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第123話:裏切りの神レオン・レギレス



 破壊の世界が展開された今…神々も無限の星も関係なく、攻撃を始めた。天使種はどんどん撃ち落されていき、神々も無限の星も近づくことさえできなかった。

 「これでは…また…」と皆が大戦を恐れた…その時ロナはレイムの方へ猛スピードで向かった。


 「おいっ、待て!」とワ―レストは止めたが、ロナにはその声は届いていなかった。


 その光景を見ていたジュウロウは「レイム様…」と呟いた。

 レイムの視界は黒く、もう力に飲み込まれているような感じだった。



 「レイム……レイム……」と誰かが自分の名前を呼んだ。


 「だっ…誰…」と暗い空間の先を見つめた。だがそこには誰もいない…。

 気のせいか…。こんな所に私以外誰も…。と思った時だった。


 漆黒の世界に一筋の白い光が目の前に差し込んだ…。まっ眩しい…なっなんだ?…と恐る恐る目の前を見ると、見たことのある姿が現れた。




 「やぁ…」と明るい表情に飲み込まれそうな一言だった。


 「やぁって…何でここに?…」

 「君を見に来たんだよ…もう一人の自分に…」



 えっ…もう一人の…何言ってんの…。

 聞き覚えが…。今レイムの頭の中は活動を停止している…この世界は精神と死の境目なのかもしれない…。




 そんな空間で明るく声をかけた、この少女は紛れもないもう一人の自分だ。

 「何を言っているの?…」とレイムは本当に目の前にいるのが誰なのか何故、そんなことを言っているのか分からなかった。

 「あぁ…」とその人は頭をかき呆れた様子で両手をレイムの左右の頬を触った。


 

 その瞬間、レイムの頭が活動を再開した。


 「はっ!…」その瞬間、レイムの頭にもう一人の自分の記憶が視点とともに流れ込んできた。

 自分が見てきたもの…大切なもの…真実…そして本当の自分…。


 

 そしてもう一人の自分がレイムの耳元に近づき、「君は君だよ…本当の自分を…」その瞬間レイムの周りにとりつく破壊の力がレイムの中に引きずり込まれていった。


 「レイム様ぁぁぁぁぁっ!」とロナがレイムにもう少しで触る直前でレイムはその状況で完全に意識を保った。

 「大丈夫ロナ…任せて…」とロナに向かってそう言い…破壊の世界を強制的に終了させた。

 この時にレイムの分かっていた。この破壊の世界は制限時間はないが…神の力が尽きるまでだ。レイムはまだ力は残っていたが、このまま持続したら何もかもが消えてしまう…。



 そしてレイムは視界に入った2代目に気付き、破壊の剣と白い剣を持ち、翼を展開して2代目に向かった。


 すると2代目はそれに気付いたのか、2代目も破壊の翼を展開して上に登っていった。それにレイムはついて行った。雲の上は天界だが、まだ雲と天界の間だった。レイムはどうにか2代目を止めようと破壊光線を撃ち続けた。


 これじゃだめだ…。じゃあ翼に力を集中すれば…。レイムはそう考え、翼に力を込めた。


 

 その瞬間、一瞬にして2代目を超えて更に上へ登って言った。

 「これで…終わりだぁぁぁっ!」レイムは2本の剣を前に出し剣先を合わせて、下に落ちていった。

 2代目はまだレイムが後ろにいると思っていた…そのレイムが上から見えた瞬間、即座に破壊の力をレイムに放った。


 「消え去れぇぇぇぇぇっ!」と叫びながら放ち、レイムは2本の剣で破壊の力を貫いて行った。


 「はぁぁぁぁぁっ!」とレイムは重力に任せて落ちていった。

 だが重力だったら破壊の力だったら飛ばされると思うが…レイムはあるものを4代目ライトからもらっていた。

 それは重力を操れる指輪を付けていた。



 つまり今あのレイムはただ落ちているだけではなくて自分に途轍もない重さを与えているため、おかげで重力に任せて今のレイムは進んでいた。

 「なっ…こんな重さがっ…まさか…」その時2代目の頭にかつてもう一人の自分にあげた、あの指輪を思い出した。


 「ふっ…まだあんなことを思い出すなんて…俺は選ばれたのに………」とその言葉は後悔と本音だった。そのことを思い、体から力が抜けていった。



 そしてその瞬間、ピシュンと一瞬で下に落ちていき、後に黒い線が現れた。

 2代目は王宮に突っ込み、そして王宮は崩壊した。レイムは王宮の少し上の高さで指輪の力を解除していた。

 「はぁぁぁ…」と凄く脱力していた。


 王宮の瓦礫の中に横たわる2代目に近づく足跡が聞こえた。



 「ふっ……お前か……」と2代目は近づいた相手を知っていた。その者は小さい影だったのがみるみると大きくなり、人の姿になった。



 「あなたはこれで終わりです。残念ですね、今回はあれは来なかったようですね。あれがなかったら私はあなたに勝っていた……でももうどうでもいい…私はこうして再びあなたの前に現れることができたから…」2代目の横で話すその者はレイムだった。だが少し大人びていた。



 「ははっ…。結局俺は何がしたかったのか自分でもわからないままだった…あの時あれを知った時俺は……」と何かを言いかけたが、2代目はたった今、死を迎えた…。



 「あとはレイム様の判断です…。地獄に堕ちろとは言わないけど、これで私の未練は……」とその者はロナとそっくりのぬいぐるみを持ち、消えていった。

 



 少し経ち、レイムがその後、2代目の元に現れ、少し2代目を見つめた。

 

 そして「無限の星、全メンバーに伝える…。たった今我らはこの戦いに勝利した。2代目は死を迎えた…」と水晶を手に言った。



 すると2代目の死体が光り出し、大爆発を起こした。

 その光景を見て、急いで無限の星は王宮に向かった。あの威力では瓦礫は粉々だろう…。まさか、死んだ神は爆発するのかと疑惑がたった今囁かれた。



 するとロナ大爆発の前に立った。その後ろに無限の星全員が並び、上空に神々が見えた。煙から出てきたのは、白いレイムがレイムを抱えていた。この状況は無限の星や神々にしか理解できないことで、実体化した者は2代目の他、たった今レイムが加わった。


 神々と死と破壊の裏切り者は新時代5代目破壊の神に倒されたことは神々も確認し、大戦の引き金となった誤解は今回は幸いにもなかったがこれからのレイムは厳しい現実が待ち受けていた…。



 そして時期に新時代へと突入するのはほど遠くない。


 

 

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