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第180話:未来を見据える者



 教会はそのまま残っていた。

 そこにはただの棺桶があった。恐らくここに入り、眠っていたのだろう。

 「エマ……どこに埋めようか……」とその言葉は少し失礼だが、土に帰すならここじゃない方がいいと思うのだが……。

 エマは不満そうな表情を浮かべた。


 「じゃあ、火葬してから土に埋めよう……」レイムはエマに棺桶を持つように指示して外に出た。

 眠っていた棺桶なんだから最後もということだ。


 レイムはクロテナを棺桶に入れ、蓋を閉めた。

 


 そしてエマが火をつけると、棺桶は燃え上がった。

 赤い炎に包まれながら、形を失いつつある。

 

 すると炎の奥から複数の人影が見えた。

 「レイム様、”最破”全員揃いました……」とロナが近寄り、伝えた。

 「あぁ、ご苦労。もう少し待って……」とレイムはロナに言い、完全に黒くなったら炎を操り炎はレイムの掌で消えた。

 そしてレイム地面に手をついた。


 すると地面が凹み、穴ができた。

 もう土さえも操ることができるようになったのだ。

 

 そしてクロテナを穴に入れ、土を戻し、その上に十字架を立てた。

 「これで埋葬は完了だ……」とレイムは両手を合わせ、それを見てエマ、最破全員も両手を合わせた。



 クロテナの埋葬を済ませ、レイム、エマ、最破は死の神が住まう城へ向かった。


 移動のさなかあのでかい門のようなものにレイムは気になったが、ただの建造物だろうと思い城を目指した。

 

 やっと死の神が現れたことにより、世界最強と今までやってきた道のりが長くも三日狗も感じられるようになった。

 


 「ここが……死の城……」暗闇で見たら、城があることなんてわからないくらいし、城壁は黒く染まっていた。

 そしてエマ達が生まれた場所でもある。


 城の中は意外とちゃんとしていた。

 人影はない……。


 

 そして無限の星は死の神の前へ現れた。

 レイムと最破…エマと他の魔王達……そして玉座に座る死……。

 「よく来た……。レイム=レギレス……早速だが本題に移ろう……。簡単に説明して、もう時間がない……あの大門が完全に光れば、この世界は終わるだろう……。あの大門は世界との繋がり、そしてその奥からやってくるのは、完全な敵だ。その敵の目的は分かっていると思うがレイム、お主とこの私だ……」と死は言った。


 ―死も……だがこの世界に侵入されれば、私も危ないと……。


 レイムは新たな情報から既存の情報と合わせて、頭の中で整理をした。

 「戦います。答えは一つです!相手があなたと私の命ならそれを返り討ちに……相手がどんな存在でも私は戦います。逃げることなんてできません!」とレイムはそう言った。


 その言葉に、全員が安心の表情を浮かべた。

 「よくぞ言った。運命はどこに転ぶかわからないが、自分の真実道へ……では、準備開始だ……そちらから出せる軍はどのくらいだ?」


 ―軍?、となると戦いの規模が大きいということはわかる。

 「そうですね……破壊の神レイムは10万、魔王エマも10万、合わせて20万を9つに分け、1列に3……最破の位置は前に左翼の7人、中に右翼の3人、最後に4人と私となります……」

 「じゃあ私達魔王は軍のどこかに全員配置だ……」とエマは言った。


 「わかった……その軍完成は24時間後だ……」と死の神は言った。


 その瞬間、ロナがレイムに言った。

 「レイム様……神々にバレたようです。呼び出しです……」

 「なッ――」


 その前にやるべきことを……。


 

 

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