第102話:世界七神皇帝の一人・雷神ジジン・フィールド
世界七神皇帝と呼ばれる、地に存在する七人の王…それは別の視点から言うと神々の下に存在する神に操られるだけのただの戦力だ。
その位置が七人の中には気にくわない者もいる…今の七人の中は初代より悲惨だ…。
死の神は新しい戦力として地の世界で最強の七人を集めた…それは第二
そして自分を七人の一人として…一人は死の一族が一人いた方がいいと理由だったが6人のうち5人が拒否したため、レジナインが加入した。
第二神暦3000年目に初代が結成された。
そして今は死の神とレジナインの他5人は今もこの世界に生きている。
初代の七人は正直人間種が多かった。
二人は死の神と魔王種…その二人は海を渡る大海賊と空を駆け巡る冒険かの人間達…。
それから約4000年後に新たに再編成をした。
死の神は初代とは面白い組み合わせになったと言っていた。
死の神にとって面白いとは種族のことだった…そして強さも…。
その一人がこの雷神と呼ばれる男だった………。
……だが、破壊の神にはそんなものただの名前…だけのことだった。
男が立ち去ろうとした、その瞬間、瓦礫が爆発とともに空間に散らばった。
そして煙の中から剣を振ったレイムがそこに立っていた。
「あ~あぁ…突然何してくれるの?……」とレイムは長い髪をかき上げ乱暴な口調で男に問い掛けた。
「ふっ…まだ生きていたか……なんだ………」男がレイムの足元に目を向けた。
体中から流れる血が流れ、白い床が赤く塗り替えられた。
裸足のレイムの足の裏は赤でいっぱいだった。
だがその血が黒に染まり、黒い光になってレイムの中に戻っていった。
「何を勘違いしてるんだ…私を殺せるのは自分自身だけなんだよ…他人が私を殺せるのは不可能に近い…」その黒い光はレイムの手の中に入っていった。
「だけど、レイムは頭はバカでも戦いのことは単純の考えでできることができる…つまり今の私はあなたに勝てないだから……圧倒的な力の差であなたに勝利する…」と言い、黒い光がランスに変わった。
自分に力がある限り傷つけられた体は数秒で回復する…。
痛みはさすがに感じた……これはレイムの人生で初めての感じだった…。
少し、痛みで頭が狂っているようだ……。
レイムは自分の手を開いたり閉めたりしながら感じたものを確かめていた。
「レイムの新たな力で消えるがいい…」そう言いレイムは、左手を横に広げた。
すると、さっきまで血だった黒がレイムの左手に集まってきた……。
「これが…新たな力………」
黒が集まり、ランスの形になった。
「『神雷・破槍』……属性は破壊と雷……その雷はもう一つの破壊の力……」レイムはランスの先を男に向けた。
そしてレイムはそのランスを男の方に向けた。
すると先端が開き、黒い稲妻がランスとレイムに纏っていた。
そして上限に達すると黒い光と稲妻が周りを飲み込むように輝き、そして今でも爆発するようすだった。
「じゃあな…雷神…」その目はまたあの紋章が浮かんでいたが…レイムはもう自分自身も知らないうちに支配していた。
破壊の神本来の人格と力を…。
そして黒く纏われた稲妻は線を帯びて放たれた。
ズドーーン!!
男はその稲妻に命中した。
その衝撃は非常に強大で周りの壁を破壊していった。
男を中心として地面が陥没した。
「んっ……生きているとは……」レイムはゆっくりと男に近づいた。
その瞬間、男はレイムの前に現れ再び斧を振った。
そしてレイムは直撃し、再び吹っ飛んでいった。
「はぁ、はぁ、そうか…破壊の神がそんなんで倒れるとは思っていなかったよ…だったら楽しもうじゃないか…」と斧を掲げた。
だが、その瞬間幾千の黒い羽が奥へと流れていった。
そしてレイムが奥から羽を纏い、2つの武器を持ち歩いてきた。
「まさか、その武器の打撃が最強クラスだなんて…ふっ、だったらそれより硬く絶対に攻撃を通さないものを想像…創ればいいが……悪いな、私の持つ力にそうゆうものが元々あったの忘れていたんだ…破壊の剣と鎧をね…」
足元から黒い影のようなものが現れ、レイムの体を包み込んだ。
そしてそれが、破壊の神6つのうち1つの力、万物を破壊する剣とあらゆる攻撃を防ぐ鎧の力…。
その力には最大の力があって…それが破壊の神最速の力である破壊の翼とその鎧の状態で展開すると最強の速さで移動することができる。
そしてレイムの体を包んだ黒い影はレイムに破壊の鎧が纏った。
それは完全にレイムを包み、そして破壊の翼を展開した。
「ほう…それで俺に…」
「あぁ…これだけあれば貴様を…いやお釣りが来るレベルだ…」
「だったら、逆に俺がお前を倒せば…レベルアップだよなぁぁっ…」男は稲妻を纏った斧を振り下ろした。
その瞬間、レイムの姿が男の前から消えた。
「遅いな…斧は全ての武器の振りかぶる動作が大きすぎる。レイムの目からはほんと止まっているようだよ……そして私もあなたと同じ考えなんですよ。だからあの言葉そのまま返してやる…」とレイムは槍を男に向けた。
「最初はお前だ…雷神、私は無限の星レイム・レギレス…最強を目指すもの……」とレイムは上空へ飛び、ランスの先に黒い稲妻を溜めた。
破壊の神、一撃の雷が上から男に注がれた。
その黒の雷は大地を帯びて…そして砕き…施設を巻き込み大爆発が起こった。
そして世界七神皇帝の最弱の少女がたった2回の攻撃で敗北したことはこの世界に一つの揺れとして蠢いた。
そして施設では調査を終えたレジナインがあらかじめ破壊の城へ救助の発信をしていた。
そのおかげで施設の上空には守護神達が乗っている飛行船が浮かんでいた。
「ふう…時間丁度に来たか…やっぱり君の守護者たちは優秀のようだな…あの頃が懐かしいな…」と空を見上げた。
するとレジナインの機械にエマの声が響いた。
「何をしているレジナイン!なぜ雷神の支配領域にいる…」
「え~ここって雷神の支配領域だったんだー」と棒読みで答えた。
「ふざけるな!私は今そっちに向かっている…そして破壊神とともにだって、お前もわかっているだろう…世界七神皇帝の一人が別の一人の支配領域に了解もなく侵入するなんて相手に攻撃を仕掛けたのと一緒なんだぞ…そしてレイム・レギレスには雷神を倒せるなんてー」
「あ~っ、2回の攻撃で決着はついたよ。勝者は破壊の神レイム・レギレスだよ…やぁ~やるね…もしかしたらお前もやられるんじゃないのか…」と言った瞬間、空からエマが降りてきた。
そして、レジナインに近距離で近づいた。
「なんだとこの私に勝つことができるなんて…」とエマは当たりを見渡した。
「いや、私だったら戦うことは拒否したがな…奴は違うんじゃないの…だけど欠点は持久力がないね………あれでもうよれよれだ…」とレジナインが指を差す方向には、地に剣と槍の先を刺して座り込んでいた。
「そのようだが、雷神が倒された今すぐにでもデスター様による招集命令が出されるだろう…」
「あぁ…それは……していたがデスター様はそれを望んでいたんじゃないのか……」とエマの方を向いた。
「ちっ…わかった。同盟はここで結ぶことにする…」と言い、エマはレイムの元に進んで行った。
「レイム大丈夫…」ソージ達が駆け寄った。
「あぁ…大丈夫…今回は立てるから…」と剣と槍に体重をのせ、立ち上がった。
「大丈夫か…破壊神…これではちょっと心配だが、色々なことは同盟を結んでからだ…」とエマは近寄った。
その言葉にレイム以外が驚き叫びを上げた。
「まさか…大魔王から我が王と同盟を結ぶなんて…」その言葉は守護神達全員が耳にした。
「同盟?……私と………」
「あぁ…我が名はエマ・ラピリオン…大魔王にして世界七神皇帝の一人だ。そして破壊神レイム・レギレスあなたに同盟を申し込む…」と手を差し伸べた。
大魔王の気持ちは不安でいっぱいだった。
まだ、相手のことが何もわからないままの同盟だった…そしてエマに対してはかつて敵同士の仲だった。
そしてその同盟は無限の星、完全結成の一歩前だった。
だが…一度は戦うことになるとは大魔王の心には少しその感情が蠢いていた。




