第108話:宣戦布告と黒い魔法使いへ
そして夜が明けた……。
その日、ロナの頭にワ―レストから何かが送られてきた……。
ワ―レストに送られてきた内容を聞いて、ロナは焦っていた。
「すぐに皆に知らせて、そしてすぐに領域全体に結界を…早く!私はレイム様に伝える…ワ―レスト、ベルーナ、ピール、シールは結界をすぐに張って!」ロナは玉座から第十二階層に登っていった。
そしてロナはレイムの部屋へと言ったがいなく、更に上の展望台へと向かった。
展望台にいたレイムは一冊の本を読んでいて、後ろにはソージ達が別の厚い本を静かに読んでいた。
「レイム様、それとソージ、ソピア、サリア…ご報告があります…」とロナはレイムの前では同様を抑えたかったけど、制御できずにいた。
ロナのこんな様子……初めて見た……。
レイムもその様子に違和感を感じた。
「どうしたのロナ…」レイムが答えると城の下には人が増えてきた。
「下が騒がしくなってるけど…」とレイムの表情がだんだんが不安になってきた。
ロナのようにソージ達もロナの方を向いた。
「えー、ついさっきワ―レストがある内容を拾ったのですけど…その内容が例のミサイルで光の国最大国家エレクシア領域の首都が半壊しました。ミサイルは確実にエレクシアに討ち込まれたのですが、光の神が違和感に気付いて、空から青い光が大きくなってそれを斬撃で斬ったのですが、その瞬間、その高さで爆発し半壊した模様です…」とロナはそのままの内容を伝えた。
「嘘…ミサイルはあの施設だけじゃないの…」と不思議に思うレイム。
「エレクシアが…」と不安に思うソージ。
ソピアは父親の事を心配し、サリアも同様だった。
「負傷者などの情報はまだわかっていませんが…エレクシアが襲われたということは他の領域も危ない状況です…ですので今直ちに物体をも侵入できない結界を張っています…」と今の状況を報告した。
「あっちから来るということは当たっていたらしい…まさかエレクシアを…もしかすると次は全ての領域に……」とレイムは怖くなり…身を小さくした。
「そして私からの意見なのですが…このままではいつ全ての領域が襲われてもおかしくありません…なので再び無限の星全メンバーを招集して作戦を立てましょう…」とロナは必至な感じでレイムに頼んだ。
「わかっている…無限の星メンバーを集めよ!」レイムは水晶を取り出し、連絡をとった。
そして無限の星メンバーが招集にかけられた。
「これは、まずいことになった…」と大魔王も招集をかけられた。
レジナインはロナと同じく慌てていた。
「この状況から思い浮かぶその後は全ての領域がミサイルによって破壊させられるか…それか疑いをかけられるか…最悪の場合また戦争が起きるかもしれない…そして気付けなかったのは他にミサイルがあったということ…」と推測をし、最悪の場合も考えた。
「レジナイン!そのミサイルがどこからか来たかわかるか…」とエマはレジナインに問い掛けた。
「あぁ…空気中に漂っているエネルギーを辿えば可能だ…」
「じゃあ、その調査をすぐ頼む…一刻も早く本拠地を見つけないと…我々も情報を集めてくる…」と大魔王は退出した。
「レイム様、我々はどうしますか…」とロナはレイムに聞いた。
「逆にロナは何かある…」と聞いてきた。
「ロナは知恵のあるものに情報をもらった方が効率がいいと思います…」
「じゃあ、4代目に会いに行くよ…」と急に立ち上がった。
「4代目ですか…どの神に…」とロナが恐る恐る聞いた。
するとレイムはヒヤリと笑みを浮かべ、その答えを言った。
「4代目破壊の神だ……同じ破壊の神で唯一現代にいる人だよ…3代目も2代目も天界にいないから…」と軽い理由で答えた。
「先代の破壊の神に会うなんて…先代の噂は2代目に挑んだが敗北し死んだと言われています。現在では未来の第五神暦の時代の5代目破壊の神レイム様、あなた様だけなのです…2代目は裏切りで神から追放、3代目はレギリオンの大戦で亡くなり、4代目も死んでいる可能性が高いのです…これでレイム様もいなくなったら世界の理が崩れてしまいます…破壊の神は破壊を司るだけではなく絶対的な力を宿してるとロナは信じています…」とロナは膝をつき、忠誠を捧げた。
「わかってる…じゃあ行くよ…エレクシア領域内の町なんだけどそこは無事らしい…」とレイム達と先代のかつての仲間であったディリアと一緒に先代の破壊神に会うために領域を出て、情報を集めに行った。
その町は人口が首都に集中しているため人口は少なくディリアの案内で町中に黒く高い家の前に着いた。
「あの時と場所が変わっていなければここです。たしか喫茶店を営んでいます…」とディリアが先に扉を開いた。
すると突然ディリアの胸から血が噴き出した。
「なっ…」その瞬間、皆が後ろに吹き飛ばされ、向かいの家に突っ込んだ。
「痛っ…なんだ…」とレイムが店の方を見ると黒いローブを覆った者が剣を構えていた。
「ディリアが斬られるなんて、何だあれは…」レイムが起き上がり、剣を抜いた。
「誰だが、知らないけど…そこを通りたいから…」とレイムは剣先を向けた。
すると急に目の前から消え、その直後レイムのお腹が斬れた。
「くっ…斬れた…」レイムを斬ったということは同じ力を持っているということだ。
これでは勝てないと思われたが…レイムは笑みを浮かべた。
「なるほどね…だけどそんな力があるなんて…」とレイムのお腹の傷は一瞬にして再生され、レイムはまた剣先を向けた。
「私に能力を一回でも見せたら、もうそこで勝負あり…」ソージ達は後ろからその光景を見た。
するとレイムが急に視界から消え、次に黒いローブを覆った者が膝をついた。
それと同時にレイムはソージ達の目の前にレイムが現れた。
「レイム…これはどうゆうこと?…」ソージは問いかけた。
レイムは剣を修め、詳しいことを皆に話した。
「彼女の能力は簡単に言うと時間と空間の能力で最強過ぎる時間停止と空間斬りの二つだ…だから時間停止になった時目の前から消えたんだよ…この能力は破壊と混じった特殊な能力だから、レイムの頭でわかることは先代の娘かなと思うんだけど…背が高いなと思ったらハイヒール履いていたよ…」とやれやれと動作をし話した。
そしてレイムの自慢が飛び交った。
「まぁ、私には効かなかったようだね~」と自慢げに見栄を張った。
「そうです…レイム様には最強の力がありますから…さぁ!そこをどいてくれませんか…」とロナが奴に行った。
「まさか…これほどまでなんてさすがですね…破壊神様…」とローブを脱いだ。
その姿はレイムと同じ黒く長い髪で背もレイムと同じだったが目の色が金色だった。
「私はリィルです…パパに頼まれて店の中で警備をしていたのですけど…」とおどおどした感じだった。
そして何とか皆店に入ることができた。
その後ディリアの案内で奥に連れていかれた。
「この奥がたしか…一つの空間の場所です…印象で言えば大図書館みたいです…」とディリアが言い、入り口の扉を開けるとそこには天井が見えるが触ることのできないような空間に家より高い本棚が何個も並べられていてその中には本がぎっしりと詰まっていた。
「本当に本がいっぱい…」」とレイムには好評らしい…。
「この本たちは世界レベルでは…」とロナも凄すぎて呟いていた。
「こんなに空間が広いなんて果てがあるのかな…」とソージも空間の向こうを見つめた。
「凄い何でもある…」とソピアは本の背表紙を見て回った。
「こんな所神秘すぎます…」とサリアも驚きを隠せなかった。
この本たちは冒険の中で集めた本なのだが…ここには6つの書が封印されている。
「この本棚ははっきり言えば抑え役です…この空間には6つの書が封印されています…かつてはこの本を使って2代目が世界を滅ぼそうとしたのっは事実です…」とディリアは言った。
そしてだいぶ本棚の間を進み、そして本が積み重なりその上には机があった。
すると「ライト…久しぶりだな…まさか娘がいたなんて…」とディリアは気軽に話しかけた。
「その声は、もう余裕に1000年は超えているな…一人で寂しかったぞ…」とその姿を見せた。
「そして偉大な方が訪問して来るなんて…そういえば生まれた時にしか見ていなかったな…」と黒いマントを纏い手には先が透明な玉がつけられている杖を持っていた。
「あなたが4代目破壊の神ライト・レギレス…初めてお目にかかりました…」とレイムは丁寧な口調で言った。
「あぁ、大きくなったな…破壊の力が宿れば、もう立派な一人の神だな…新時代破壊の神レイム・レギレス…色々話したいことがあるんだろう…」と姿は青年で黒い髪に片目は黒く、片目は金色の目をしていた。
これが、第四神暦を生き抜いた…レイムにとっては先代で唯一の教えを問うものだった。




