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第203話:12月の一人・前者:弥生”闇夢”瑠璃



 《オリジナル神器作成……オプロ系創造神器、名『長銃・ディスバレッド』作成完了しました……》

 

 その手には、もう既に『《長銃・ディスバレッド》』があった。黒く染まり、金で装飾されている。射程距離はスナイパー並で装弾銃は無限で、発射速度はマシンガンのように……。

 そしてレイムは既に『特殊な青銅』を克服していた。

 その理由はある力が芽生えたからだ。

 

 そしてレイムは長銃を瑠璃(るり)に向けた。

 「もうお前の顔など見たくもない……」レイムは引き金を引いた。

 

 バンッ!と空気が震え、破壊の銃弾が無数に放たれた。

 だが瑠璃(るり)は一瞬にして上空へ移動した。

 

 すると瑠璃(るり)は力を発動した。闇に包まれるように周りが漆黒に包まれた。

 闇夢という力だ。

 

 普通であれば精神を引き裂かれ、その場に倒れるのだが今のレイムにはそんなものは効かなかった。

 《周囲の他兵器のアクセスを完了……《破壊(ディスラクシェント)物体(オブジェクト)》で兵器を作成します……》


 すると周りには巨大な金属の四角が出現した。軍事兵器にそっくりだが、現代からしたら架空であり、威力はレイム次第なのだ。

 「くッ……全火力を破壊神にぶち込めッ!」瑠璃(るり)はレイムが何を作成しているのか、理解し管理している兵器をレイムに向けろと指示したのだ。


 「ふんッ、そんな数であれば、我々の戦力は陸・空・海から貴様を木っ端微塵にするッ!観念しろッ、てめぇは所詮自分のことも何も知らず、科学力では上のこの世界に来たのが間違いだったよォォォッ!さぁ、破壊神ッ!耐えられるかなぁッ、全兵器発射だッ!!」奴らが管理しているのは、事実上この世界の全ての火力だ。


 全世界のミサイルをレイムに向けたのだ。

 

 「………糞がッ――」遂にレイムが動き出した。

 「貴様如きに力を使うのは、惜しいが真の力を見てもらおう……」とレイムが動いたその瞬間、衝撃が走った。

 「なッ――」放たれたミサイルだ。

 遥か上空には無数の兵器が降り注いだ。


 ドドドドドドドドドドドドッ!!

 上空から見ている瑠璃(るり)には、花火のようだった。


 その瞬間、重い波動が周りに広がり、上空から降り注ぐミサイルが次々とレイムに触れる前に爆発を起こした。

 火炎と煙から現れたのは、最後に10本の剣とその柄からレイム手足枷に漆黒の鎖で繋がれていた。


 神化の姿だった。

 そして自ら手にする《終焉(ソードオブ)(ザエンド)》は最初に目にした足元にあった大きさから手に持てるくらいまで縮み、終焉の力を刀身から溢れ出している。


 「あれがッ……終焉の姿……。あの力がありながらッ――」自らの手を強く握り、唇を噛んだ。

 

 最強神であり、破壊と終焉を持つ神なくせに世界の平和を願っていた。

 だがその力ともう一つ反対の大きな力を持つから闇に堕ちやすい神なのだ……。


 「だから……どっちに転ぶかなんて、私にも止められないんだよ……」とレイムには幼き少女の声が聞こえた。

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