第166話:最終縮小計画
「エマ……もう時間の問題だ……」
裏世界の計画は順調だった。
周りから包囲し、そのまま範囲を縮小していく……これなら嫌でも闇の帝王は姿を現す。
これが単純かつ完璧な作戦だ。
「残りの闇の帝王は10名ほど、その中で最強の実力者が数人…こっちの戦力としては十分だろう……」
そしてその闇の帝王がいる場所はエレクシア……。
光の神の目を退けて他世界から繋がりを…。
だがそれが分からなければ、今の者たちが簡単に納得するわけがない……。
そんなことを信じるほど馬鹿だったのか、それか向こうが直接……。
となるともう我が神を狙う者がいると……。
どちらにせよ我々からは動くことは出来ない……仕方ない待つしかない……。
その中、闇の帝王たちは追いつめられていた。
「おいっ…どうする……。何で我々が追いつめられているのだ……」力なしの帝王たちは議論を交わし、その中に最強の人物が現れた。
「皆さん……緊急事態ですね。私の兵士になるなら……私が勝利を保証しましょう……」と黄金のように輝く少女がハイかを従え、帝王が集まる会場に入った。
おいっ…あいつって……。
その人物が入って来た瞬間、帝王たちは更にざわつき始めた。
黄金の髪に豪華なドレスを纏っている。
一つだけ違うのは、腰につけているバラをリソースした細剣だった。
噂だと、神器という話だ……。
だがそんな少女の提案を、他の帝王が黙ってはいない。
「ふざけんなよ、ガキィィィッ!」一人の男が少女に殴りかかった。
だがその瞬間男が地を吐き、倒れた。
「この者のように他に異論がある奴はいるかな……」と少女は周りを見渡した。
「いや、俺は従うぜ……」とその声んい乗せて全員がそう言った。
「じゃあ、決まりだね……奴らとの戦いだ……」
闇の軍勢は行動を開始した。
時は朝を迎え、レジナインはリアとレイムが戦闘を開始したことを知った。
「はぁ~、朝か……」とレジナインは退屈で死にそうだった。
レジナインの一番嫌いなのが、その退屈だった。
すると、首都エレクシアから無数の動きが見えた。
「動き出した……闇のドラゴンの飛行部隊と地上はほぼ売買で集めたアイテムを装備している……」ワ―レストは全ての人数、装備などを状況を見ただけで見抜いた。
「さぁて……」とレジナインは守護者と魔王達をまとめた。
「相手はもう逃げも隠れもしないようだ……一様無限の星の本拠地は守り、他は戦闘と情報を集める物に分かれる……」
裏世界のメンバーはソージ、ソピア、サリア、ロナを除いた守護者10名とエマ、レミナス、レジナイン、リビル、ビミルの5人の魔王だ……。
「私は本陣に攻めるから後の者は状況を把握し、自由行動で……では、始めるぞ……」
レジナインは前を向き、出陣を合図をした。
「エマは私と行動だ……さぁ、闇とかふざけた名を持つ者達のあがきを見せてもらうぞ……」




