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第142話:始まりの瞬間…



 私の目の前にいるのは、神……。

 大悪魔という名はその力とともに周りから呼ばれた。


 悪魔種全体の何万と何億との個体の中から極まれに生まれる…最強と言われる例外の個体が自分だった。


 「それを知ってか、奴らは俺のことを完全に戦力として扱った……」親は自分の金で売り飛ばし、ネルトシネアス領域の都市にて、残悪な扱いをされていた。


 

 それから抜け出したいと、やっとのことで抜け出した。

 国を破壊して回った……。


 自分は抜け出すことを引き換えに、悪魔種からの違反者となった。


 

 力のせいでもあるが、この力のおかげで自分を守れることができた。




 ディリアはライトの攻撃に飲み込まれた時、思った……。

 強大な力と孤独の神……自分とは少し似ている……。力の持つ者は必ずしもではないが、周りから軽蔑を受け、権力者に利用される……。


 破壊の神もそうだ……。



 破壊の力が消え、ディリアが手と膝をついた。

 「そうか……」とディリアは自分の中で状況と気持ちの整理ができたようだ……。


 そして立ち上がり、ライトと面と向かって顔を合わせた。

 「約束は約束だ……。私ディリア・ブラッドは破壊の神ライト様に絶対の忠誠を捧げます……」と跪いた。

 

 その忠誠の言葉……絶対はディリアの気持ちなんだろう。

 自分の進む道を示してくれるのが、この存在なんだろうと……。


 「さぁ、行こうか……」とライトはグアとトムに告げ、教会の扉を開けた。

 


 すると夜中だった世界に光が差し込んでいた。


 朝日だ…。

 「まさか…朝になるとは、時間とは早いな……」とグアはホットしたようにそう呟いた。


 「それで、ディリア……」とグアは問いかけた。

 「はい……なんでしょう………」

 俺達を仲間だと思って接してくれるようだ…。


 「俺達は、魔王を倒しに行くんだ……」グアははっきりとディリアにこの冒険の目的を言った。

 「はい…。たとえどんな存在が相手でも私はあなた達と一緒に戦います……」とディリアはそう言った。

 彼も魔王については、知っていたが……神が望むのならという感じだった。



 「そうか……それなら安心だ……」とグアの肩から力が抜けていった。


 「じゃあ、予定通りに目指せ魔王の城へ!」とライトはそう言い、俺達は魔王の元へ再び歩き出した。


 これは、序章にしか過ぎないが……これもいい思い出の一つだ………。





 「なるほど……そんなことが………」と大隊長の隣で騎士は感動に身を震わせていた。

 「あぁ、その後俺達は……と、その後は歴史の本でも読んでくれ……」とグアは冗談も交えながらそう言い捨てた。

 

 すると……。

 「大隊長様ぁぁぁっ!」と呼ぶ声が聞こえた。


 すると闘技場の扉が開き、使いの者が走ってきた。

 「なんだ……騒がしいな………」と大隊長は立ち上がった。

 「申し訳ありません……ですが、緊急の報告をっ……」


 「わかった…申せ……」

 「はい…。たった今、天界からですが、新時代の幕開けとも言える大イベント…『ランキング戦』を行うと通達がございました……」と使いの者がそう述べた。


 「なっ……遂にか………」グアは怯えた目をしながら遠くを見つめた。



 ランキング戦とは、新時代の6人の神々が本気で戦い強さをランキングするというものだ……。



 この戦いで、世界が左右すると言っても過言ではないからだ……。



 そして、この情報はすぐさま世界中に渡り、世界地図の真ん中……つまり海の上にはもう既にランキング戦用の会場が現れていた。

 どんな種族もそこで観戦することが可能だ…。


 全国でも放送でき、これはめったにないことで今回も盛り上がることだろう……。



 そしてレイムは初めてではないが、同じ存在と同じ世代と戦うことが…心の底では楽しみなのだ……。

 

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