワンピースを着ていた。



 「あなたは誰、」とレイムはその少女にすぐさま聞いた。


 ここには誰もいないはず…。


 

 それを聞いた少女は飛んでもないことを口にした。



 「初めまして、私はシュナ、新世代の魔王の一人…」と無表情に言ったその姿に私達は絶句してしまった。


 新世代の魔王の一人が何で場所も神しか知らない所に…。


 「新世代の魔王が何でここに…」レイムはそう言い、腰の剣に手をかけた。


 「あなたはあの人に似ている…」と魔王と名乗るシュナはそう呟いた。

 「どうゆうこと…それよりあなたが魔王と言うならば今すぐ私はあなたを切り捨てます」とレイムは剣を抜き始めた。


 「レイム、切り捨てるのはまだ早い」とソージはレイムの前に立った。


 するとソージはシュナに近づき、目の前に立ち腰を下ろした。


 「聞かせてもらおう。魔王と名乗る君のことを…」とソージは真面目の目つきで言った。

 その後ろからレイムとソピアとサリアがのぞいていた。


 この子が新世代の魔王だなんてソージはそんなこと信じられなかった。


 だが、新世代の魔王はそれに似合う強さがあるというとこだ…むやみに近づくのは正しい行為ではない…。



 するとシュナは目を閉じ、そっと話始めた。

 「私は魔王、それは嘘ではありません。正確には世界が私を選んだのです」


 世界が私を選ぶってどうゆうことだ…。ソージは珍しく人の言葉に耳を傾けていた。



 そしてシュナは自分の全てを話した。

 「私はかつて何の変哲のない妖精だった。だけどある日妖精の国が魔王軍に襲われた」と悲しげにシュナはその時の国が燃え盛る風景が頭に浮かんだ。


 魔王軍に襲われ、妖精の国は多くの被害が出た。


 そしてその時彼女は命を落とした。


 それが、新世代の魔王になるきっかけとなった……。

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