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第14話:森の使者



 その瞬間強い突風が吹いた、その時レイムに魔力玉が直撃した。


 レイムはその衝撃で尻餅をついた。

 「いっ…痛ーい。なんか球がおでこに当たった」


 レイムは両手をおでこに押し付け歯を食いしばった。

 いやどうみても魔力玉だったけど。


 するとものすごいスピードで複数何かがこちら飛んできた。

 「人か、いや飛んでるからな」俺の肉眼ではよく見えなかった。


 俺達の空中にはマントを被った者達が5人いた。


 何者だ…。


 するとその者達のうち2人が剣を構えレイムに襲い掛かってきた。

 あとの3人は後ろに飛び戦いをその様子を見るかのようだった。


 謎の2人がレイムに剣で襲ったがレイムはすぐさま剣を抜き受け止め跳ね返した。

 …が2人はすぐに体勢を立て直したと同時にレイムは2人の肩を足で蹴とばし地面に叩き落とし、力を掌に集め魔力玉作りを2人に投げ触れた瞬間魔力玉は爆発した。


 だが後ろにいた3人のうちの2人は魔法展開していた。

 

 くそっ…魔法科…厄介だな…。

 「斬りさけ」という声とともに2人の魔法は放たれた。


 それは、風属性の…。


 その魔法は風属性の魔法で猛スピードで迫ってきた。

 レイムは片手で剣を構え、一つ目を右から左上に斜め斬りし、2つ目は左から右へ横斬りをし魔法を斬り猛スピードで2人の高さまで上がり少し大きい魔力玉を2人に投げた。


 まったく、1人を5人で卑怯にもほどがある…。


 だが直撃した2人は剣を構え、またこっちに向かってきた。


 えっ何で当たったじゃん。

 

 そして下の2人も上に来た。

 レイムは合計4人に囲まれてしまった。

 

 これだけ、しぶといとは…。

 だが、私も結構楽しくなってきました。


 レイムは余裕の表情をしていた。

 「おぉぉやるね~まとめて相手してやります」


 するとレイムは高く上がり両手をあげ巨大な魔法陣を発動させた。


 デカい攻撃で全員まとめて!…。


 「くらえ~」レイムは両手を下げたと同時に破壊の力が4人に向けて放たれた。


 だがスピードはあっちも負けてはいなかった。

 破壊の力はそのまま地面を砕いた。


 誰もあれに当たらず避けた…。

 

 これは同じランクSの最強級か…。

 スピードはそこそこだが…本気を出せば、世界一だろう…。


 「まじか…でも神様は何でもありだから」とレイムは右手を4人の方向に向けた。

 「破壊の力よ奴らを仕留めよ」と言うとレイムの指先に4つの黒い玉が現れた。


 この弾は標的の頭上に移動し、大爆発する術式だ。


 そしてその玉が消えたのかと思ったら4人の頭上にあった。

 「砕けろ!」とレイムが言ったその瞬間それぞれの頭上で大爆発した。


 「お~すげぇぇ」下からみる俺はまるでそれは花火だった。


 黒い花火なんて夜に見たら、全然わからないだろう…。


 「ふぅ…さずがにこれは逃げられなかったようだ」とレイムは一息ついた。

 だがまたあの突風が吹いた、その時全身緑の鎧に包まれ手には美しい装飾が施されている槍を持つ者がレイムの前へ現れた。


 その人は槍を大きく振り緑の斬撃を繰り出した。

 「なっ…そんな近距離で」レイムはそれを舞うように避け、その人の周りに魔法陣を展開した。


 一斉にその人に破壊の力が放たれた。


 破壊の力はいつでも威力は変わらなかった。

 どこに放ってもすごい波動と振動がこちらに伝わってきた。


 だがその人は一つの傷もなくレイムの周りに竜巻を発生させた。

 「なかなかやるな、少しは成長したか」とその人は言った。


 その人はレイムを知っているようだった。

 レイムの表情は完全にその状況を楽しんでいた。

 

 「風に飲まれろレイム!」その人は右手を大きく横に振った。


 「くそっ…」竜巻はレイムを囲んだ。

 レイムはその竜巻に飲まれたがその竜巻がどんどん黒く染まった。


 これも、レイムの力…繰り出された力も破壊の力


 「それじゃあ手加減はしません。すべての力よ我に力を…」


 するとレイムに魔力が集まっていった。


 そして翼や4つの輪がより黒く大きくなった。

 「破壊の風よ全てを飲み込め」とレイムが言うと黒い竜巻はその人に向けて進んでいき命中したがレイムは態勢を崩した。


 

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