第200話:破壊神レイム、覚醒前、スキル獲得
――かつてこの宇宙が誕生する前に宇宙が存在していた。
――現在の宇宙空間を作ったのは最古の神々と呼ばれる者たちでその中でも世界創生の力を持つ者達と最強神の力によってビックバンを起こし、宇宙が誕生した。
――その前の宇宙はこの状態か、それより巨大な空間になりその中に無数の世界が広がっていたのだ。
――それが、何故ビックバンとともに消え、新たな宇宙が誕生したのかは、あのビックバンを生き延びた存在である最古の神々しか知らないのだ。
そんな話をレイムの向かいに座っている青年は話終えた。
一体何が言いたいのか……。
「おや~、薬を投与したのが間違いでしたか~これではちゃんとお話しを聞けやしない……。まぁ、だけど一様伝えておかなければならないのでもう少し我慢してください……」と笑顔でそう言い青年は話を続けた。
レイムの表情はもう理性を無くしたように、もう死んでいるのではないかと思わせるほどに……。
「人間の体には、生体電気というものが流れているんです。我々の目的ははっきり言いまずが、邪魔な創造物の破壊と破壊神の完全排除で我々の敵はいなくなる……そして我らの命令で行動し、絶対の強さを手に入れるために、破壊神を探しました。
だけど我々の目当てであった最古の破壊神はいなかったようです。だけどその世界にいたのがあの破壊神と同じ強さを持つ継承された破壊神を捕えることにしたのです。
そして【最終兵器プロジェクト計画】を実行することにしたのです。
だがまず破壊神を捕えることは自力では不可能です。なんせ神々の中で最強神と呼ばれるくらいですからね……。
そこで見つけたのが、ニュウエネルギーこと『特殊の青銅』を見つけ出したのです。
この世界に存在していたとされる簡単に言えば最強神でも拘束を解けることなく、固体にして心臓に討ち込めば殺すことも可能な海の力です……」固体にもエネルギー状にもできる優れものというわけだ。
「まぁ、このように破壊神の頭を打ち抜くことができるので、最初の破壊神にも効くという結果がでました。
それで【最終兵器プロジェクト計画】の内容は破壊神以上の存在を創り出すことを目標としています。体は固体ではない、だが見た目は天使……そう世界を創りなおす天使を創るには、まず破壊神の生体電気をベースの位置に流し、形を成さない破壊の力を手に入れッ――」と青年が話しを続けているその時だった。
「もういい……お前の話はもう飽きた……」
「あぁ、気付いていたんですか……気を失っているかと思いましたよ……」変わらず、レイムに話しかける。
「あぁ、そういえば自己紹介がまだでしたね……。私は12月の一人、前者:弥生の瑠璃です……どうぞよろしくお願いします」
またしても12月の一人……。
みんなも戦ったっていう話聞いたけど……。
「こちらこそ……」
するとレイムが目を瞑った。
《システム起動……施設全体の兵器のアクセスに成功……》とレイムの声だが、感情のこもっていない声が響いた。
「なッ……何だそれはッ――」瑠璃は驚きの声で動揺を隠せなかった。
「これは、私の生体電気を流した時、全然だったでしょ……その時に手に入れた力……そして……」
《オリジナル神器作成……オプロ系創造神器、名『長銃・ディスバレッド』作成完了しました……》
「これが、新たな力……『システム・レイム』……」あらゆるものにアクセスし、全てを理解し操ることができるスキルであった。




