第143話:破壊の剣・存在した力・神化
天界では、大貴族などがワタワタしていた。
6人のうち、誰に着くかを決めているのだ…。
それは、何故かは、6人のうち上位3位に入った神に仕えれば、自分の家系は上がると考えているのだ。
歴代のランキング戦を見て、貴族たちは上位三位以内に入っている神に仕えるために申請の紙などを送っていた。
そしてランキング戦の寸前とは言え、朝方から天界は騒がしかった。
――「破壊神典『星を殺す者』」と誰かは叫んだ。
声は女性の者で黒いロングの髪にお姉さん風の感じの人だった。
――周りは黒く染まり、空も暗黒の雲がかかり、その女性は何かを唱えていた。
――その瞬間、女性が破壊の力に染まり…周りには巨大な黒い剣が浮遊しその巨大な剣の一つ一つに黒い輪が回っていた。
その巨大な剣の柄には黒い鎖が合計6本の鎖が女性の手枷足枷と首についていた。
そして地面から足が離れ、浮遊する6本の剣につられているように上空へ上がった。
だが、変化はまだ終わらなかった。
「はっ!」とレイムはそんな夢を見て、目が覚めた。
―今の夢は何だったのだろう……。
そんなことを考えていると、長方形の部屋のこの部屋……面が小さい壁にキングサイズのベットの向かいの壁に掛けられている破壊の剣に自然と目を向けた。
その時に自分の中で確信した。
ーまさかあの剣が……。
その剣から何かを伝えようとあの夢を見せたと…。
もしかしたら、あれが神の存在がその存在まで上がるための姿…神化!?
恐らくその姿で鎧を纏うことができ、言えば更に強くなる……。
「うっ……」突然のことで少し頭痛が回ってきたようだ。
「しかしわからない……星を殺す者か……」窓の方を向き、そう呟いた。
破壊神典ということは破壊の神の神典ということ……そしてその姿は神化でそれが本来の力と姿……。
「まさか…神器に教えてもらうなんてーー」と破壊の剣にそう言った瞬間、何かが頭の中に引っ掛かった。
「神器解放術が神化……」レイムが破壊の剣で神器解放術を唱えたのは、2代目破壊の神との戦闘だ。
だがあの時、破壊の世界と合わせたが力は増大した。
そもそもだが、破壊の剣は初代が生み出したものだ……違う目線から考えればそれが破壊の神という存在の一部ということになる。
だがその一部は一つしかない…それはそうだこれは初代が…一つの個体が生み出したもの……つまりは初代にはその力はあった。
「その力を形にしたため、その力はを宿す存在にはその力がない…その代わりに自分で気づき使えと……」と考えた。
だからと言うべきか、初代から5代目までの破壊の神は別の神とは少し違う……。
少なくとも、一人はそれに気づいた。
その姿からして3代目だろう。
「はぁ〜、存在した力か……」レイムは窓から外を見た。
まだ日の出の段階で4時くらいだった。
珍しく早起きのようだ。
レイムはベットから起き、薄い繊維の黒いワンピースを着ていた。
そして破壊の剣をじっと見て、一歩一歩と足を進ませた。
そして黒く装飾は施されている鞘を握り、壁から外した。
縦に持ち、それを見つめた。
何にも感じ取れないが、その剣には全ての重さがあった。
この剣が自分の一部だと、思いながら見つめたのは初めてだ……。
「本来の力…か……」とそうまだ実感がない。
すると部屋の扉が開き、ロナとリツリが入って来た。
「レイム様、おはようございます……。ランキング戦を行うと情報が届きました……いよいよと言うべきですね…新時代へと突入するのです!」




