legend.12 修行
次の日。地下1階、練習場。 「よし、では今からマフィアカードを使いこなすための修行を行う」 「うん」 「ではまず、サンダービースターを出せ。複数攻撃はいろいろな場面で役に立つからな」 勇希は腕輪にサンダービースターのカードをはめる。すると羽の生えたトカゲのような生き物が現れる。「それがサンダービースター。生き物タイプのカードは使い手になつくと言われている。つまり、可愛がればそれだけ指示を聞きやすくなったり、一緒に修行すれば強くなったりもする」 「つまり、信頼関係か」
「そーゆーことだ。あとローラーズサンダルもだせ。サンダービースターのカードに重ねればだせる」 ローラーズサンダルのカードをサンダービースターのカードの上に重ねる。すると、ジェットエンジンのようなものがついたサンダルが現れる。
「それをはけ。ローラーズサンダルはジェットで高速移動や空中浮遊を可能としたサンダルだ」 勇希はローラーズサンダルをはいた。 「装備したカードは自分の思うがままに動く。簡単に言えば、体の一部になったようなもんだ」 「やっぱ、すげぇな」 ローラーズサンダルは勇希の思うように動く。高速移動する、浮遊する、止まる。全ての動きが思うがままだ。 「あと、サンダービースターを手名付ければマフィアカード2枚マスターだ!」 「このトカゲか・・・。手名付けるなら名前くらい決めた方がいいか?」
「そーだな。名前を付けた方が愛嬌がわくからな」 「トプラスでどーだ?」
「まーまーだな」 「まーまーかよ!!」「まぁ、後は自分でなんとかしろ!手名付けるくらい1人で出来るだろ」 「うん、分かったよ」 ジュウは練習場を出ていく。練習場は勇希とトプラス、2人になった。 「じゃー、トプラス!修行だ!とにかくオレの攻撃を避けろ!」 勇希はトプラスにパンチする。トプラスは素早くかわす。 「はえぇな」 2人の修行は5時間にも及んだ。勇希が攻撃し、トプラスが避ける。これの繰り返し。明日のマフィアカップ、目指すは優勝!!勇希の実力を試す時が刻一刻と迫っていた。




