雨
僕は雨が嫌いだ
雨の日は必ず憂鬱になる
雨の日は必ず僕の心にも雨が降る
君と別れたあの日、雨が降っていた
君と出会った時は快晴だったはずなのに
初デートの日、雨が降った
その日、僕たちは喧嘩をした
「ごめん」の一言がなかなか素直に言えない僕に君は優しく微笑みかけてくれた
君の笑顔がとても眩しかった、そして嬉しかった
僕たちは初デートをやり直した
いろんな思い出ができた
いろんな表情をする君の横顔を僕はずっと眺めていた
これからもずっと2人でいたい、そう思った
でも、突然雨が降った
豪雨だった
そして君は言った
「終わりにしましょう」と
僕は何も言えなくてただ君の悲しそうな横顔と去っていく君の後ろ姿を眺めていた
でも僕は思った
雨が降ってくれてよかった、と
僕の心雨がやむまで雨よ、降り続けてくれ