第128話:登校と家系
そして登校の日となった。
あれから数日だが、この豪邸は住みやすい……。
レイムの要望で使用人の全てはリツリとその配下だ…。
その豪邸には部外者は一切立ち入ることは許されないと決まった。
そしてレイムは豪邸から馬車に乗り、入学する学校へ向かった。
その学校はこの世界で優秀な者達の学校だ…。
レイムにとっては同年代もいるが、強さは圧倒的だろう。
実技では、大変なことになる。
まぁ、初めてということで色々不安は一杯だ。
「レイム様……行きましょうか……」とロナは馬車の前でレイムを待っていた。
レイムは半分半分の心で馬車に乗って、学校に向かった。
その学校の正面には大通りがあり、そこには登校中の生徒たちがいるのだが……。
「あれっ……おかしいですね…。いつもならこの時間帯は生徒が登校しているのですが、一人も見当たらないですね…」とロナは窓を除きそう呟いた。
するとロナは窓を開け、前を見た。
「うわっ!?……あっそうか……もう他の5人が到着しているので、人が集まっています……」前はその状況だった。
「じゃあ、レイムが最後……」
その光景は、学校に入る道がなかった。
すると門の前では……。
「来た!」
「多分あれだろっ」
「最後の神は……」
と周辺の生徒からの声で再び騒めいた。
すると生徒の中から5人が飛び出していた。
その5人が今代の神々だ。
レイムにとっては初めて会う者もいる…。
そして馬車は止まり、扉が開いた。
そこに現れたのは、黒き髪にほっそりとした体……これが今代の破壊の神………。
その姿を見た瞬間、周りにいた人々のざわめきが更に大きくなった。
「よぉ、レイム!…久しぶりだな……」と赤髪の青年がレイムに話しかけてきた。
レイムより年上のこの青年が、レイムの母レイスの姉の息子だ。
5代目炎の神ビムル・レギレスだ……。
「お兄ちゃん!…久しぶり!」とその言葉を返した。
「レイム、他のみんなに会うのは初めてでしょ…」と言いビムルは残りの4人を紹介した。
「初めましてレイム…私はリムです……」青髪のロングでレイムと同じ身長の少女だ。この子は4代目水の神ジウの妹の娘だ。
みんなの印象としては髪色でわかることか……それと個性的だ。
その隣にも緑の髪で恐らく風の神だろう。
「そしてこの子が風の神ルル・レギレスだ…」
やっぱり……。
そして隣にはお姉さんキャラだが、胸の大きさが圧倒的だ。
「こんにちはレイム、私は闇の神リランだ…」紫の髪にポニーテールだ。身長は女性の中では圧倒的だ。
「そして最後だが、こいつが……」とビムルが紹介をしようとしたが……。
「いい、自己紹介は自分でできる……。私は光の神シルスだ……よろしく」とシルスは金髪の髪にラウル様と同じ雰囲気だ。
そして手を差し出した。
レイムはその手を握り、握手を交わした。
そしてレイムは一様だが自分の紹介もした。
「私は破壊の神…レイム・レギレスだ……」
これが、今代の神々達……新時代突入の前日にはランキング戦で殺し合うけど………。
今回は女性の多いため男子が埋もれるのは、当たり前だ。
そして6人は学校へ入っていった。
今まで、レギレス家は他の家系と結ばれたことはない……だから全員に同じ家名があるのだ。
それは、その人の自由だが、違う者はあり得ないとして、他種族と結ばれることはない……それが神によって恋愛を縛られること……。
永遠に等しい神……その王家の者達は同じ永遠の中で結ばなくてはならない。
これが、また一つの呪縛だ。




