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第120話:最新奥義次元・破壊樹



 それから少し時間が経って、敵が動き出した。


 ディスラクシェント領域上空に動く要塞が現れた。動く要塞とは3000年前の大戦でもレジナインが自ら作り使用した動く要塞で周りに壁には武器が無数にあり、地上を破壊していくものだ。



 現在無限の星はディスラクシェントに帰還していた。


 「まさか…あれも作れるとは…私しかできないことを…」裏切りが出たのはレジナインもわからない…。それともその構造をわかれば、自分で作れる者がいたのでないか…と予想もできる。



 「すぐに皆、ディスラクシェント領域に帰還せよ!」ワ―レストの声が頭に響いた。世界で情報収取を行っている守護者達は直ちに領域へ向かった。





 「レイム様!要塞は今も城の上空で動かないままです…現在は機人種、ドラゴン種、幻人種が配置しています」破壊の神の城は今がっちりに固められていた。あとは守護者達とレイムが帰還するのを待っていた。



 先に帰還したのは守護者達だった。そして城とその周辺に防御を更に固めるためにワ―レスト、ベルーナ、ピールが魔法壁を張った…。





 今の状況は他の領域や神達にはまだこの状況は伝わっていない…。つまり神々が手を出す前に無限の星だけで片付けなくてはならない。


 もし神々とぶつかったらまた大戦が起こりかねない…。

 「レイム様!…到着しました…」白い光が視界からなくなり、玉座の間にいた。






 「今の状況は…」レイムが問い掛けるとレジナインが今の状況を話した。


 「あの要塞は今だ動きはない…無限の星の戦力は3つの種族合わせて5000、守護神達で2倍の10000、そして大魔王軍も10000、合わせて無限の星は25000の戦力です…。そしてあの要塞の戦力はあれで50000の戦力があります。もし設計図通り作ったとすると……」とレジナインは戦力の圧倒的な数に自信を失っていた。






 「そうか…だがあれを落とさないと上空の王宮にはいけない…。だったらやるしかない…動きは遅ければ、それだけ攻撃ができる…我々でやるしかないんだ…」レイムはそう言い、詳しい戦闘態勢を命令した。





 まず機人とドラゴンは要塞に攻撃を続け、レジナインが言う中心部にあるエネルギーコアを膨張すれば要塞は落とせる。だが外部からの攻撃を加えないとそもそも中にも入れない…。

 中に入ったらエネルギーコアを壊し、要塞を粉砕する。




 「わかった。それで行こう!…この城を守りつつ要塞を破壊だ…守護者達も要塞の破壊へ…」そうレジナインが付け加え、レイム、守護者達、大魔王軍は上へと上がった。







 皆城の屋根に上り、要塞を見上げた。


 そして「じゃあ、行くよ!」とレイムは目の前に新な破壊の剣を出現された。それを手に取り破壊の翼を展開した。



 「おう!」と守護者達や大魔王軍が一斉にして返事をした。




 「総員攻撃準備!」


 それを見計らったのか要塞の外壁が星のように無数の丸い光によって光り出した。



 

 「放てっ!」

 その瞬間、その一つ一つから黒い光線が無数に放たれ、こちらに向かってきた。





 「システム・シールド!」創造機を掲げ、レジナインがそう叫んだ瞬間城の周辺まで半球の壁が張られた。この壁は決して突破されることのないものだった。






 第一回の攻撃はレジナインによって避けられた。


 「あれが、何回も来ると…だったら城なんか気にしてられない…。目的は奴を倒すためにまずはあれだ…」レイムはレジナインと目を合わせた。


 お互い頷いた瞬間、「今だ突撃ぃぃぃっ!」とレジナインはシステム・シールドを消した瞬間、無限の星と機人とドラゴンが要塞に向かって突撃した。




 その数は圧倒だが戦力は敵の方が上だ。





 

 飛行できない者は下で防御班としている…。リツリ、ピール、ビリル、ジュウロウは城を守り、その他の守護者は要塞破壊へ向かった。





 

 「再び、攻撃準備!……放てっ!」

 すると再び黒い光が輝き、無数の黒い光が放たれた。




 それを見て、レイムは飛び立ち、最新奥義を展開した。


 すぅ~……。

 とレイムは大きく息を吸い、最新奥義を展開させた。




 その奥義は、かつて見た者は3代目だ…。

 あの大戦の時、レジナインの動く要塞を撃ち落とした技だ…。




 そして、レイムは凄い速さ敵に進んでいた。

 すると、レイムの後に黒い線が続き、一定の距離でその線は止まった。


 その線を中心として無数の破壊の魔法陣が並び、無数に展開した。



 その技のモチーフはかつて大いなる昔に、ディスラクシェント城の位置に黒き巨大樹がそびえ立っていた。

 その巨大樹は城を建設するため切り落とされてしまった……。



 「あれをもう一度見られるなんて……」

 その光景を見る、ジュウロウは呟いた。



 この技は、破壊神の奥義の中でも、一つ一つが最大火力を有し、魔法陣の多さは一番だろう。


 普通のものには、こんな複雑な魔法陣の構築は不可能だ……。





 そしてその一つ一つの魔法陣の中心から2本の線が外側に伸びその線を中心にしてまた魔法陣が展開された。


 その構成はまるで木の枝のように………そして一つの魔法陣から2個の魔法陣となった数は要塞の攻撃を簡単に超えるだろう。





 そしてその破壊樹は花を咲かす…。


 その瞬間、一つ一つの魔法陣から破壊光線が放たれ、レイムの後についたと思ったら、光の速さで通り越した。


 

 これこそが……最新奥義『空間次元・破壊樹』




 破壊樹の無数の光と要塞が放った光にぶつかり合った。



 バシュッ!バシュッ!バシュッ!


 要塞の光がなくなったが、レイムの光はまだあり、その光が一斉に要塞に衝突した。



 一部分の壁を皆で攻撃すれば…。




 「『空間次元・破壊樹』!」と叫び、今度は真上に飛んでいった。


 今度こそは要塞を粉砕する気だ……。





 すると、要塞の光が全てレイムに向いた。


 


 「今だ…その隙に要塞を攻撃して!」守護者達は要塞を攻撃していった。




 次に縦に展開された。

 これこそが、破壊樹……。


 再び無数の黒い光を要塞に向けて放った。


 同時に要塞からも光が放たれた。



 バシュッ!バシュッ!バシュッ!


 「『神雷(ジンライ)破槍(ハソウ)』…」と呟き、レイムは左手に出現させ、雷を溜めた。


 なるほど…レイム様…そのような考えだったとは…でしたらこちらが標的に…。




 「高火力で攻撃を続けろ!…」もう勝利はそこまで…。





 すると要塞から何千もの飛ぶものが現れた。


 「ロナ!…あれは小型の戦闘機だ…私としたことがもう全て盗まれていたのだ…」レジナインの全てと言うものは開発したものの記録や仕組みなどレジナインがこれまでやってきたことの全てだった。




 「これで負けたなんて思ってないよね…戦闘機を粉砕しろ…我らに勝利をぉぉぉっ!」






 要塞の光と破壊樹の光がぶつかり合い、残り光が要塞に追突した。



 やはり、光の数はレイムの方が上だ。




 そして奥でレイムの神雷(ジンライ)破槍(ハソウ)の充填が完了した。


 「破壊の一撃!」と叫び、中央部に向けて破壊の雷を放った。



 ズドーーン!と凄まじい音で中央部を貫いた。






 次の瞬間、要塞が爆発を起こし、崩壊していった。

 

 だが、要塞から次々と残りの戦闘機が飛び立ち……数は同等となっていた。




 「レイム様…ここは私達があなた様は王宮へ!」とワ―レストはレイムに言った。

 「わかった。頼む!」と言い、レイムは更に上空へ向かった…。

 




 「我々は、戦闘機を…何っ…」飛んでいる戦闘機が雲の上へ飛んでいった。


 まさか…王宮を…。 



 「くそっ!…」そうワ―レストは言った直後、「要塞が落ちてくるぞぉぉぉっ!」と声が聞こえた。




 この位置だと要塞は城へ激突する…。



 「まずい…この距離で言っても私のシステム・シールドは間に合わない…」城から離れている距離では、どう考えても間に合わない…。



 ほとんどが上空へ戦い、下ではリツリ、ピール、ビリル、ジュウロウの4人の守護者がいるがあれを防げるものはいない…。


 只得さえ硬いのに破壊されたからって粉々にはできるはずがない…。




 

 するとジュウロウが空全体を見た。


 「だったら我々も…あの方の所へ…」と呟き刀を抜いた。


 「待て、ジュウロウ…お前でもあの要塞は…」とビリルは止めようとした…。




 だが「いや…私が斬るのはこの城の周辺の大地を斬る……理さえ断ち切る…常識外れだ、この刀は…」と言い、大きく刀を振った。





 すると城周辺の大地に光が城を囲むように走り、地形が揺れ出し…その後目線がだんだんと上がっていった。



 「嘘っ…」とこの光景を見た皆がそう思った。


 

 これが、自称破壊の剣と並ぶ、ランクSSS級の最強神器の一つ…『斬理(キリ)(トウ)




 すぐにレジナインは城の方へ飛び、皆も城へ集合した。


 ゆっくりと上がっているがあと数分で要塞と激突する…。




 「間に合えぇぇぇぇっ!」レジナインは創造機を持つ手を前に伸ばした。

 守護者達が全員城の屋根に足を付けた時にはもうすぐそこだった…。




 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!システム・シールド!」と浮かぶ城全体を囲む範囲に入った瞬間レジナインは全身で叫んだ。


 

 

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