第19話:最悪の朝
石を敷き詰めてできた何の変哲のない道の横にその店はあった。
「ありがとうございました」そこには幸せそうな顔でお客に挨拶する姿があった。
最近、静かな通りにできたらしい…。
この店はコーヒーだけで店をやっていた。
お客にコーヒーを渡す時にその女性はとても笑顔で瞳は輝いていた。
炎のように赤く長い髪に、とても美人な女性だった。
その胸元には赤い石が埋め込んであるネックレスがあった。
輝きの目の奥にはホンの少し暗闇が浮かんでいた。
すると扉が鈴の音とともに店の扉が開いた。入っていたのは1人の男の子と3人の女の子だった。
だがその1人の女の子を見た途端その人は少しの間、固まってしまった。
それは意外な人物だったらしい。
少し前、夜遅くまで宴会をやっていたのでレイムとソピアは寝てしまったので俺とサリアで2人を背中に乗せ宿屋へと向かい、俺とサリアもそのまま寝てしまった…。
その部屋は2つの大きなベットがあった。
よく覚えていないが2人ずつで寝た気がする…。
一つの部屋に大きなベットが2つ並べられていた。
「んっ…ん~…」俺は寝がえり、目を開けた。
すると目の前にはレイムの顔があった。
「あっ…なんでこんなに近いんだよ」とレイムを見た瞬間、俺の顔が真っ赤に染まった。
そっそうか…2つのベットで4人寝たんだからそりゃそうか…。
俺がレイムの顔を見て、少し可愛いと思った瞬間、俺の背中に強い蹴りが入った…。
「がっ…誰だよまったく…」と後ろを見ると俺はソピアだと思っていたが「なっ…さっサリア…」俺は目を疑った。
サリアこんなに寝相悪かったっけ…。
この時、俺からのサリアの印象は崩れ落ちた。
2つのベットは少し離れているが狙ったかのように足を俺の方向に向けていた。
朝から背中に激痛が走った。
俺は再び前を見るとブカブカな黒いワンピースの襟から胸が見えた。
それは平らだった。
これは、成長するかわからない大きさだ…。
だが、ソピアとはいい勝負になるだろう。
俺はボーット、レイムの胸を見た。
肌はとても白く、それは全ての光を反射するようなもののようだった。
そんな白とは反対にロングの髪は漆黒の黒でなんという黒と白だ。
てかよく見たら何でワンピース一枚だけなんだ~。よく見ると上は下着を着ていなかった。
俺は突然に目のやり場に困った。
もしや…その所は何も…。
そして最悪な所、ワンピースの長さの短く白い肌からもうちょっとでパンツが見えるくらいだった。
パッパンツは履いているよな…。俺は不安になった。
もし履いてなかったら、俺は…。と考えているうちに鼻から血が出た。
くっくそっ…俺としたことが…何も見えていないのに…。
こうして俺はレイムが起きるまで、そこからなぜか動けなかった。
太陽が完全に出て窓から光が差した。
「んっん~」
レイムはベットのシーツに顔を押し付けた。
だが、まだ起きてはいないようだ…。
ってか、俺がみんなを起こした方がよかったのではないか。
「おっおい、レイム朝だぞ…」俺は囁くように起こし、レイムの背中を擦った。
「おはようございます」と俺が予想していなかった声が頭上から聞こえた。
んっ、この丁寧は言葉使いは…。俺は恐る恐る頭上の方を向いた。
やっぱり…「おはよう。ロナ」ずっとレイムの頭の上で寝ていたらしい正確にはレイムの頭の上に枕があったから…だそうだ。
何と言うか…ロナが視界にいないとき、気配もしないんだよなぁ…。
そして、まさか俺が起きた前から起きていたとしたら俺がレイムの顔を見て可愛いと思ったことやパンツが見え そうでちょっと興奮したこととか全部見られていたのか。
俺はそう考え、ロナの方に目線を向くと…。
その時「ふっ」と鼻でロナは笑った。
それは、俺の考えたことが当たっているということだろう。
嘘だろ~全部か全部見られたのか…。これで俺は弱みを握られた。




