legend.14 マフィアカップ優勝!
決勝。ネパールファミリーと7対7の対決。フィールドは広く、学校のグラウンドくらいある。 ファクロンは呟く。 「ネパールファミリーは海外では名の知れたファミリーだ」 ルームニアスが続ける。
「戦闘能力がものすごいからな。とりあえず、遠距離型と近距離型に分かれて戦った方が確実だぜ」 「確かに・・・。じゃー、ウォス、キャサリン、レジェダリー、ブーメラスが遠距離から。
ルームニアス、ファクロン、オレが近距離から攻撃だ」ネパールファミリーのネスが叫ぶ。 「作戦会議が終わったならとっととこい!」 ネパールファミリーは全員、小柄な人達だ。 「では、いきますか」 勇希、ファクロン、ルームニアスは敵に向かう。他の4人は武器を構える。「ハッスル・オブ・サンダー!!」ネスは手で受け止める。
少しはダメージがあったはずだ。 「次はオレだ。サイコブースト!」 勇希が少しよろめき、ネスが油断した時レジェダリーが弓矢を飛ばす。 ネスの胸に当たり、ネスが倒れる。 「ボスーーーー!!」 ネスの部下が駆け寄る。かなりの忠誠心らしい。
「WINER!バッスラーファミリー!よって優勝はバッスラーファミリー!」
「よし!」 「優勝賞金100万円と特別限定マフィアカード、『大宇宙〜ギャラクシー・アース〜』です」 「まて・・・まて!」 まての声をあげたのはネスだった。弓矢をぬき、包帯を巻いている。 「カードを・・・よこせ。カードはオレの・・・だ・・・」 ネスはフラフラしている。今にも倒れそうだ。 戦いを終えたマフィア達がブーイングする。 「ネス!きたねぇぞ!」
「てめぇ、負けただろ」
「ずりぃぞ」 「マフィアカードはバッスラーのもんだ」 ブーイングにまぎれ、低く大きな声が轟く。 「確かにな!」 ネスが呟く。 「お父様・・・」 なんと、低く大きな声をあげた、白髪で背の高い男はネスの父だった。 「次期バッスラーよ、私はネスの父。そして、ネパール5代目のネザースと言うものです。この度は息子のネスがすみません。優勝はあなたです」
「はぁ・・・」 ジュウはどこから来たのか、勇希の頭に止まった。 「ま、これで優勝だ。カード使いも良くなってきたしな」 「ジュウ!」ネザースは驚く。 「ビーストセッテですか・・・?」 「ああ、そうだぞ、ネザース!」 「ジュウ、何でこの人の名前知ってんだ?」 「ネパールはバッスラーの同盟ファミリーでな」
「でも、あの人はビーストセッテって驚いてたけど」「ビーストセッテがバッスラーにいるのを知っているのはバッスラーファミリーとオビライトファミリーくらいだ」「へ〜」だが、これでマフィアカップは優勝。 ジュウは呟く。 「今度はあれを見せるかな・・・」




