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第124話:自分の居場所



 2代目破壊の神が死を迎え、数日後に天界の中心にある3代目が住まう塔の更に上ある神々が集う浮遊する城の湯話に墓をつくり、王家の者達と葬式を行う。一様だがその浮遊する城が世界で一番高い建造物だ。




 そして現在一日が経った。



 その後レイムは疲労で一日中目を瞑っていた。


 「レイム様…天界から手紙が届きました。上は今も大変なようです…」レイムは起き上がり、その手紙を開け、その内容に目を通した。




 「えっ…嘘でしょ…。新時代の開きとために王家の神全員と種族の王を参加とするだって……」とレイムは頭を抱えた。正直嫌という感じだった。




 「レイム様は御父上や母上様の他にあった方は…」とロナは興味本位で聞いてみた。


 「ん~ん…他には4代目闇の神ザレム様と4代目光の神ラウル様と4代目破壊の神ライト様と4代目水の神ジウ様かな~4代目は全員合ったけど…他は覚えてない…」とレイムは言った。


 初めての会議出演で緊張しているのか…それとも別の問題か…。




 

 そんなこと気にしながら、レイムは破壊の神の種族の王を呼んだ。


 ドラゴン種、機人種、幻人種だった。全種族の中では最強格であり長生きする種族達でもある。ドラゴン種は最高で2000年生きた個体も存在している。まぁ神の加護を受けた者はそんなの関係ないんだけど…。機人種は500年の寿命で幻人種は謎だ。




 玉座に座るレイムに種族の王が玉座の間へと現れた。



 そして一人ずつ忠誠を示した。「我が神に忠誠を誓う…新時代最強となるレイム様…」と跪いた。今のディスラクシェント領域の状態はどこの領域と同盟や貿易を繋いでいなく、食料や必要なものは領域内で育て、作れるので今の所問題はない。



 今回は王達に会議のことを話した…。





 

 そして一時間後…今度の訪問はエマとレジナインが来た。エマは魔族の王ということで会議に参加する…。あの会議は世界のことの会議となっている今回含めて合計3回目となる。



 

 「その会議で絶対の決まりというのがある…」エマは一回会議に参加しているのでレイムにその会議の絶対の決まりを教えてくれた。


 「その会議に集まるのは敵同士だったりする…わかりやすいのはネルトシネアス領域の種族達だ…。ほぼ大魔王の配下となっている故、私が参加した時も神の目はヤバかった…。それが一つで争いは禁止だ…。神でもそれは許されない…」と言った。



 

 今回の会議は新時代についてだろう…。


 「恐らく我が神も来るかもしれない…神々の意見を是非ともご自分の耳で聞きたいらしい…。私は闇の神の後ろだ…3000年前に命を懸けて戦った相手がすぐそこにいるなんて殺しが起きてもいいくらいだ…だから神と王達は一人だけ同伴できる権限がある。それを必要とするのか自分で決めるんだな…」エマは新時代についてどう思っているのか…。



 「数日後にあの会議が開かれるのであれば、新時代はそう遠くない…。そしてその時何かが変わるだろう……。そういえばもう一人のレイムはどうした?」とエマは今いないレイムのことを気にした。




 「あぁ、まだ会話はで聞いていない…あれから眠ったままだ…」

 「まさか、実体化させるなんて…それは驚いたぞ…」レジナインはそう言い、高笑いをした。





 「さぁ、本題だが私達が来た理由は…新時代について話し合う会議は恐らくそれだけではないだろう…。そのことは神々は2代目のアジトや何やらを見ればわかることだが、破壊の神は他の世界と繋がりを持っていたそんな事が神の耳に入れば…破壊神はともかく2代目の他の神は利口とは思えない…」 今の最大権力者は言わなくても分かる2代目達だ。


 そんな2代目が下す結果なんて外の世界へ飛び出すとかなんだか言うはずだ…そう言われちゃもう他の神の異論など無意味だ。


 「つまり私の予想でもあるが破壊の書には何らかの情報が載っているはずだ…レイムの状況のせいとは言わんが我々は大事な情報を取り損ねた…」そうだ…だが幸いに破壊の書は破壊の神ではないと開けられない。



 「そしてまとめると会議の結果は分かっているから目的は破壊の書を奪還する事だ。これはまたまた危険が伴う裏切りの可能性を向こう側はそう思うだろう…それ偽物を作ってすり替えるという簡単なものだ。その書が本物かどうかは破壊神自身ではないといけない、これで決まりだ」レジナインの言ったことは全て本当だ…だが現在破壊の書は神々の塔の宝物庫に収められていて当たり前だが強力な防御結界などが張っているためそれを解除するか突破するか…。神々は他の書が4代目……あっ。



 「4代目だったら……できるんじゃ!」

 「そうだな、そして会議の時間帯なら神々は全て出席している…そしてその会議の場所は一番遠い天界より更に上だからな…」4代目は天界へは行っているだろうそして今でも軽々入れれば…。



 「では、レイム様そうと決まればすぐに4代目の所へ行きましょう!」とロナの後に3人は階を降りた。





 するとロナの頭にワーレストからある情報が届いた。



 それを聞き、嬉しいのか嫌なのかわからない表情をしレイムにそれを伝えた。




 「レイム様、4代目風の神シゼル様と同じく4代目の炎の神レイス様がこの城に来られました…。レイム様を及びです…」とロナは言った。



 まさか、直接来るとは……だがレイムにとってはお母さんと最後に会ったのはもう5年前になる。



 そんな時間が経っていたのかとしんみりしながら城の階を下っていった。




 

 第一階層にその2人は佇んでいた…リツリは第ニ階層に続く所で立っていた。レイムが近づき、お辞儀をした。



 「レイム様…あちらに…」と2人の方に手を向けた。

 ロナはそこで立ち止まり、レイムは一人で階段を下りていった。




 するとシゼルはあったから反応はなかったがレイスはレイムが目に入った瞬間、ゆっくりとレイムの方に近づいて行き、レイムを強く抱きしめた。



 「レイム~…こんなに大きくなって…」と頭の後ろを撫でながらそう言った。ロナはその光景を見て、安心した…。レイム様、こんなにも愛されていたのですね…。と心の底からそう思っていた。





 炎の神レイスはこう見えて前代未聞の人物だった。



 それは、子供が破壊神ではなく…4代目の新たな新時代となるときに恒例なのが6人の神でランキング戦というものがある。その戦いで光の神を打ち破り、破壊神ライトと戦ったが負けてしまった…。だが4代目2位の強さを誇る、シゼルは5位だ…。


 まぁ、当然と言っちゃ当然です。代々炎の神は3位以上に入ってきました。その3人は決まっていると言うしかない者達で当たり前の破壊の神が毎度1位を飾り、光の神と炎の神が争っている。

 

 レイスのお父さんも2位のランキングでかつて大魔王と戦ったことがある。そんなことで炎の神はとても厳しいくレイムのその厳しい範囲に入っている。炎の神も当然だが炎の神の子供も関わることだ。


 

 そして少しの間、レイスはレイムにくっついて離れなかった。


 「レイムの顔が見れてよかったよ。私はこっちの事はよくわかんないけど…お母さんとお父さんはレイムの見方だからね…」と優しい親の定番のセリフを言った。よく見たらレイムは3代目と似ていると言われるが、よくよく考えればレイスとシゼルを足すとその顔になるとロナは思った。お世辞ではなく二人は美男美女だからかな~と頭の中で何を考えてるのやら…。



 「うん。来てくれてありがとう…」とレイムがお礼言うとレイスの口は動きを止めず、恐らく要件を超えて娘と話に来ている。



 「そういえば、レイム…。今代には従兄のビムルが5代目炎の神だからよろしく~」とそれを聞いてレイムの体が固まったその時だった。リツリやロナが待つ、階段を上って次の階層へ向かう入り口の奥から予想外に白いレイムが現れた。




 やばいことにその姿を目にしたレイスは…「きゃぁぁぁぁっ!」と大声を上げ、白いレイムの方へ一瞬にしていきそして抱き着いた。



 「お母さん!さすがに起きたばかりだから抱き着くのは…」とレイムは言ったがレイスは離れる気配を感じなかった。



 「これが白いレイムぅぅぅっ…これもこれでかわい~い~…」と自分の頬で白いレイムの頬をこすりつけていた。





 その光景を見て、リツリとロナは確信した…いやっ今現在ワ―レストは守護神全員に目線位置の映像を生配信しているため、今までのエントランスでのものは全て守護神達には目に入った。

 


 そして恐らく全員が思ったことだろう。

 



 あぁ、これはあれだ…親バカだ。だが、何故こんなにもの親バカが5年いや物心がついた直前に地上のこの城に住まわせたのか…今回の行動でそれがまた更に闇深くなった。

 


 


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