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第134話:優雅な一日



 この世界では、豪華な屋敷なんだろう…。

 普通の家を6倍くらいの広さでここの部屋に向かうためにせいぜい5分はかかるだろう。



 その部屋で、レイムは広い室内で座り、ロナは紅茶を作っていた。




 ガチャッ……と扉が開き、用を終えたリツリが入って来た。


 「ご苦労、リツリ……さて下の事について話すとしようか……新時代まで時間がない……」とロナは丸い机を囲むように椅子を設置した。


 




 そしてこの空間には完全の結界を張った。

 こんな世界で話し合うのもあれだが、下に行くことは変な行動だと思われないように……。


 

 「さて、レイム様……新時代に向けての計画は整いました。だが、少し危険が生じますね……」あの計画についてはロナはも心配だった。





 

 裏世界の消滅と2代目破壊の神が知った真実を自分たちの目で見るためにと……。


 およその情報の流れはレジナインが情報を流してくれた。





 「裏世界に流れた情報はその一部だけしか止まることが多いみたいだね……。だから怪しい所から潰して情報が出たら、その一点に集中攻撃と………だが大規模なため時間はかかる…。新時代の前と始めに何かが起こることは可能性として高いから……」とレイムは珍しく考えていた。


 別の世界との繋がり……閉ざすべきか……開くべきか………情報が渡る人物によって使い方は様々だ。





 「その計画については定時連絡を怠らない様にしないと……逆に言えばレイム達は絶対安全の場所から指示しているわけだし、裏世界の柱にどんな奴がいるかわからないからね……計画は無限の星だとバレない様にとその町は全て破壊するということ……」と野蛮なことを言ってもレイムにとっては冷静だ。


 そう述べレイムは紅茶の入ったカップを持ち上げ、口に運んだ。





 「うん…おいしい……久しぶりに飲んだけどおいしいねこれっ……」とこの紅茶の評価はいいようだ。



 「レイム様は最近、人間の血しかお飲みになっていないかと………」とロナはそう言い、紅茶を口へ運んだ。




 その言葉にレイムは否定しなかった。



 リツリは二人の会話を聞いて、黙って紅茶を口に運んだ。





 そして下は夜………。

 

 「さてと、ここかな…。レイム様から受けた命令ならばこのディリアが………クッフフフフ……」

 無限の星が怪しいと決めた3つの国の一つだ。


 国の規模としては人口は100万は超える……。


 「では、攻撃は情報を手にした後だ……。情報や怪しい箇所など異変が起きたら連絡しろ!」ディリアの後ろの大きな影は配下のデビル達だ。


 

 デビルは不可視化、熱源感知など隠密に手に入れるためには十分だ。


 「それと、高い魔力の個体もだ…。裏の世界の者ならそいつも潰す!」



 怪しいのは、地下か…城の中か……。





 そして10分が経過した。

 「まぁ、バレることはないが10分も経って何も連絡がないとは……」上空に浮遊しているディリアはイライラしていた。


 

 その直後に連絡が届いた。

 「ディリア様……資料室ノ中カラ、興味深いモノガアリマシタ……」資料室ならどこにでもあるが、デビルが言っている以上何かがあるのだ……。


 「わかった……すぐ行く!………」浮遊するディリアは透視魔法を使い連絡をしてきたデビルの方向まで進み、城の中へ入った。




 まさかだと思うが……城の中だと………。



 静かに扉を開けるとそこには資料と言う紙が積み重なっていた。

 部屋の広さに関しては5畳くらいの広さだ。



 扉の前にデビルを見張らせて、ディリアは机に置かれた資料をめくった。



 

 その内容は………。

 「やはり……この国にも流れ込んできたようだ………神器だな……」

 次のページにはその神器についてありがたいことに詳しく書かれていた。


 「配下に命令する……宝物庫にある物は全てディスラクシェント城へ持ち帰るぞ……」

 「了解シマシタ……」とディリアは出びりたちに再び命令した。


 

 

 そして次の資料を見た。

 

 「なっ!……これはっ………」

 その資料には驚きの事が書かれていた。



 そこには設計図があり、銃のようなものがあった。


 「破壊の力……封印………」文章からして破壊の神に何故か重視していた。



 「糞っ!」


 ダンッ!



 ディリアは机に拳を振り下ろした。



 「もう遅かったということか……破壊の力を封印だと………」


 すると「ディリア様、ドウナサレタノデショウカ?」とディリアの声に反応してデビルが扉を開けた。


 「全ての財と情報を持ち帰るぞ!早くしろっ!」と信じられない事態に怒鳴り命令を下した。

 「了解シマシタ………」



 そしてディリアは手に水晶を展開した。

 「ワ―レストか……」

 「あぁ、どうした?………」


 ディリアは報告を躊躇した。


 

 それほどの情報がこの資料に書かれていた。

 「もう遅かった……これは破壊の力を封印する兵器だ………」


 ディリアは見ただけでわかった。

 

 この兵器はこの世界の者ではないと言うことを………。



 「わかった…すぐに確認して再計画の立て直しをする……」とワ―レストは言った。


 突然のごとくワ―レストが予想していたことよりはるかに事実は上だった。



 この瞬間、別世界からの兵器が裏世界で流れていることが判明した。



 しかも、その兵器は破壊の神を殺すための武器……なぜか相手は破壊の神に何か特別なものだと予想ができる。


 流れてきた元をたどれば、必ず相手に辿りつける。



 「空になった国は全て破壊し、すぐにディスラクシェント城へ戻るぞ!」とディリアは資料をまとめ、その部屋を後にした。



 


 

 

 

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