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第168話:vs鮮血の薔薇レルリア・べレスト・ラテナーダ



 二人は剣を構え、睨み合った。

 

 「……ッ――」音もなく、レルリアはドレスを纏っているが身軽な上に素早すぎる。

 細剣の攻撃は主に突きだ、そして他の武器に比べ、一番軽いのが短剣だがそれと同等の細剣……それに不利な武器は重く攻撃力が高い大型な武器……。

 刀というものは、刃の厚さは剣と比べては薄く攻撃力より切れ味が高い。



 そして剣と刀の違いは剣の刃は左右にあるが、刀は片方にしか切れる刃がない…もう片方を相手に当ててもただ感じるのが痛みだけだ。

 そんな刀と細剣も文字通り剣より細く、剣や刀とは更に早く振り、振りかぶってもわずかな秒だ。


 つまりは刀と細剣では、普通では分が悪い……。

 だが俺は、今まで生きてきた年月、そして経験と剣術のあらゆる技術において自分で誇れるほどに……神から加護を受けてからもこの刀とともに生きてきた。



 あの頃からこの刀を手に取り、数えてもう約3000年も経っていた。

 人間がそれだけの年月を人間が生きるのは不可能だが、それができたからと言うのは間違いだが、その年月を無駄にしないためにも守る者があるから……。


 するとジュウロウの姿が変わる__若返るように50代のおじさんが10代の青年に変わっていった。

 その現象が起きたということはもうジュウロウは人間ではなかった。

 

 そしてその現象を作ったのはきっかけだった。

 長年の年月で自分の中で何かが変わったこと……そして新たな人生を始まりを意味する……。


 輪廻転生というわけではなく、生きながらの転生……言葉の意味が成立していないがそういうことだ。


 

 キンッ!刀を構え、静止したまま細剣を止めた。

 「くッッ………ハァッ!」攻撃を止めたことを理解し、すぐさまレルリアは細剣を引き、再び最速の振りをした。


 キンッ!またジュウロウは難なく、その攻撃を止めた。

 「まッ、またッッ……」

 「ハァァッ!テァァッ!ハァァッ!」何度も何度も攻撃をしたが、ジュウロウは一歩のその場から動かずに……。


 レルリアは一旦距離を置いた。

 「何故だ……。何故ッ私の剣が届かないッッッ!私はッ強いッ誰よりもッ強いィィィッ!」レルリアは乱れだした。強者が勝てないと悟った時、何度も見た光景だ。

 「無理だ。小娘……お前は俺に勝つことは無理だ。さて、もういいだろう……」若くなり、身体能力は確実に上がっている。

 

 そしてレベルも……。


 ジュウロウは刀を下げ、刃をレルリアに向けた。

 「くッ……だったら、この攻撃は防ぐことはできない。それが相手の武器が神器である理だ……」


 レルリアは細剣を向けた。

 神器であることは知っていたが、どのような攻撃かは知らない。

 「さぁ、我が力……神器、解放!」


 刀身が純白に輝き、その刀身から巨大な薔薇が出現、開花した。


 そして開花した薔薇は純白の光を放ち、それはすぐにエネルギーだとわかった。

 「斬理刀(キリトウ)……神器解放奥義無ノ型《一撃必殺斬(イチゲキヒッサツザン)理崩(リホウ)》……」ジュウロウが初めて見せた型……刀身に力を宿し、剣技と等しい型を繰り出し、防げない、逃げられない攻撃の可能性を上げるためである。



 「ハァァァァァッッッアアアァァァァァッッッ!」


 そのエネルギーをレルリアはジュウロウに放った。


 

 「ッー――」ジュウロウは刀身に無の力を宿し、ただ剣先をエネルギーに向けた。

 純白の光は刀に触れた途端、一瞬にして消え去った。


 ジュウロウは一歩も動かず、刀身をレルリアに向けただけだ。



 「なッ……そんなことってッ――」


 ジュウロウはすぐさま動き出し、刀を振った。


 刀を振るまでが神器解放奥義無ノ型《一撃必殺斬(イチゲキヒッサツザン)理崩(リホウ)》だ。



 その後ジュウロウが現れたのは、レルリアの後ろだった。


 そしてレルリアの首が転がり体がバタンと倒れた。

 ジュウロウは刀を鞘に納めた。

 「ふぅ~……少し疲れたな……。だがこれでほぼ裏世界の計画は成功だ……」


 

 そして無限の星は情報と闇の帝王の抹殺を完了した――。

 


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