第118話:安らぎからリトライ
「ここは…」目の前は目を瞑ったようにとても暗かった。
「レイム様…」と小声で言う…ロナの声も聞こえた。
するとバンっと一つの光が差し…二人は眩しくで目を瞑った。
「何…」レイムは少しずつ目を開け、光の方向を見てみると、そこには台座のようなものがあった。
ロナも目が慣れ、その台座を見た瞬間表情を変え、当たりを見渡し歩き出した。
レイムは立ち上がり、その台座の上を見ると厚い本が置いてあった。
それに向けて一歩足を動かした瞬間、レイムの後ろに影が動いた…それをロナは見た。
「レイム様!後ろ!」とロナの声が耳に入った瞬間、レイムは後ろを向き剣を抜いて前に出した。後ろにいた者が大きな姿をし大きな剣を振り下ろしていた。
レイムは剣で防いだが流れるようにその大剣は剣を砕き、その衝撃でレイムは地面に突いた。
「うわっ…」と地面にレイムは転がり…剣を刃が砕け散らばった。その手には柄だけの破壊の剣をレイムは握っていた。
それにレイムは言葉を失いその場から動けなくなった。
するとその大きい者は再び大剣を上げ、振り下ろした。
「レイム様ぁぁぁっ!」とロナはレイムの上まで飛び…そんお大剣を跳ね返した。
そしてレイムの肩を掴み…テレポーテーションを展開しその空間かあら逃げ出した。
そして振り下ろした大剣は床を砕き、地面に嵌った。
「くそっ…」と低い声で男は言った。
レイムとロナは嘘らに魔法陣が展開され、空から二人は現れた。ロナはレイムの上に乗り服を掴んでいた。
「ここは、ソルレンテ領域の上空だな…じゃああれが首都か……」ロナはレイムの上に乗り、そのまま地面に直撃した。
この状況はロナが気を失っているレイムの上に乗り、地面に追突したがレイムの体には傷一つ付かないが扱いとしては他の守護神が見たら怒られるだろう…。
そしてロナはレイムを背負い…ソルレンテ領域の首都へ入った。
「どこか…どこか……」とロナは何か探しているようだった。
するとある建物でロナの足は止まった。ソルレンテ領域は水源の都市と言われているほど周囲から水が湧き出ている。
そんな領域で有名なのが温泉だ。
「混浴温泉……まぁ…いいとするか…」とロナの力が限界だったため…仕方なくそこへ入っていった。
戦いで時間のことは気にしていなかったがもう夜で人が多い時間帯で周りの目が痛かった。
まず二人分のお金を払い、ローカーを開け服を脱がせ、柄も入れ、浴場の扉を開けた。
そしてシャワーの目の前にある椅子に座らせ、お湯をかけた。
「レイム様…起きてください…」と言いながらお湯をかけ続けた。
するとレイムの目がゆっくりと開いた。
「ロナ…ここは…お風呂?……」と辺りを見渡した。
「はい…そうです…今はここで体を休めましょう…」とレイムに言った。
「うん…わかった…」と自分でシャワーを体にかけ、シズゼリア生産のシャンプーとリンスを使い、体を洗った。
そして浴槽に浸かり、壁に描かれている領域の風景に見とれた。
「あぁ…気持ちいい…」とレイムはここが混浴だと知らずにいた。
するとロナが「レイム様…全身マッサージにでも行ってきてください…」とレイムに行った。
「そう…じゃあ…」とレイムは立ち上がり浴槽を出た。
「たしか…女性は夜無料だった気が…」とロナは言い加えた。
レイムは身に何も羽織らず…マッサージへ向かった。ロナはレイムが出たのを確認し、息を吸い潜った。そして水中で水晶を取り出し、信念で伝達をした。
無限の星…我々は罠には嵌った。直ちに帰還しこの力を辿ってきてください…直ちに招集です…。
そして数分が経ち、ロナはレイムの様子を見に行こうとマッサージの所へ向かった。
話によると無料は一時間コースらしい…。
「あっ……くっ……いっ……」うつ伏せで背中を押され、まだ未熟な体ゆえに気持ちいいが痛みに感じている。
だからその痛みに耐えるため声が漏れていた。
「レイム様…大丈夫ですか……まだレイム様にはマッサージは早すぎたでしょうか…」とロナはそう言ったが「いやっ……これくらいないと疲れた体はっ……」と完全に痛みに耐えていた。
そして皆は何事もなく戦場に向かった全員がこの戦闘に付き、温泉を済ませ…レイムがマッサージしている前に集合した。
ロナは姿が消えたその後のことを話した。
「そうか…破壊の書を……でレイムはまだ終わらないのか…」とエマは牛乳を片手にレイムのマッサージを耐える声を聞いていた。
「レイム様…大丈夫ですか…」ロナはやり終えたレイムの表情を見て…死にそうな顔をしていた。
「マッサージなのに死にそうな顔……」エマは普通に驚き、牛乳をレイムに渡した。
マッサージが終わったのでレイムとエマ、レジナインと守護神で会議を開始した。
「今現在の状況だが…我々は罠にはまり、そして確定した破壊大司教の更に裏にも組織があった…そしてその組織はレジナインの部下の裏切り者が関わっているということ…」レイムとロナが転送された所は一体どこだったのか……。
まとめとすると…まず、予想通りに破壊大司教の裏には標的である2代目破壊の神がいた…それと強大な戦力がある…。
「この時点でやらなければいけないことは…本当の本拠地と4代目に破戒の書のことを…」とロナは簡単にこれからのことをまとめた。
「敵はすぐ目の前だ…気をしっかり持って作戦開始だ!」とロナは作戦の開始を叫んだ。そして守護神は世界の偵察、エマとレジナインは情報集め、レイムとロナはもう一度4代目破壊の神の元へ向かった。
「ロナ…あれは本当に破壊の書だったの…」
「はい…間違いありません…だが4代目破壊の神はそのことは何にも……」とロナも知らないようだった。
「元々、4代目の元には破壊の書はなかったというのが自然…」
そしてエレクシア領域に入り、あの家の前に来た。
「今回はないようですね…」とロナは警戒していた。
2人は店の奥に進み大図書館の扉を開いた。この空間の本は神も欲しがる本もいっぱいだがほとんどがただの見せかけだそうだ…。以前に訪れた時、この本たちは6つの書を封印するものだ…。
「やはり、来たか……言いたいことはわかっている破壊の書のことだろう…」と4代目破壊の神ライトはわかっていた。
「何故、あの時破壊の書はないと言ってくれなかったんですか!」とレイムは突き詰めた。
「そのことは忘れたかったからだ……俺はあの日勇者たちと冒険をし、6つの書を集めてきた…だ
が…世界が救われたと思ったが…魔王を倒したあと2代目破壊の神が現れ…俺は破壊の書によって敗北し…姿を消した…」4代目破壊の神ライトは2代目に敗北していた…。
彼はそのことが自分の中でははっきりとわかっていた…。そう誰にも理解できないことが彼の中で今も揺らいでいた。
そして破壊の書の真実をレイム達はわかることとなるだろう…。




