legend.4 ファクロン・スペル
ファクロン・スペル。
アイツは実力のあるものはすぐに認めるとう性格のマフィアだ。
そして、この町の外れに位置する焼け野原にいる可能性がある。
「て、ジュウは言ってたよな?」 「うん。でも、何でジュウは来ないの?」 「あーゆー性格なんじゃねぇの?」 「そうだね。!?」 いきなり目の前に炎の塊が飛んできた。炎の塊が飛んできた方向を見ると赤髪で少し背の高い男がいた。
左肩にトゲのような物がついている。
そして、トゲと手に勇気の涙。
少し炎が混ざっている。
「炎が混じった勇気の涙か」 「やっぱ、炎使うんだね」 ファクロンは話し声が聞こえたのか、こっちを睨み近づいて来た。そしていきなり話しかけてきた。「あんた、その腕輪。バッスラーファミリーの物だな?」 「え・・・。う、うん」
「部下にしてくれ!」 「へ?」 「部下にしろと言っている。それとも戦うか?」
「いえ。分かりました。でも、なんで?」 「バッスラーファミリーと言ったら10代も続いている、有名なファミリーだ。バッスラーに憧れ、マフィアになる奴もたくさんいる。オレもその中の1人って訳だ!」「そんなに有名だったんだ・・・」 「私も知らなかった・・・」 「まさか、戦わずして部下になるとはな」 「ジュウ!」 「ま、とりあえず帰るぞ。炎の部下出来たしな」 勇希の家。 「ファクロンは炎っと」
「ありがてぇぜ。戦わずして部下になれるなんてよ」 「オレもちょっと良かったよ」 「あ!言い忘れてたけど、敵を部下が倒した場合、敵は部下の部下になるからな。つまり、キャサリンが敵を倒したら、その敵はキャサリンの部下であって勇希の部下とは言えないと言うことだ。あと、金が貯まりしだい地下アジトを造る」 「地下アジト!?」「あぁ。バッスラーの知り合いに頼んでな。次期ボス候補の命令なら安いかもな」 ファクロンのテンションが上がる。 「オレはそれに賛成だぜ、ボスさん」 「私もかな」 「2人がそう言うならオレもいいよ」 「決まりだな。」 「じゃー、ボスさん!次の部下を見つけましょう!」「ジュウ!」「あぁ、次は地。ルームニアス・ジェドって言う奴がふさわしい。この近くの草原にいる可能性が高い」 「よし!次はそいつだ。明日にでも行こうぜボスさん!」 「あぁ」




