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第148話:ランキング戦-3



 そうだった……神器を確実に持つ神を知っていたのは風の神だけだ。

 我が力が通用しないとは……とかね…。

 

 「てぁぁぁっ!」レイムはすぐに漆黒の大剣を下げ、破壊の剣を思いっきり振り下ろした。


 ガンッ!、ともはや金属同士の音ではなく、物体がぶつかる音が響いた。


 「くっ……」レイムは体重を剣にかけ、押した。

 だが、進むどころか押されている。


 何だと、あっちの方がまたしても上だと言うの……。



 ただ単純の力でも勝てないと言うことか……。

 レイムは奴の神器を見ると、何やら怪しげな光を発していた。

 「これが、生命の光……」

 これが、ルルの力でもある……。


 難しい話は嫌いだ。

 だから単純かつ力で勝つ…。

 「だけど……神器でもこの剣には……」レイムは剣に力を込めた。

 「そうだね…さすがにそれには勝てないかもしれない……。だけどレイムにダメージを与えることはできるよ……」と何か意味深なことをルルは言った。

 

 「くっ……」そう言われた瞬間、レイムの体に痛みを感じた。

 鎧包まれた腕を見ると、煙が出ていた。


 

 「まっまさかっ……」

 煙と言い、煙の匂いと言い……。

 レイムにとっての弱点属性は光と無と神聖で、恐らくそのどれかの属性を受けたからだ……。


 「ふっ……」レイムはすぐに距離を取った。

 「はぁはぁはぁ……」と急な攻撃で動揺してしまった。

 風の神が自分の弱点である属性を使えるとなると、近接はもうできない…。


 「まさか、風以外の属性を……」とレイムが質問すると……。

 「うん…。この神器は風と神聖属性の神器……」と捧げた。

 

 レイムは頭を押さえた。

 「まさか、一番痛い神聖属性なんて……」

 突然現れた、力の壁だが…破壊の力ならと……。


 レイムは剣に力を込めた…。

 そして大きく剣を振った。

 「はぁぁぁっ!」と黒い斬撃が放たれた。


 バシュッ!、と神器で防いだが、ルルはあの一発で苦戦しているようだ。

 

 それを確認したレイムは、剣を後ろで構え低い体勢を取った。

 右手で剣を持ち、左脇の下に剣を入れた。

 

 ―なんだ、あの体勢は……まさかっ……。

 「くっ……」ルルは自分の周りに巨大を複数出現させた。


 


 「ふっ……」と鼻でレイムは笑った。ルルの行動もそうだが、今から自分が繰り出す攻撃をするのが嬉しくてたまらないのだ。


 レイムは剣技を誰にも習ったことはない、全てがオリジナルだ…だが、それでも通常の剣技で裁かれることもある……。


 だがこの剣技はそんなものは関係ない……。理由は剣技の発動条件みたいのがあるのだが、条件としては相手がその場から動かないとき、または動き回っていても可とし…その場合はよく狙い事。

 そしてもう一つの条件は硬い防御を突破したい時とその相手を倒したいときだ。

 つまりはこの剣技は防御を確実に崩し、その上相手に攻撃を加えることができる。


 

 そして剣が黒く光り出した。

 「すぅ~……はぁ~…」と深呼吸をした。


 「破剣技・『破壊(ディスラクシェント)流星(シューティングスター)』!」と剣技名を放ったあとにすぐレイムの腕が動いた。

 「はぁぁぁぁっ!」腕を前に出し、剣を斜めに振った。

 

 だがその振りは巨大な黒と紫の色合いで放たれた。

 一振りの剣は斬撃の巨大差と比較し、重く感じた。


 「まだまだぁぁぁっ!」レイムは攻撃の隙間を相手に与えない様に流れでまた剣を振った。

 この剣技の攻撃回数は18の連撃だ。


 

 その一つ一つ思い斬撃がルルの防御へ激突した。

 「はぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!」斬撃は夜空のように余韻の残りながら放ち続けた。

 

 ―糞っ……このままじゃ……。

 ルルの周囲に立つ巨大樹が耐えられなくなりつつあった。

 

 そこにできた亀裂がだんだん大きくなり、もう折れそうな感じだ。

 そしてレイムは最後に右腕を奥に引き、そして思いっきり前に出した。


 その瞬間、線のような斬撃が巨大樹とルルと貫いた。

 「がはっ……そんな………」確実の力を目の当たりしたルルは驚きに浸りながら地に倒れた。

 心臓を貫かれたようだ。



 観戦している者は改めて破壊の力の絶対を目の当たりした。


 

 「破壊の神レイム様の勝利~!」と司会の声が叫び、再び観客の歓声が響き渡った。


 残りの神は、闇と炎と光だ…。



 これからの戦いは恐らく、本気の本気で戦わないとこっちがやられてしまうのだ……。


 

 

 

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