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第165話:vs天災の魔女リア・リ・ベレーシア



 「ふっ……」リアはレイムに迫り、鎌を振った。

 体格や筋力はリアの方が上だ。

 「手始めか……そんなものは必要ないっ!」レイムは思いっきり鎌を弾いた。

 

 そして破壊の鎧と破壊の翼を展開した。

 「いいだろう……命を懸けた戦いだ……」まだまだリアの余裕ぶりは変わらなかった。


 レイムはリアを睨みつけた。

 あの余裕ぶりはレベルの差だろう……。

 自分より上の存在と戦い勝った経験だと、新たな力だろう……。

 

 そんなことを考えて、まずは自分が有利になるためにレイムは左手を前に出した。

 「ほう……それが神雷(ジンライ)破槍(ハソウ)か……威力は最強と……だが充填には時間がかかると……」そうリアは言った。


 まさかっ!戦闘スキル、頭脳に関して圧倒的に上と言うことか……。


 その中で自分が勝てるとしたら、やっぱり力で押しつぶす……。

 「破壊神典……『星を殺す者』………」レイムはそう呟くと、破壊の力が周囲に広がった。


 その力を展開している中でレイムはやっとリアの戦闘スタイルがわかった。

 そうか……奴は相手を本気にさせてから自分も本気になるのか……。


 それを理解し、少し変わっていると思い……レイムは笑みを浮かべた。



 そして周囲に現れた10本の剣たちと破壊の剣の真の姿である『終焉の剣』がまたしても現れた。

 この状態のレイムには物理攻撃や魔法攻撃などは通用しない……。


 破壊の力はこの時点で発生し続ける……。


 まず近づくことはできないだろう。



 「それが、破壊神の真の姿か――」リアの顔から油断がすっかり消えていた。

 「この姿になったからには、すぐにくたばるな……」ときつい口調でレイムは神雷(ジンライ)破槍(ハソウ)を真上に向けた。


 これじゃあ、戦闘後は立てなくなる……しかも最近で今合わせて三回、神化をしている。

 当たり前だが、結構体力を消耗し、スタミナが少ないレイムには何度もできるものではない……。


 神化は力を解放し、真の姿にできる……つまりはそれと同時に自分にも傷を負うこともある。



 最終手段として、解放するものが戦闘開始とほぼ同時に神化ということは、レイムの敗北の確率は上がったのと同然だ。



 だが、そんなことはレイムは分かっていた。 

 「相手が誰であろうと勝つのが自分の存在……我が力よ、降り注げ!」上に向けた神雷(ジンライ)破槍(ハソウ)の先から黒雷が天に向けて放たれた。

 すると、みるみる上空には黒い雲が集まってきた。


 「なっ……何を………」とこれはさすがに、リアも注意しただろう。


 だがレイムの攻撃準備はまだ続いた。

 レイムとリアの距離は二メートルくらいだが、それよりもっと広く地面に無数の魔法陣を展開した。


 「この距離だったら、これから起こる攻撃は絶対に避けられないよね……」とレイムはそう言った。

 

 「まっまさか……」その言葉を聞いた瞬間、リアは鎌を持ちレイムに襲い掛かった。

 


 「破壊(ディスラクシェント)!!」と叫んだ瞬間、上からは無数の黒い稲妻……下からは魔法陣から放たれる破壊光線だった。


 「なっ……」レイムに近づいたのが、不利となったのだ。

 

 リアはその瞬間、破壊の力に包まれ……物凄い音と衝撃が広がった。


 「神器解放!……」とリアはそう呟いた。



 そう……死の一族であり、6人の1人である存在がこれでやられるわけがない……。


 「さぁ、始めようぜぇぇぇぇぇっ!」リアは力を解き放ち、狂い始めた。


 いや…本性なのか……。

 

 これが、大魔王と互角の力か……。 


 


 神器解放とレイムは聞こえていた。

 大罪の鎌か……。

 「少し厄介だが、レイムも新たな力を試してみようと思ってたんだ……」それは、背後にある10本の剣たちのことだ。

 それを仕えたのは、初代、3代目だけだそうだ。


 勿論書物にもその正体は載っていた。

 10本の剣は、破壊神の使徒……盾となり、矛ともなると……。


 

 大罪の鎌はその罪を力とする……。

 だから力で勝つレイムにとっては、少しきついのだ。


 「さぁ、さぁ……さぁ!…始めるぞぉぉぉっ!」とリアは鎌を掴み、再びレイムに迫った。


 

 するとレイムは10本の剣の一つに触れた。

 その剣には、古代文字で七と書かれていた。


 「目覚めよ……第七剣!」

 その瞬間、第七の剣が黄金色に光り出した……。


 「我が神よ……命令を了解しました……」その声はどこか聞いたことのある声だった。


 そしてリアは黄金に輝く輪に拘束され、吹っ飛ばされた。

 


 「えっ……ロナ!あれって……」遠くで観戦していた者達がその姿を見て騒ぎ始めた。

 「まさか……あれが……」とソージも驚いた。

 

 その人物は………。


 「我は、第七剣…金天使(ネツァク):パーレルゲン・ハニエル!」

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