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第139話:3人の願いと使命



 そして翌日のことだった。

 昨日の紅蓮の夜空とライトから聞いた話は他人事じゃあなくなった。



 天界は半壊し、大魔王などが暴れ始めた。


 俺らは光の神から勇者の称号を受けた身だ。

 ライトは二階のベットから一階の下へ降りてきた。

 「恐らく、俺達が行かなければ神から命令が下るだろうなぁ……」と俺達はまだまだ自分の力に自信がなかった。

 それは、魔王がどれだけの存在を知っていたからだ。


 小さい頃に一度魔王がエレクシア領域を襲撃し、領域半分が死んだこと……。

 

 魔王軍だけで、当人は城の玉座にいた…。



 今、世界を轟かせているのは魔王の中で最強と呼ばれる紅蓮の魔王だった。

 「だけど……やらなくてはならない………」とライトが呟いた。


 グアとトムはすぐさまライトの方を向いた。

 ライトもグアやトムの反応でその理由を全て分かっているようだった。



 「そうか……じゃあやるだけやってみるか……」と俺とトムは立ち上がり、お互いの目を合わした。

 「当然、僕も一緒に行く……魔王を倒す……」と前に歩みを進め、グアの目の前まで来た。


 「ライトに戦う力はあるのか……」と俺はライトが神だと忘れて、そう問いかけた。

 「うん!…魔法を使える……」と手を前に出すと、杖らしきものが姿を現した。


 杖の先は透明な球体で、ライトの話では属性を切り替えによってその中に属性が現れると言った。



 つまりは全属性を使えるということか……。


 「そうかそれならいいが……ライトなんで俺達と一緒に行くんだ?……」と一番重要なことを言った。

 俺達は勇者だからということもあるが、その称号とその魂をもらったからか人々を救いたいという気持ちが一段と強くなっている。

 

 ライトは少し黙ったが、すぐに口を開いた。

 「僕は神々の一人として、それが使命だと思うから……」とその目は黒と少し紫が混じっていた。

 破壊の神は神々の中で最強と言う呼び声も高い……。

 

 だが前の時代に裏切り、世界初の大戦が起きた。

 それを終結させたのが3代目破壊の神だ……終結のきっかけは破壊の神の死だった。


 ライトの先代だ……。

 「わかった……じゃあ早速行くか……目指すは、ネルトシネアス領域だ!」魔王の城は現在はそこにある。


 俺とトムはすぐに身支度を整え、それぞれの神器を手に取った。


 『光神剣』…光の神の刃を意味し、光属性の最強の剣。

 『光神弓』…光の神の貫く矢を意味し、光属性の最強の弓。


 それを手で握り、俺達は魔王に向けて、足を進めていった。

 


 

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