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第105話:vs大魔王エマ・ラピリオン-1



 私が目覚めたのは…暗い空間に少し光が差し込んでいた。




 そこは暗い大地に存在する城の中だった。


 玉座にいた私は目の前にいる私にとっての主と名乗った。

 


 「お前が主だと…」急に主と言われ、もちろん納得はできなかった。



 そして私の他にも5人の人達がいた。

 「お前たちはこの中で最強を決めろ」と言われた。


 自分が何で何なのか…その時我々の心は好戦的になっていった。




  

 そして今でも憶えている…あの砂浜で6人で話し合っていた時のこと…。

 

 私はつい、怒り狂い…そしてみんなを巻き込み殺し始めた。


 その後はベットに寝ていた…。





 だからあの時のことを知っている者は私と戦いたくないという一種のトラウマを抱えている。


 自分が何故造られたのか…それは人生の最後に決めることだ。





 「じゃあ頼んだぞ…レジナイン…」エマは要塞の真ん中で佇んでいた。



 「わかった…」とレジナインはレイムを迎えにディスラクシェント領域へと向かった。





 第十二階層の奥の部屋ではレイムがもう着替えてカーテンを開けて城からの景色を見ていた。


 「レイム様…レジナインが参りました…」とロナは扉を開けた。


 「やぁ~、準備はできているみたいだね…早速行こっか…」とレジナインは手を振った。

 「うん…」返事をし部屋を出ていった。





 部屋の外でレジナインは魔法陣を展開した。


 「ここから先が要塞です…覚悟ができたなら入ってください…」



 その魔法陣から出る光は機械じみたものだった。

 



 レイムは何も言わずに入っていった。


 

 その光景を守護者達が見守り、誰もが処理を願っていた。


 

 そしてその戦いは極秘で行われることとなった。


 世界がこれを知ったら、戦争だと勘違いする可能性も高い…そして大魔王のことを話せるのは破壊の神だけだった…つまり神達に信頼を得るために…。





 「じゃあ、ここから進んでくれ…」と道を見ると、優しく目印が立っていた。

 「わかった…」とレイムはいつもとは雰囲気が違った。


 レイムの姿が見えなくなるとレジナインはまたまた何かを考え出した。



 

 「あの目の紋章は…」とレジナインは入り口の階段に腰を下ろし、考え出した。



 ここは雲の上に位置する浮遊する機械仕掛けの要塞だ…。

 かつての戦争で大魔王艦隊の浮遊する船を作った場所でもある。



 この要塞はあらゆる情報が詰まっていることはレジナインの話では本当らしい…。

 要塞の壁は黒くそこのブロックの中に情報が詰まっている…この物体はいかなるものでも砕かれないと言うがレジナイン曰く二人が戦えば80パーの確立で完全崩壊すると言った。




 この戦いの意味は信頼と絆のため…。






 そしてレイムは黒いブロックの中を進み、中央へ向かっていった。

 中央に行くうちに道は広くなり、そして下っていた。




 そこは観客席が円を囲むように位置され、これは一言で闘技場の形だ。



 

 「私は、神と戦った…それは大戦より少し前のこと第三神暦の始まりだった。相手は光と炎の神だった。私の中でもっとも邪魔だった神…弱点だった光の神と自分と同じ力の炎の神がね…だけどあの時の私の力には2人の神すら勝てなかった…そんなことはもう嫌…今度こそ……本当は神々を全滅させたいけどね…君との同盟は本当だ…だから我々の信頼を…」とエマは杖を構えた。




 「私は負けるわけにはいかない…最強のその先を…」と剣を抜き、剣先を向けた。




 「では、始めるぞ…」とエマは杖を浮かせた。


 「あぁ…本気で行く!…」




 そしてエマの杖が地についた時…勝負は開始された。

 杖を突いた瞬間、レイムは剣を向け、エマの向こうへ走っていた。



 

 だが数メートル近づいた瞬間、エマの足元から周りにマグマが広がった。

 レイムは翼を展開し、マグマを避けた。




 「さぁ、これで地に足は付けないね…」とエマが指を鳴らすとマグマが物凄い高さで縦に吹き出した。



 そのマグマはまるで意思を持っているかのように確実にレイムに近づいてきた。



 「まさか…マグマが飛ぶなんて…」と交わしながら下を見た。

 「グランドラゴン行け!」エマが叫ぶとドラゴンの形をしたマグマがレイムに向かって飛んできた。



 

 「思えば、マグマの弱点って水とかじゃないの…だったら一発で勝負を…」レイムは左手にあの破壊の槍を展開した。



 「これで…迅雷のように破壊神の稲妻を放つ、破壊の槍…神雷破槍…貫けぇぇぇっ!」レイムはエマに槍を向け、稲妻を槍先に溜めた。



 

 その様子を下から見る、エマは…。

 「まずい…雷の力も…」とエマはマグマをレイムに飛ばした。



 そのマグマは燃え尽きるまで飛んできた。

 「なっ…溜めるまで邪魔されるわけには…」身を固めるために破壊の鎧と地から破壊の手を展開した。



 破壊の鎧は首から下は完全に鎧で包み、頭は顔と髪を出し防御力は劣らない…そして重そうに見えるが鎧と翼を展開したら破壊神最速となる。



 破壊の手は目に見える物体や背中から出現する…。





 そして地に破壊の手が出現し、エマに攻撃を仕掛けようとした。

 「何っ…出現範囲が広すぎる…」エマは周りにマグマの柱を立てて、自分の身を守った。

 


 溜める時間だけ稼げれば…それで充分…。

 レイムの槍は放たれる寸前だった。



 「まずい…焔の壁よ!…」エマが杖を掲げ、そう叫んだ。

 するとエマの頭上に無数の紅蓮の結晶がどこからか飛んできて頭上に大きな壁を作った。

 



 そして破壊の神の一撃の一種とも言える。

 「貫け!破壊の一撃、『破壊(ディスラクシェント)稲妻(サンダー)』!」



 その瞬間、エマに破壊の一撃が放たれた。


 その瞬間、エマの焔の壁と破壊の稲妻が激突し物凄い衝撃波を生み出した。

 

 入り口で考えていたレジナインもその揺れを受け、要塞の崩壊を防ぐことにした…。


 そして破壊の神と大魔王の戦いは続いたが、二人は偶然にも戦いが好きだった。



 絆という友情、信頼、仲間となる…そうこの大魔王とその仲間がその後無限の星のメンバーとなり、それにより無限の星の最強軍団が完成するとは、誰も思ってはいなかった。

 

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