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第144話:戦闘準備-1



 「そう……」とレイムはビックリなことだとロナとリツリは思っていたが、予想していた反応とは違っていた。

 「どっどどどどどどどど、どうしましたか?レイム様…どこか具合でも……」まったくの反応にロナは思わず、慌てながらレイムに問い掛けた。



 「えっ……。どこも悪くないけど………」と逆にレイムはロナのその様子に驚いていた。

 「そっそうですか……だけどいつもと反応が違うもので………」と冷静にレイムに話した。


 「ちょっとね……」とレイムは小さな声でそう言い、腰に剣をつけた。

 「で、ランキング戦が始まるの……」


 「はい…。場所は海の真ん中に位置する神の闘技場です……」とリツリはそう言った。

 「そうか……では、向かうとしよう………」数日過ごした屋敷は、もうリツリとその配下で荷物をまとめ全てディスラクシェントへ送った。

 このランキング戦が終われば、天界の生活はもうなくなるだろう……。


 レイムはロナとリツリとともにこの屋敷から姿を消した。

 

 

 

 

 天界の者達は神の闘技場へ大移動をしていた。

 そして世界中からも大移動をしていた。


 制限はない……。

 

 「ランキング戦か……」と浮遊する城の玉座ではエマは身の丈よりも高い玉座に座っていた。

 「興味はないが……レイムが出るのであれば行くしかないか……」と玉座から立ち上がり、扉へと進んだ。

 すると左右に存在する柱の影からレジナインが現れた。


 「それもいいが、あの兵器についてだが……裏世界の帝王たちが騒ついてようだ……」とレジナインはエマに裏世界のことを報告した。

 これは、ランキング戦の影響なのか…それとも無限の星の計画で新たな組織とぶつかって計画が中止した理由か……。


 エマとレジナインはあの計画中止については、別に不快とは思ってはいなかった。


 裏世界のことは目線には入れていたが、予想外に戦力やもろもろの強さが遥かだった。


 「予想外かな……闇の帝王というものは数人いて権力や強さ、財力などの強さをそれぞれが持っている……。裏世界ということながら、我々、表世界の巨大な柱など裏から簡単に崩れるだろう……」とエマはそう言い、レジナインを見た。

 「だが……それが楽しいのではないか………」とニヤリと笑みを浮かべた。


 「そうだな……我が大魔王と破壊の神が同盟を結んだことで巨大な柱へとなった……それが今は嬉しいのだ……。まぁ、そんなことは新時代が突入しても遅くはないだろう……さぁ、忌々しい髪の闘技場へ向かうぞ……」エマはレジナインにそう言い、玉座の間の扉を開いた。


 


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