第158話:少女の成長と精霊最強
次の日になり、無限の星は二つで巨大な一つの計画を開始した。
レイム、ロナ、ソージ、ソピア、サリアは世界七神皇帝の一人を訪ねるために、シズゼリア領域に向かった。
勿論、戦う気だ。
「精霊最強か……」とレイムは呟いた。
これまで、自分に上回る敵とも戦い……世界七神皇帝の中での敵は二人くらいだろう。
だが何故、世界七神皇帝の頂点を目指そうと思ったのか、自分の気持ちもそうだったが……あの時死の神がいったからだと、それが理由になってしまうだろう。
「死の神がたしかに望んでいる……」
「レイム様……確かにロナもあの時死の神の言葉を聞きました……。だが存在は謎です…エマたちの生みの親であろうが死の神は遥かな存在です……」とロナは言った。
確かに、死の神の名など普通に過ごしていると絶対に聞かないだろう。
今は歴史には魔王達が世界を滅ぼそうとしていて、魔王の影に隠れている。
しかも何が目的なのかさっぱりだ。
「そんなことを言ったって、今は何もできない……今考えるのは、頂点を目指すそれだけだ……」とレイムは歩みを止めなかった。
「レイム……なんか雰囲気変わったな……」とソージ達が後ろで話していた。
レイムが天界にいる中、城の闘技場でジュウロウに修行させられていた。
「そうだよね~時代が変わってホントの王…いや神……」とソピアはキラキラと目を輝かせながらレイムを見つめた。
「あぁ、あの王冠が本当の王の証だ……」とサリアは言った。
王冠も馴染み始め、指導者としての成長は確かに皆は感じていた。
もう何度も訪れた奥地だが、精霊が集まる場所がこの先にあるのか……。
するとこの先の地形は大きく盛り上がっていた。
「ここか……魔力の密度が高い……。精霊は属性の力から生まれるものだ……だがポーリンは例外だろう……簡単に言えば珍しい個体だ……」
だが、急に同じ七神皇帝が訪ねてきたら、ジジンと同じ感じになる可能性もある。
だからこの行動は普通は正しくないのだ……。
「何か懐かしい感じがしたから、出てきたら破壊神とは……世界七神皇帝の希望の星が私に何のようだ……」とどこからな声がした。
その声はポーリンだ。
青髪の少女がそこにはいた。
ロナの目はその少女には写ってなかった。
「精霊最強のポーリン……私は破壊の神レイム!世界七神皇帝の頂点を目指す者だ……」と決め台詞を言い、何でも頂点を目指す……これはもう病気なのか定めなのか……。
これからの動きが運命の分かれ道である。




