第196話:機械仕掛け同士の戦い
ビルの隙間は暗く屋上には機人の女性がしたを見降ろしていた。
「場所はここだな……」最古の6人の1人であり、右翼の弐に身を置く者……万能な力で攻撃、防御、素早さが平均より高く、創造主である初代破壊神のオリジナルと言われていた。
するとビルの隙間の底から反応にあった魔力が吹き出し、巨大な機械仕掛けの怪物が現れた。
「我は前者:弥生月の壱の配下である……」巨大で黒く染まり、その体は機械の寄せ集めのような見た目をしている。
「目的は、殺すのみッ――」
その瞬間、ワ―レストは敵に急接近し、力を放った。
全属性を使えるが、相手の攻撃を判断して弱点を見つけることだ。
すると背中の何かが開き、何かがこっちに向かってきた。
無数のミサイル……しかも追尾ッ――。
「ちッ――」ワ―レストは方向を真上にし、ミサイルから逃れることにした。
素早さで言えば、最破の中ではトップクラスのワ―レストには遅すぎるものだった。
「スキル――《物体反射》ッ!」ワ―レストが腕をミサイルの真下に向けた。
その瞬間、空間に水色の膜のようなものが広がった。
それにミサイルが文字通り反射したように向きを変え、まだ一歩も動かない敵に無数のミサイルが迫ってきた。
「くッ――小賢しいマネをッ――《流星群》ッ!」
するとまたしても敵の後ろで何かが光った。
後ろに熱感知?……まさかッ――。
スキル《物体反射》で跳ね返したミサイルは敵の攻撃だからともう少し考えれば出てきたことだが、目の前にはもう既にこっちに方向転換していた。
そして上空には転送されたミサイルではないものが……。
物質は金属諸々で形は丸く、爆弾か……。
だがこれで少しは奴の弱点が見えてきたことは間違いない。奴は攻撃特化で防御は中心の核だ。
「スキル《物体透視》ッ!」
このスキルは物体の中身まで見通すことができる。
やっぱりッ――あいつはッ――。
その瞬間、下からミサイル、上から降り注ぐ爆弾に合金の破壊者は挟まれ、包まれた。
機械にとって、相手に劣るなんて、これ以上悔しいことはない……。




