第188話:砂漠の大地
「うわァァァァァッ!」レイムとソージはそのまま幻想の大地に落下した。
あたりに砂埃が舞い、どこだか知らない場所に二人は落ちた。
「砂の大地……」と呟き、辺りを見渡したがレイム達の世界には砂というものは存在するが大地に広がる光景は初めての光景だった。
「ここが……あいつらがいる世界なのか……」とソージは呟いた。
「そうなのか……こんな世界……」
―人はいるのか、何故こんなになったのか……。
「終焉を迎えた世界……」とレイムはふと呟いた。
「ッ――、そうかのか……」
「わからない……」
すると砂埃が妙な流れ方をした。
「ッ――」と二人は背中を合わせた。
するとレイムの方から人影が見えた。その姿は和国のような服装をした黒髪ロングの少女だった。
「ようこそおいでくださいました――我々はあなた方を歓迎します――」と感情のこもっていない口調でそう言った。
―奴らの手先か……。
その瞬間、何かがこっちに向かってきた。
レイムはそれを察知に後ろにいるソージを横腹を掴み、それを交わした。
「うッ……何だ……」とソージは状況が飲み込めなかった。
レイムの方を向くと空中に漂うものがあった。
「糸……」
「ほほ~……私の攻撃を避けるとは……」と少女は言った。
―急に戦闘かよ……。とソージは思うのであった。
「君……私達を舐めすぎじゃない?……どんなこと言われたのか知らないけど……あなた達のボスを殺すまで私達の足が止まることはないと覚えておくんだな……」とあの時から今まで見てきたソージからしたら、成長したなと思えた。
今の偉大な風格や心など、そして力も……。
少女はその言葉に沈黙した。
「じゃあ、手始めにお前を……」とレイムは剣を抜き、ソージを剣を抜いた。
すると少女は剣ではないものを構えた。
―たしか……あれも和国の……。
「それは、刀か……」レイムは刀というものを使用したりしたことはない……。
剣よりかは軽いのは知っている。
「私に勝てると……」と少女は余裕だった。
―何か策があるのか、未知の世界で突然の戦いは緊張する……。
「あぁ、こんな所で立ち止まる時間なんてないッ!」とレイムは剣先を少女に向けた。




