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第15話:世界最大領域シズゼリア



 レイムの背後には槍が浮いていた。

 「気を付けろ!私は風や植物、そして自分で作ったその槍も操ることができる」


 レイムは態勢を立て直したがすぐさま背後から槍がレイムに突っ込んできた。

 レイムは槍に追いかけられ森の奥に向かっていった。

 俺達は地上からついていった。


 くそっ…後ろを取られては勝負はつかない…。


 レイムのすぐ後ろには槍とあの人がいた。

 なんて速さだ…今のスピードでは追いつかれてしまう。


 レイムは手を前に伸ばし魔法陣を展開しその魔法陣の中に入っていった。


 「何っ消えた…」その人は進むのをやめ周りを見渡した。


 空間魔法、これでいける…。

 この空間移動は一度入ってしまえば、こっちのもの…入った空間に一定時間止まれるが永久ではない…。

 本来なら移動で通るだけの空間でしかない…次の道は本来の世界を見て、次の扉を開ける…。

 という、言葉で説明すると難しいが…実際に使用すれば戦いで凄く便利になる。


 その瞬間、その人の後ろから魔法陣が無数現れ、ピューンと音を立てながら破壊の力が放たれた。


 これは、当たった!


 「ぐはっ…これくらいで…」

 レイムの攻撃は命中したがこれでは終わらなかった。

 血を吐いてはいたが、まだまだみたいだ。


 2人は我が力を一点に集めた。


 片方は破壊の力が…もう片方は風の力が…。


 破壊の神の攻撃を耐えられる者、一体あの人は何者…。

 見ている全員がそう思った。


 破壊の力と相性なんてこの世界にはない…対抗できるのは光だけだ…。


 そして「我が力よすべてを斬りさけ…行け聖風」風が一点に集まり巨大な台風となり放たれた。


 「破壊の力よ全てを貫け…破壊(ディスラクシェント)光線(レイ)」と破壊の力が放たれた。


 私の全力をあの人に…。レイムは全力をあの人に捧げた。


 そして破壊の力と風の力が激突し周りが震え上がった。


 俺とソピアは木にしがみつくことしかできなかった。

 震えが収まりあたりを見ると地は砕け、樹は表面が削れていた。


 すると2人はいつの間にか地へ足をついていた。


 これで、終わり……。心の中ではホットしていた。



 そしてその人が兜を取りレイムに話しかけた。

 「成長したなレイム…」


 俺達はそのレイムを見る顔とレイムの表情を見て2人がどうゆう関係か俺は悟った。


 何年ぶりだろう…。

 しかも合う時が剣を交えて、やはりかと言うのか…うちの家系は戦闘を好むのかもね…。



 「お父さん!」レイムは剣をしまい父親の元へ駆け寄って抱きしめた。


 やっぱりそうだったんだ。とソージは思い、その光景はまさしく親子だった。


 「会いたかった…」

 レイムの目には涙がにじみ出ていた。

 「あぁ…私もだ」そしてその人の目にも涙があった。


 いくつかの事情はあるが生まれて、すぐに下界に落ちた…レイムは新時代の破壊の神と決まった瞬間に…。

 そのことにつき、深くはレイムは知らない…。

 

 神々にとっては危険なのか…それとも別のことが…。

 レイムの父と母はそれが、わかったうえでレイムを下に降ろした。


 今現在、破壊の神は天界には存在しない…。

 他の神が束になっても、倒せないだろう…全ての力をその身に宿した瞬間、その力には誰もかなわないだろう……。

 それが、永遠と言える、神々達の悩みだった。

 


 俺はソピアの片を借りてレイムの方に近づいて行った。


 そんな親かと思ったが、全然心配することはなかったなぁ…。

 レイムは愛されていた…自分にとって大事な存在に…。


 俺達の事に気付いたその人は「おぉ君達か光の勇者よ」と言った。

 「えっ何で俺達の事を…」


 神は一目でそれが何かわかるのか…。


 今回は驚くことが多く俺はもう疲れていた。

 「んっ、それはザレムから聞いたからな」


 わっどうやって…伝達能力か…。

 やはり情報の流れは速いな~俺はもう驚かず感心した。


 そして「おっと自己紹介がまだだったな…私は4代目風の神シゼル・レギレスだ、レイムをよろしく頼む…」


 現在、第四神暦で世界を納める者…第四神暦が始まり2000年目となる。

 結婚したのは今から15年前らしい…。


 最初の頃は、厄介ごとが多かったらしい…。

 

 それは、大戦の後と言うこともあり、世界を各領域を中心に修復していくのが大変だったらしい…。

 代は何年で終わるかは決まっていないが…ちなみに第一神暦は創造期となるため不明だ…。

 第二神暦は4000年、第三神暦はこれが、一番短いのではないか、1000年、第四神暦は予想では、3000年だろうと言われている…。

 それは、4代目達の話し合いで決まる。


 それは、いいとして…。


 「よろしくお願いします」俺達は流れでお辞儀をした。


 まさかレイムのお父さんが最大の領域を管理する風の神とは…。


 そういえば、2000年目なのに、とても若い…美男かよ…。

 「それよりレイムよ何でこの森の国に来た」


 レイムはずっとシゼルの体に押し付けていた顔を上にあげた。


 「もう一人のメンバーを探しに来たの」とレイムはシゼルにパーティーのことを話した。


 ゼルスはその話を聞いて納得をしてくれた。


 俺が安心しているとドサと音がし下を見ると妹が抱きついていた。

 俺は照れながら「なんだよ~こんな時に」と言った。


 するとこっちも俺の体に押し付けた顔を上げ「もう忘れたのソピアは甘えん坊なの」と顔を赤くしながら言った。

 はぁ~まあいいかな…。

 俺達の母は知らない…小さい頃から親父に育てられたからなぁ…。

 

 だが、親父に言われたが、俺達には天使の血が流れている。

 それは、昔ソシアル家の誰かが、天使種と結ばれたのか、それとも親父が天使種と……。

 自分ではそんな気はしないが……。

 それはそれで、聞きたくない、真実だ…。



 だが俺達は結局もう一人のメンバーを探すことができなかったが森の奥地に行ったという情報を聞いた。


 そして2人の神の戦いは国の半分に魔力の変化が起き、ある者達がその変化に気付いた。


 そしてレイムの父である風の神ゼルスは強大な魔力を感じここまでやってきたがその前にザレムから情報を聞いていたためレイム達だとわかっていて勝負を仕掛けてきたらしい。


 レイムの話によると合うのは4年ぶりと言った。


 俺達は森の奥地の国へと行くことにしたが結構距離があるしリーズェルにいないとは限らないのでしばらくリーズェル国で過ごすことにした。


 近頃、シズゼリア領域で何者かが侵入そして領域全体のあちこちに力の変化を確認している。

 

 今世界中で噂されている、最強の魔王こと紅蓮の魔王が動き出している…。


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