「あらすじ」(備考欄)
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一度墜ちた者が、再び暁騎士の光を取り戻すことは叶わぬ――。
銀髪碧眼のシャルテが覚悟を決め言い放つ。
討つべき相手がたとえ親しき者であろうと、責務の名の下に。
行方知れずだった暁騎士ミラ。
部隊の隊長でもあった彼女との再会が、青年リアンにもたらしたのは悲しみだった。
そして、世界は激動の最中にあった。
エルヴァニア領上空に現れた「浮遊要塞都市」。
皇国の飛行基地により、圧倒的な劣勢となるエルヴァニア軍。
打開策として、グックから奪取された最先鋭飛行艇による特殊作戦が立案される。
奪われたスレイブニルの追跡。
その間にも、女王フィーネに選択を迫る皇帝ラスからの降伏要求。
フィーネの首を差し出すことで、エルヴァニア民の命を保証する。
その要求に、調律者ガウの意向が示される。
正しきは女王の献身――。
故に、若き女王フィーネは決断をする。
青年リアンの名をそっと口にしその身を皇帝に捧げた。
大切なものを失いながら、自身も生死を彷徨いながらリアンは問う。
歴史は――、絶望に暁を灯す。
しかしその灯火を掻き消すようにして、世界は新たな歴史を刻みゆく。
【暁のオーガヴァル ~始まる終焉の宴~ より】




