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シャッフルワールド!!  作者: 夙多史
第五巻
164/315

序章

挿絵(By みてみん)

 いくつもの世界を跨いだ。

 いくつもの滅びを目の当たりにした。

 いくつもの人々の悲しみと絶望に触れた。


 どこかの世界で目覚めてから、およそ人間の一生分など米粒にも満たない経験を積んだ。最初は自分が何者かも思い出せない状態だったが、心に熱く灯る正義だけは決して忘れなかった。

 戦って、戦って、戦った。

 誰かのために。なにかのために。

 そうしているうちに、世界を苦しめる巨大な『悪』の存在を知った。

 世界を滅ぼす者。破壊者。侵略者。

 魔王。

 奴らは次元を越えて世界を侵略し、搾取し尽くすと次の標的せかいを求めて進攻を繰り返す。そうして滅んでしまった世界は数知れない。到着した時にはもう遅かった、ということも頻繁にあった。

 だからこそ戦い続けた。助けられる世界は迷いなく、一つも見捨てることなく救ってきた。勇者と崇められ、永住を求めてきた世界は流石に置いて行くしかなかったが、もしもそこがまた魔王に狙われるのなら何度だって救ってみせる。

 奴らは次々と世界を滅ぼしていく。

 こちらは次々と世界を救っていく。

 終わりのないイタチごっこ。倒したところで、次元のどこかで新たなる魔王が生まれていく。

 それでも決して諦めない。揺らがない正義の下、奴ら自身が絶対悪と主張する魔王たちを討滅する。


 いくつもの人々の笑顔を取り戻した。

 いくつもの滅びを回避させた。

 いくつもの次元を渡った。


 そうして、〝始まりの勇者〟は今も戦い続ける。


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