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第145話:戦闘準備-2



 「レイム様……大丈夫ですか?………」レイムはこの剣が見せてくれたことをずっと考えていた。

 「それで、レイム様……レイム様の対戦相手は何故か、全員見たいです……」今回のランキング戦は、特殊と言うか……毎回のように破壊の神が勝つため…5人対一人ということになった。

 それは、つまりレイムが5人を相手にすることになったのだ。


 もうこれは完全なイジメだろう。


 それにレイムの弱点でもあるスタミナの少なさを考えて最後に進むにつれて弱体化してくる……。

 

 だが、それはあれがない時だけだ…。

 この独立国ディスラクシェント特製のポーションがあることだ。


 この世界のポーションは回復は緑と役割によって色が異なるが、我が国特性のポーションは飲むと体力と魔力が全回復するポーションだ。

 これは、三大最強守護者の一人が生産したものだ。


 作成方法が難しいため、普通の薬師では造ることができない…。更に魔法などを一切しようしていないため、少しの計算ミスで台無しになってしまう代物だ。


 それが、あれば大丈夫だ…後はレイム次第だ。

 


 レイム達は漆黒の馬車の中にいた。

 これから神の闘技場に向かう所だ。


 その闘技場は、ギャラリーが闘技場の上へ浮遊していている。神同士の戦いということだから種撃などでギャラリーは完璧に安全でなければいけない。

 ギャラリーからは戦闘の全てが見えている。


 広さは縦横の長さが一キロメートルの円状だ。


 広さとしては申し分ない…そして勝敗はどっちかが地に倒れるか…死亡するかだ……。



 「レイム様…勝つおつもりですか……」とロナはレイムの自信を確かめるために問い掛けた。

 「そうだね……。正直神という存在と戦うのは初めてではないけど…同じ代で戦うのは初めてで……どんな戦い方をするのか楽しみだけど……正直苦戦するのは炎と光だろうね……。だけど勝つのは、レイムだよ……」と馬車の窓から外を覗き、レイムは笑みを浮かべた。

 「その言葉を聞いただけで、ロナは満足です。絶対に勝利しその王冠が更に輝くのを祈っております……」とロナとリツリは深く頭を下げた。


 すると外から声が聞こえた。

 「レイム様~もうすぐ神の闘技場にご到着します。ご準備の方をお願いします……」


 「レイム様…そろそろです……」

 「わかった……」とレイムは腰につけた剣を鞘ごと抜き、改めてこの剣を見つめた。

 

 その目は希望と思い…そしてこれからの事を浮かべた……。


 「レイム様…その剣がより大切になったのですね……」とロナはそう言った。



 「あぁ…これを次の代に受け継ぐまで……私の手にあるのだから……」と腰に再びつけた。

 

 そして馬車が止まった。

 


 神々の戦いでランキング戦……世界の目がそこに注目される…。


 つまりこの戦いは世界に影響されるということを……。


 「5代目破壊の神!レイム様のご登場です!」と外からの声を大勢の人の気配を感じた。

 

 そして、馬車の扉が開き、レイムとロナ、リツリは外へ出た。

 いつの間にか下にはレッドカーペットが敷かれ、その先には、闘技場への入り口に続いていた。


 その周りには、多くの者達がその姿を一目見ようとしていた。

 「では、レイム様…」と招き役の者が、前を先導した。


 「あぁ…行くとしよう……」

 その小さな背中の後ろには忠誠を誓うしもべ…今代の破壊の神も…と誰かが思った……。

 


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