legend.6 決着!ブーメラス そして海へ
勇希は少しよろめいた。
それもそのはず、背中に背後からのキックをくらったのだから。
キックの後、ブーメラスは前に回り込み、2度目のキックをくらわせようとした。
勇希は負けると思った。
そのとき、ブーメラスのキックが止まった。
何が起こった?前を見る。
確かに止まっている。
ブーメラスが驚く。
「なぜだ!なぜ動かない!」 「当たり前!」 キックが止まった原因。
それはキャサリンだった。
キャサリンが超能力でブーメラスの動きを止めていた。
「ボスさん!キャサリンがやったのはサポートだ!倒せばボスさんの部下だぜ!」 「よし!」 ソード・オブ・ダイアルを持つ手に力を入れる。
ボタンを押し、剣をしまう。そして、ソード・オブ・ダイアルに勇気の涙がともる。
「サンダー・オブ・ソードネス」ブーメラスは倒れる。勇希の勝ちだ。ルームニアスとファクロンはガッツポーズをする。 「何でルームニアスまでガッツポーズしてんの?」 ファクロンが説明する。
「今な、バッスラーファミリーって言ったら入りたいって言い出してな。ちなみにブーメラスもバッスラーに入れる。」 「ジュウに報告するか!」
「その必要は無い!」 ジュウは近くの大樹の上にいた。その大樹の下に長い濃い青の髪をした少女が立っていた。
両手で棒を持っている。
「こいつはウォスヘイロスと言ってな。棒を使って戦う。珍しい奴だ」 「どこが珍しいんだよ!普通の女子じゃん!」 「元気の涙と言ってな。勇気の涙の上をいく強力な涙だ。海の涙で防御型だがな」 「元気の涙だと!?」 「ああ」 「だけど、これで6人そろったからあと1人だ」「ブーメラスが空、ルームニアスが地、ウォスが海だ。つまりあとは自。ブーメラスを家に運んで探す。出来れば今日中にな」 「候補はいるのか?」 「レジェダリー・ゴスクと言う弓矢使いがいるが・・・」 「いるが?」 「どこにいるかまでは分からない。この町にいるはずだがな」 「分かった。探そう」「ルームニアスはブーメラスを運んでくれ」 「おうよ!」 ジュウは小さく呟く。 「今日中に探し出せれば明日には敵アジトに乗り込める」




