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第13話:炎の力



 あっ…そうか…その都度忘れるが、レイムは最強の神だ…。

 レイムからしたらランクA強者級の者なんか…ゴミ程度だろう。


 「はっはっはっぁぁぁまあいいだろう最初の犠牲者は小娘、お前だ」とレイムを上から見上げるように言った。

 まあいいだろう俺はレイムに任せたからなぁ。

 それに俺は…一歩も動けないんだよ。


 それに、レイムは笑顔を返した。

 「いいよ勝負ね、強者のあなたと…今レイムこの人のこと貴様って言わないで、あなたって言ったうんレイム優しい…」レイムはこちらを振り返って顔を赤くしながら言った。


 …何言ってんだレイムは…優しいか優しくないかって言ったらたぶん時々変わって性格は悪いと俺は思うんだが。

 ってか、自分のことを自分で褒めるなんて、周りから見る人は引くと思うが…。


 「ロナは優しいと思います」

 ロナは真顔でパチパチと手を叩いてそう思っているのかいないのか分からなかった。


 そうかロナお前いたんだな。

 俺気付かなかった。


 「おっほん…強者の貴様と」

 「変わった!」と全員が思った。

 おいっさっき自分で言ったことと全然違うぞ。


「おぉぉレイムちゃん言葉が間違ってると貴様じゃあなくてあなたでしょ」とソピアは周りの目を気にすることなくそう叫んだ。

 ソピアお前も誰なんだお姉ちゃんになりたいのはわかるがここではやめてくれ。


 いやお姉ちゃんというより親バカかな…。

 将来そうなるのか~と俺は動けないまま妹の将来を考えたいが今はよそう。


 もう、俺にとっては一歩も動けないのに、周りは騒がしすぎる…。


 「いいよ勝負ね、強者級のあなたと正直に言うと神は史上最強級に入るけど今は最強級の私で…」


 えっ、神は基本、史上最強級だと思っていた。

 そしてあの3代目破壊の神は世界最強に近い強さを持っていると言われているし…。

 それを見れば、レイムはまだまだ未熟だと言うことがわかる。


 俺達より一つ上ってなんか気に入らないな史上最強級だったらあ~だよね~って思えるけど最強級って…あっ、だから俺達と戦った時も攻撃を受けたのか。

 いや、ただ反射神経が低いだけかも。

 …と俺はレイムと戦ったことを思い出した。


 「はっはっはっぁぁぁぁ、最強だと笑わせるな…てっきり俺は弱者だと思ったが…じゃあいくぞ!」


 すると大男は炎の剣を大きく立て上にあげた。

 そして大振りに炎の剣をレイムに振り下ろした。


 そしてレイムに触れた直後火花がバチバチと散り、炎が周りに渦巻いた。

 だがレイムは普通に立っていた。


 それは、そうだ…レイムの周囲には破壊の守りの壁がある。

 それ、もしレイムがレベル1でも、今の攻撃を防げるし、攻撃を防いだ瞬間、強者以上にレベルアップするだろう。

 まぁ、そんなことは置いといて…。


 「…なっ」大男はその場に固まり絶句してしまった。


 やっと、レイムの強さが分かったかぁ…と俺はそう思った。


 するとまた大男は炎の剣を上げ、思いっきり振り下ろした。

 レイムは片手で横に剣を構えて、大男の剣を受け止めていた。


 そして目にはまたあの紋章がうっすらと浮かび上がっていた。


 そしてレイムの周りから黒い煙が発生した。

 「貴様と一緒にするな…あなたの炎の力と私の破壊の力のどっちが強いか」


 それはもう誰もがわかっていることだった。

 レイムの体は黒い煙に包まれ、再び背中から黒い翼が現れた。


 その姿を見た者達は破壊の力によりその場から動けずにいた。

 「なっなんだその翼はそれと何で魔力が増大している」周りは波動が響いていた。


 これが…破壊の神の本当の力…。


 そして俺達はレイムのあの姿を初めて目の当たりにした。

 「なんだあれは…あれが神の力…」俺はその姿に身に覚えがあったが思い出せなかった。

 

 そして「そっちが一度いや二度攻撃したから次はレイムの番だよ」とレイムは剣を上に向けた。


 するとみるみる魔力がその剣に集まってきた。

 「さあレイムの一振りを食らうがいい」

 力の集まりで辺りは歪み始めレイムは口元に笑みを浮かべていた。

 

 そして魔力が増大した一撃が大男に波動やズドーンという音とともにそれは直撃した。

 放出した力は渦巻ながら一点に集中した。


 これが、破壊の一撃だ…。

 その力は、あらゆる力を我が力に変え、その周辺を異変していった。


 すると、だんだん力が分解され消滅していった。

 消えた後には形を保っていたが生命反応はない大男が倒れていた。

 レイムは地に降り立ち、剣を鞘に納めた。


 「ドワーフがあんなに力を操れるなんて、これはいい経験だな」とレイムはその光景をじっと見つめていた。

 はあ、俺が動けないくらいビビッていたのに一撃で倒すなんて…やっぱ神様だな、と俺はやっと一息つくことができると思った。


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